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絆のコンボ~後編~


ボスゲージは紫が残り一割



「すげぇ!よく思いついたなカイト!」


クラッシュが歓喜の声を上げる



「いやほら、竜巻っていろいろ巻き込んでデカくなるからさ、その要領で……。」



「でも、まだ紫ゲージが削り切れてない、2人とも気力とMPほとんど無いんじゃない?」



カイトとクラッシュに重々しい現実を叩きつけるユリ




「グルルルル……」



最上階ボス『ハンマーボスゴブリン』は荒々しい殺気を放ち起き上がる



その目はまだ幾分余裕そうだ



「クラッシュは十分にMPが貯まるまで待機、その間ユリ、後衛を頼む!」



カイトの指示に2人が頷く




(飛雷の残り時間表示は1分30秒…その間に削るだけ削るしかない)




「ガァアアアア!!」



その咆哮と共にカイトが距離を詰める




「ぅおおお!!」



今の状態、衝撃波が一発、蒼雷斬りが一発で限界というところだろう


まぁ、時間を稼げば衝撃波の代わりに蒼雷斬り2発も可能ではある、しかし





「ブオオオオ!!」



名前の由来、強烈なハンマー攻撃




(これをかわし続けるのは無理だろ…)



飛雷残り時間1分10秒



カイトが高速で移動をする


ゴブリンもその動きに必死についていくが

さすがにスピード型のカイトにさらに速さを追加しただけある



ハンマーを掻い潜り、さらには、死角に潜り込んだ


「『蒼雷斬り』!」


今やカイトの代名詞ともなっている蒼い雷の斬撃がゴブリンに傷を与える



ちなみに、デルヘルドを倒した噂が広がり、今では『蒼雷の剣士』とも呼ばれているとか…




「『アイスメテオ』!!」



さらに追撃として、氷の隕石が降り注ぐ


発動者は、ユリ



「あ、はは…なんだそりゃ…」


カイトも驚きの超魔法であった




ちなみにマジックブレイカーの彼女にはMPと気力の両方がある




ボスのHPゲージは黄色半分である




「……な、まだか…」


そして驚いたことにゴブリンの色が緑色から赤色に変わっていた



「カイトくん!気をつけて!」




「あぁ……。」




目つきも前より獰猛になっている、これはまずい



「カイト、MPが貯まった、行けるぜ」


クラッシュからの言葉、それと同時にまた組まれる前2、後ろ1の陣形




「ふぅ…もういっちょ行きますか!」




カイトとユリが走り出す




「グア!」


飛雷を纏ってるのかと思うくらいのスピードでの接近



「…!」


完全に不意を突かれたユリ、そして…




「危ない!!」



体が飛ばされる、しかしダメージは0


「カイトくん!!」



ユリを飛ばしたのはゴブリンのハンマーではなく、攻撃に反応したカイトが咄嗟に行ったもの、あのままだったら間違いなくクリティカルアタックで死んでいた




「……っく…大丈夫…か」



ハンマーをくらったカイトがふらふらと起き上がる



HPゲージが2割を切る



「ふぅ…どうせ『飛雷』が使えないなら…。」



カイトがライトニング・スラッシャーを外して武器欄をスライドする




「その武器…もしかして」



装備したのはレイボルト、新しい片手剣である




「決めるぜ!!クラッシュ!」




「おう!『メガファイア』!」



炎の渦がゴブリンを包む



「ユリ!」



その声でユリは火炎斬りの構えを取る




「『蒼雷…』」

「『火炎…』」


これが、ラストアタック…




ゴブリンも渦から出てくる




「「『斬り』!!」」





その時、東エリア全土に伝わったメッセージボード




《プレイヤーが東エリアのダンジョンを攻略しました。北エリアへと移動できるようになりました》



そしてこれが、新たな冒険の始まりだった


はい、というわけで東エリア編を終了します!



次回より北エリア編が始まりますのでお楽しみに♪


引き続き読んでください♪

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