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レアドロップ


みなさんは、お気づきだろうか



カイトがDHOをプレイし始めたのは発売から2年後である


DHO内の世界はゲーム最終予定地である『始まりと終わりの地』を中心に東西南北4つのフィールドに別れていて、それぞれは海のような水によって、歩いていくことは出来ない



移動方法は船での移動、その為には各フィールドのダンジョンを誰かが攻略しなければならない





カイトたちが攻略した東エリアは、DHOを始めたプレイヤーが初めに来る場所である





そう、なぜ、2年もの間、誰も東エリアのダンジョンをクリアしなかったのか



実はDHOにはワールドと呼ばれるものが複数ある


今のところ1~10まであって、それぞれ満員になるまで1からプレイヤーが入れられていく




カイトがゲームを始めてすぐにGM、GODによって新しいプレイヤーの参戦は禁止された



なので、カイトのいるワールド10は比較的始めたばかりのプレイヤーが多いのだ





~東エリア草原~



ここに、ワールド10で前線プレイをしている、一人のプレイヤーがいた




「敵は『マッスルゴブリン』が2体と、『アーマーウルフ』が1体か」



黒いローブに身を包んだ男は呟く



静かに剣を右手に構えて走り出す



「……『衝撃波』」


マッスルゴブリン2体を吹き飛ばす



そうして目の前に残したのは、アーマーウルフ一匹




「グオオオオ!!」



アーマーウルフが飛びかかる

しかしその突進をひらりとかわす



その隙に吹き飛ばしたマッスルゴブリンが攻撃をしかける



「あ〜やっぱこっちのエリアは敵が強いや」



東エリア制覇者のカイトは只今北エリアで戦闘をしていた



「ブモォオオオ!!」


ゴブリンの殴撃を剣で上に叩きあげると、もう一体のゴブリンに斬撃を二発



「んなっ!死なないのかよ!!」



斬撃を受けたゴブリンが両手でハンマーのように腕を振り下ろす



「んなろぉ!」

強引に体を捻り攻撃をかわす



そのまま回転した勢いで


「まず一匹!」



追加の斬撃により、まず1体のゴブリンをデータの塵に変える



そのまま動きを止めずにもう1体のゴブリンへ



「ブモォオオオ!!」



アーマーウルフの噛み付きを剣で受け流してゴブリンの懐に素早く潜り込む



「せやっ!」



斬撃を3発喰らわせる


残りはアーマーウルフのみ、技を使ってないのは自分の剣の技術の向上のためである



「ガウッ!」

隙を突いたアーマーウルフの突進だったのだろう、しかしカイトの今の速度はその隙すら奪い去る



後ろを狙ったアーマーウルフ、しかし気付くと後ろにいたのは…カイトだった



「遅い!!」

アーマーウルフは背後を取られたのを認知する前に斬撃の餌食となった





「あれ?なんだこれ…」



ドロップアイテム欄に記載されているのは




『アーマーウルフの希鎧』





~東エリア サラライカの武器屋~



「こ、これは…」


思わずカンナの目がそのアイテムの虜になる



「なんだ、そんなにすごいのか」



「ランクはS、アーマーウルフ自体はBクラスだけど、ドロップアイテム『アーマーウルフの鎧』ではなく、ごく稀にドロップする激レアアイテムよ」



「ふーん…」



カイトの反応が薄いのは、そもそも、カイトは鎧系統の防具装備を嫌っているので、その素材にもあまり興味がないのだ




「あ!2人とも何してるのー」



やってきたのはユリ



「あ、そうだ、ユリ、これあげるよ」



カイトはそういってアイテム欄のアーマーウルフの希鎧を見せる




「え、えぇ!?あたしこれドロップしなかったのよ!すごい」



「そ、そうなんだ」




「でも…」



そういってカンナが2人にいう



「アーマーウルフの希鎧から作れる『鎧狼の胸防』は、この他にバハムートの魂ってのが必要なのよね」




この一言が、大変な旅の始まりとなった









「さぁ!行くわよー!」



「何故こうなった…」



ユリとカンナは旅のしたくを済ませる



受注したクエストは『闇龍の咆哮』、目標は



『バハムートの討伐』


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