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森岡くんの観察日記をつけることにした。

作者: 無類の猫好き

●月×日


今日から私は森岡くんの観察日記をつけることにした。


同じクラスの森岡くん。

彼はちょっと、いや、かなり変わってる。

いわゆる『中二病』というものらしい。


『中二病』

生まれて16年、はじめてこの人種の人に出会った。

私は彼に会うまでその存在を都市伝説あるいは小説のネタだと思っていた。

だが、今日の2時限目で雷が鳴った時私は聞いてしまった。

彼が…

「クッ冥界から響くこの甘美なる音色はまことに心地よいものだ…」

と笑みを浮かべながら呟いているのを。


いやいや‼

雷はけして冥界などという場所から発せられているわけではなく、電位差が発生した雲または大地などの間に発生する光と音を伴う大規模な放電現象であるわけで‼


と心の中で突っ込んでしまった…


他にも…

体育の時間でドッチボールが腕に当たった時に、腕を押さえながら

「我が腕を撃ち抜くだと⁉やはり幾千もの長い眠りから目覚めたばかりのこの体では、低能たる小鬼さえ抑えられぬのか‼」

とブツブツ言っていた。


撃ち抜いてねぇだろ‼

しかも、幾千って……

おま、何歳やねん‼‼


ダメだこの人………面白すぎる!

高校2年にもなって中二病‼

こんなに面白いことなかなか無いだろう。

私のこれからの日々、きっと面白いものになるだろう。

その面白い日々をぜひとも残したくここに記す。

君に期待するよ、森岡くん。






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― 新着の感想 ―
[良い点] とても読みやすくて、楽しく読めました。中二病のプロトタイプが上手く抑えられていると思います。 [気になる点] 物語性そのものは希薄であると思います。長編の一段落を読んでいるような気がしまし…
2013/11/04 06:14 退会済み
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