初めての特別クエスト
追記 残激→斬撃に修正しました。ご指摘ありがとうございました
《 バトルでの勝利条件には、目標の撃退、対象の捕獲、対象を一定時間守る、特定の場所への到着などがあります。今回は基本的な目標の撃退です》
宙に出たひらべったいボードにそう説明が出ると共に、草原のフィールドに猪が現れる
風が吹くと葉っぱが揺れ、雲と神秘的な美を見せる
(ふーん、ここまで再現できるのか、すげーな)
そう思っていたカイトの頭に四角く囲われたところに緑のゲージが現れる
同様に猪にも青の下矢印と緑のゲージが現れる
《 今回の目標は『灰猪の撃退』です。》
「えーっと…木の剣で勝てるもんなのか?」
カイトが武器を構える
といっても木で出来た剣なのだが
[バトル開始]
猪が一直線に突っ込んでくる
「はぁあああ!!」
カイトも一直線に突っ込む
「フゴォオオオ!!」
呆気なく吹き飛ばされるカイト
「はぁ…はぁ、いってーな」
見るとゲージが2割くらい減っていた
《サブクエスト『技』が開始されました、バトルを一時中断します》
そうガイドが出ると猪の動きが止まる
《今回、ウォーリアでのLv.1習得技『連続斬り』をステータスの技項目に追加いたしました》
ガイドが出るとカイトの体が青く光る
《使用方法は技と同じ名前を叫び、初期動作を取ることで自然に技の動きになります》
「あーおけおけ、『連続斬り』」
カイトが剣を構えると木製の剣が光る
「お、おぉ!」
そして体が2回連続で光の線を描きながら斬撃を繰り出す
《サブクエスト『技』を達成いたしました。ストーリークエストを再開します》
その瞬間、猪が動きを再開し再び突っ込んでくる
「負けねぇぜ!『連続斬り』!!」
猪の突撃を一撃目が止めて、二撃目が猪の体に命中する
すると猪は消えて、かわりにガイドが表示される
《ストーリークエスト『勝利条件と敗北条件』をクリアしました》
そして下には
獲得Exp.120
獲得ペル300
の文字が
《Expはこの世界でのあなたの成長に必要なものです、Expが一定に達するとレベルアップをします、レベルアップにより、ステータスの上昇、新スキル等の獲得、さらにレベル50で上位職が開放されます▼》
続くようなのでカイトはガイドを押す
《ペルはDHO世界内での通貨です、ペルを使って、武具の調達、アイテムの調達等ができます》
それだけ終わるとカイトの体が青く光る
《レベルが2になりました!自分のATK等のステータス確認には特別な技、アイテムが必要となります》
それだけ表示されるとカイトは先程いた町に転送された
「んーじゃあ、これからは当面レベルアップでもするかなー」
そう宣言して近くの草原へと移動しようとしたその時
《!WARNING!》
警告音が鳴り響き空に大きな赤いボードが現れた
そこには黒い文字でWARNINGと書かれている
《只今、何者かによってメインコンピューターが制御不能になりました、強制ログアウト、または通常ログアウトが出来なくなっています》
途端にあちこちから聞こえる不安や罵声
「ど、どうなってんだよ」
「おいおい、なんのイベントだよ」
「ふざけんな!!」
「あたし怖い…」
『ゲームプレイヤー諸君、私はたった今このゲームの全権限を獲得した、いわばゲームマスターだ』
その声を一斉に消したのは空のガイドを消し去る大きさのローブをつけた人間だった
いや、顔が見えないので人間とは決定しがたいが、発言からして、そう見るのが妥当だろう
そのローブの男の頭の上には『GOD』の表示が
『今から、君たちはこの世界からのログアウトは出来ない、なお、現実世界からのログアウト手段が取られた場合、君たちは消滅する、現実世界からもだ』
さらに混乱する町
『現実世界に帰る方法はゲームマスターの私を倒すことだ、いや、私が作ったこのGODを、と言った方が正しいな』
おそらく、これはDHO内の全世界で聞こえているのだろう
『私がいる場所はDHO世界での最終ボスとの戦闘予定地『始まりと終わりの地』そこからさらに進んだ『終焉の決闘場』だ、しかし、もし、この世界で倒された場合、君たちは現実世界からもこの世界からも消去される』
「ふざけてる…なんで…こんな」
『期間は無い、クリア出来るまで頑張ってくれたまえ』
それだけをいい終えてGODは姿を消し、町はもとの穏やかさを取り戻す
しかしその静寂はことを整理しきれてないプレイヤーたちの静寂であった
《!特別クエストに『神VS人類』が追加されました》
その文字で分かった…
この世界から帰るためには『神VS人類』を達成しなければいけないのだと
「とりあえず…レベルアップか」
カイトは歩き出した
お話中心は今回でとりあえず終わりかな?
長かったぁーwwよろしければコメント、評価お願いします