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再投稿です…。

前回言った通りかなりの急展開です。


では、どうぞ。

少年は何を後悔し、少女は何を悟るのか。分かるまであと何時間?

…そもそも少年とは誰なのだろうか?本当に少年か?少女が知りうる少年なのであろうか。

はたまた少女も少女とは限らない。怪物に食べられて、少女自身この世にはもういないのかも知れない。

だがしかしそんなの我々の知ったことではない。重要なのは、「少年」と「少女」が生きていることだ。


本体(うつわ)が無事であれば、(なかみ)など…どうでもいいじゃないか。



「どこ行こうか。」

「え、決めてないの?」

「うん。何か外に出たくなって。」

「えぇ…あ、最近近くに図書館が出来たらしいの。行ってみない?」

「図書館か…いいよ。」

「よーし。確か柳公園の近くだったんだよね。」


「…ここ?」

「そ、そうみたい。でか…図書館って規模じゃないわよね。」

「入ろう。入口どこだ。」

「あ、こっちこっち。」

「………マジかよ。」

「あっちゃー。休館日かぁ…調べとけばよかったな。」

「もう、散歩にしよ。」

「そうね。」


「やっぱ公園が一番落ち着くなー。」

「そうか?ここ寒いからあんまり…」

「何よ、夏は涼しいから好きだーって言ってたじゃない。」

「…猫」

「猫?あっ、ちょナツメ!」


「もう猫って…あ、猫。」

「な、猫だろ?」

そこには1匹の黒猫がいた。とても綺麗な毛並みをしている。

だが1つ他の猫とは決定的に違うところがあった。

「この子の瞳…」

「ああ。面白い色だな、お前の瞳。」

猫のオッドアイといえば片方の目が青で、もう片方は黄や橙、緑なのが一般的。しかもそれは白猫に多いらしい。だがこの黒猫の瞳は赤と青だったのだ。

「何処から来たのかな?首輪はないけど飼い猫みたいよね。」

「さあ…こんな高級そうな猫飼うような家、近所にあったか?」

「ない。」

「だよな。」

「おまえー何処から来たの?」

"にゃあ"

「聞いて分かるわけないよねえ…」

「んしょっと…軽いな、なんも食ってないのか?」

"ぅにゃあ?"

「よし、シズク。こいつに何か食わせよう。スーパー行くぞ。」

「はいはい。…ナツメはほんとに動物が好きね。」


「これか?」

「うーん大人の猫みたいだし、ミルクより猫缶の方がいいんじゃない?」

「そうだな…(ヨル)、どっちがいい?」

"にゃー"

「おーこっちか。シズク、キャットフードがいいって。」

「その猫の名前、決めたの?」

「おう、いつまでもお前じゃかわいそうだろ?」

「飼い主いるかもなんだし、愛着も程々にしなさいよー。」

「分かってるって。じゃあこれ買ってくるわ。」

「…でもほんと何処から来たのかな。それにあの瞳の色…まあ気にすることじゃない、よね。」

妙な胸騒ぎがしたが、無視することにした。


それからナツメの家に戻った私たちはそのヨルちゃんにご飯をあげていた。

「…うまいか?」

"にゃあー!"

「おーそうかそうか。…猫の餌ってうまいのかな。」

「ナツメ、その内お腹壊すわよ。」

「食うわけ無いだろ。」

「結構本気の目だったけど…で、ヨルちゃん?どうすんの。」

「俺が飼う。」

「それ本気?」

「このまま放っといたら飼い主見つかる前に施設に捕まる。それよりは、こいつだっていいだろ。」

"にゃぁ"

「そうだけど…猫は色々大変よ?」

「大丈夫だって。俺ん家そんな物ないし、畳じゃないから。」

「…何言っても無駄みたいね。私も手伝うから、一緒に育てようか。」

「おう、シズクが手伝ってくれるなら心強い。良かったなヨル。」

"んにゃっ"

(ナツメがこんな風に笑ってるの久々に見たな…)

「じゃあ今…あれ、お母さんからだ。はい、もしもし?…え、今すぐ?……分かった。ナツメの家だからすぐ戻る。はい…ナツメ、ごめんお母さんから呼ばれちゃって。」

「ヨルは大丈夫だから行ってやれよ。」

「うん、夜また来るから!」

「ああ。」


「ヨル、お前とはいい友達になれそうだ。」


『あの子は、綺麗な目をしているな。何も疑うことを知らない…裏切りも挫折も味わったことのない純粋な目。それだけに…とても楽しみだ。』



「はぁー、疲れたな。少し休も…ナツメ、大丈夫かな……」



「…んっ、あれ…?寝ちゃったんだ…ナツメから電話?なんだろう。…もしもしナツメ?どうし」

『もしもしシズク!?ヨルが、いなくなったんだ…っ、探すの、手伝って…!』

「ヨルが?分かった、今行く!」

(ナツメ、めちゃくちゃ慌ててる…急がなきゃ!)


「ナツメーーーッ!!」

「あ、シズク!」

「大丈夫?すっごい息切れてる。」

「っ…だ、いじょうぶ。…ヨルのこと、探さなきゃ。」

「う、うん…公園の方とかは?行ってみた?」

「いや、まだ。行こう。」


「っ、はあ…ヨル!!」

「ヨルーッ!…あ、あれ!」

「あ、ヨル!お前公園に戻ってきてたのか…何で、逃げたんだよ。」

『…私を、探していたのか。』

「え…?」

『ならばナツメ、君には私を見つけたご褒美をやらねばな。』

「猫が、喋ってる…?」

『ああ、シズク。君にはご褒美ではないな…まあいいか。それと、私は猫であり猫ではない。』

「へ?意味わかんな………っ!」

その日は雲一つなく月もよく見えた。そしてその月の明りを浴びたヨルの姿は、猫ではなく1人の女性へと変わっていたのだ。

『私は憑。ナツメ、君が私の名を呼んだ時は驚いたよ。何しろ憑というのは私の本名だからね。』

「ヨル、お前…夢じゃないのか。」

『ああ夢じゃないさ。ナツメ、今から君には面白い話をしてやろう。そこにいるシズクや周りが隠してきた真実をね…これを聞いたあと、君はどうなっているかな?ふふ…』

「ヨ、ル…?貴女何を。貴女は何なの!?」

『言ったろう?猫であり猫ではないと…そうだな、強いて言うならこの世界を終わらせに来た。』

「世界を、終わらせる?」

『ああ。私は私の主人のために働く。器が手に入れば世界などどうでもいいのだが…面白そうだからな。壊してみたくなった。』

「何をする気なの?器って?!」

「君とのおしゃべりの時間は終わりだシズク。さてナツメ。今から私が話すことは全て嘘偽りのない真実だ。命をかけて誓おう。しっかり聞きなさい…」

「ヨル…」



今思えば既に少女は壊れ始めていたのだろう。



急展開過ぎて予想できた方もいらっしゃったのでは…?笑


次はゆっくり進めたいと思います。

朔ちゃんの出番なくなっちゃいそうですね笑

次回完結。

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