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フレンド


今対峙してるのは、灰色の猪の『灰猪』とでかいカマキリという表現が正しい『マンティス』である



只今、カイトのステータスを確認するとこうだ


名前カイト

Lv.6

職業 ウォーリア(職業Lv.1)

技『連続斬りLv.2』『回転斬りLv.1』

装備 革の鎧 木製片手剣 共にLv.1




あれからレベルを4つあげた


どういうわけか、職業Lv.とかいうのは上がらないが、スキルは使い続けるとLv.が上がるらしい




「いくぜー!」


灰猪の突進をかわしてマンティスに突っ込む



マンティスはそのふたつの鋭い鎌のような爪で攻撃してくる


なので灰猪よりも優先的に倒すべきなのだ



「そこ!!」



マンティスの左の鎌を木製片手剣で切断する



「グガァアアア!」



マンティスがすかさず右の鎌で俺を切断しようとする


だが



「『回転斬り』!!」



剣と共に自分が回転しながら斬る新技



それにより、鎌を弾きそのまま斬撃はマンティスへ



マンティスも必死に弾かれた右の鎌を持っていくが間に合わず



スパンッ



片手剣がマンティスを二つに裂く



「ブモォオオオオ!」



今だと言わんばかりに灰猪が突進をしてくる



「お…よっと」



突進を猪の鋭く突き出た牙に剣をあてがうことで受け流す




「ほい終わり」


そして背後の隙だらけの灰猪にとどめの一撃




クエストは発生していないため、今回はただ獲得Expと獲得ペルが表示される




「そろそろ…武器も変えるか」


カイトが呟く瞳の先には、ボロボロになった木製の剣が






東エリア中間地点の街-サラライカ-


初めにいた町から少し離れたところにあるサラライカの街は、DHOの世界を東西南北に四分割した時の東の真ん中にある街である




「あら、お客さん?いらっしゃい♪」


武器屋の女店員さんに挨拶をされる


そんな珍しい顔をするもんなのかな…



「えと…片手剣を作りたくて」



店の中には、斧、槍、剣、杖など様々なものが置いてある



うわぁ、めっちゃでかい剣…大剣ってやつかな



「またマイナーな物を…で、今まではどんなもの使ってたの?」



「これ…ですけど」


そういってカイトはボロボロになった木製の剣を差し出す



「は!?初期の武器こんなにボロボロになるまで戦ってたの!?んもぉ、バカじゃないの!」



いきなりボロクソいわれて軽く精神的ダメージを受けるカイト



「まぁまぁ、初心者なんだし、そんなこと言わないであげなよ♪カンナ」



女店員に向けたと思われるその言葉の主の方を見るべくカイトは後方を振り返る



「なんだユリか〜だってさ、この子木製片手剣こんなにボロボロにしてんだよ?」



そういって、女店員…カンナはボロボロの剣を店に入ってきた女の子、ユリにこれでもかと見せつける




「ふーん、じゃあ、次の武器の素材、一緒に取りに行ってあげよっか♪」


赤髪のロングヘアーを揺らしながら満面の笑みでいう自分と年の変わらないような女の子につい顔を赤く染める




「えー、ユリが手助けなんて珍しい〜その子気に入ったの?」


カンナがにやつく


てか、年はきっと変わらないくらいなんだからその子ってのは…




「うーん、気まぐれ?ねね、君名前は?」



「俺は…カイト」



ユリが興味津々と聞くのに対して少し引き気味に答える



「あたしと素材集め行かない??そうだな〜、雷龍の剣、とかどう?」




「雷龍!?」


ユリの提案にカンナが驚く




「えと…雷龍って?」



「いい!?雷龍ってのはね、クエスト難易度Bまたは場合によってはAのクエストでの討伐目標になるモンスターなの、つまり、君だと、即死」



カンナにまたもボロクソ言われるカイト



しかしそれも仕方が無い




通常、クエストはゲーム内で自然に追加されるのだが、酒場と呼ばれる場所に行くことで、自分でクエストを受けられる

これはサブクエストに分類される



受注するクエストは難易度別に分かれており

SSS

SS

S

A

B

C

D

E

F


に分けられる、しかし、SSとSSSのクエストはまだ実装されていないらしいので現段階でのA、Bは、ゲームをやりこんだプレーヤーでも難しいとされるものである




「大丈夫大丈夫、あたしがついてるし、それで、カイトくん?いくの?行かないの?」



ごくりと唾を飲んでユリを見る

「い…行くに決まってる!」



「そうこなくっちゃ」



「大丈夫かな〜?」



カンナは心配そうにユリとカイトを見ていた








場所は変わりサラライカの中心街




「てなわけでフレンド登録しよっか」



「フレンド…登録?」



「うん、ステータス画面開いてみて?」



ユリに言われたとおりにメニューからステータスを開くとそこにはフレンドの文字がある




「そのフレンドってとこにフレンド申請ってあるから、私を見つけて申請してみて」




押してみると近くのプレイヤーという項目に???ユリを見つけたので申請してみる



「そうするとほら、私のとこに申請リクエストがくるからあとはYESを押すだけ」



そしてユリはカイトのフレンド申請を承認する




「ユリって、他にも誰かとフレンド登録してるの?」



「ううん、君が初めて♪嬉しい?」



「いや、えと…」



カイトが返事に困ってるとユリはいたずらに成功した子供のようにくすくす笑う




「私達の目標は、雷龍『ボルテール』の討伐、そして道中で君のレベルアップ、いいね?」



「わ、わかった…」



レベルアップって…一体帰ってくる頃にはどのくらい強くなってるんだろう





「とりあえずはい」



ユリからアイテムが送られてくる



「これは?」



「私もウォーリア系だからさ、片手剣は有り余るほど持ってるの、だからひとつあげるよ」



「系って…上位職なの!?」




「うん、そだよ?なにかはまだ内緒♪」



この人最強だ…とカイトは思っていた




受け取ったアイテムは『黒蛇の剣』


片手剣で木製片手剣より長く、軽い




さっそくそれを装備してみる



「うんうん、降ってみて?」



ユリの言った通りに数回降ってみる



「どう?」




「これ…いい!」




「じゃあ、いこっか」





こうして、カイトの初多人数冒険が始まるのであった

キャラ紹介

名前 カイト

Lv.6

職業 ウォーリア(職業Lv.1)

技 『連続斬りLv.2』『回転斬りLv.1』

装備 革の鎧Lv.1、黒蛇の剣Lv.10


名前 ユリ

Lv.53

職業 ???

技 ???

装備 エターナルシュバルツLv.56(武器種不明) ???

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