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第十八遭遇

「第一問!」


何故か怜奈が問題を始めた。


「なんでも来いや!」


金髪の女も乗り気である。


「異星人と宇宙人の違いは!?」


雄夜は前に怜奈にこの事について聞かされたので分かった。しかし、雄夜は誇りに思えるはずもなかった。


金髪の女は数秒考えたあと、答えが分かったのか自信ありげに話し始める。


「異星人は人間によく似ているが、宇宙人は体の形が違う!」

「ファイナルアンサー!?」


雄夜はもうこののりにはついていけないと思った。


「正解です!第二問!」

「こいや!」

「宇宙とは!?」


雄夜はこれまた分かってしまった。


「えーと、あらゆる存在物を包容する無限の空間と時間の広がり!」

「ファイナルアンサー!?」

「あぁ!」

「正解です!第三問!」


このあとも白熱の問題バトルが繰り広げられた。



∇▲∇▲∇



「お前、やるな。はぁ、はぁ」

「あなたこそ」


雄夜は何故、二人が寝っ転がりながら互いの腕を交差させて、汗をかきながら息をあげているのかよく分からなかった。


問題は全てで第四十五問までいき、金髪の女が正解した問題数は三十七問だった。


雄夜は最初の五問までは分かったのだが、そのあとはサッパリ分からなかった。


例えば、宇宙開発利用に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、宇宙基本法に基づいて内閣に設置され、内閣総理大臣、宇宙開発担当大臣をはじめとする全閣僚が参加し、宇宙基本計画の作成・実施推進などを行う組織は何か。という問題。答えは宇宙開発戦略本部。


その他には宇宙のあらゆる方向から同じ強度で入射してくる、絶対温度約3度の黒体放射に相当する電波。1965年に米国のA=A=ペンジアスとR=W=ウィルソンが発見。宇宙黒体放射や宇宙マイクロ波背景放射と呼ばれているのはなにか。という問題。答えは、宇宙背景放射。


この二つは金髪の女は答えられた。


雄夜は途中から二人の戦いをみずに、空ばかり見上げていた。


「もういいか?」


雄夜は二人の戦いが終わったと思い、二人に話しかける。


雄夜が見たのはてをガッチリ繋いでる二人だった。雄夜はあまりの展開にめまいが起きそうだった。


そして、最後に雄夜は思うのだった。「俺はなんのためにここに来たんだ?」と。



∇▲∇▲∇



次の日、浅華高校には金髪の女と怜奈が話していた。


金髪の女はこの浅華高校の生徒だったという。しかも同じ学年だったのだが、不登校気味であり、高校では会わなかったのだ。


雄夜は今日も思うのだった「ここって進学校だよね?」と。


しかし、雄夜の考えを無視して二人は話すのだった。


金髪の女改め南山優衣みなみやまゆい霧山怜奈が…。


雄夜は大きくため息を漏らすのであった。


「雄夜くん、あの金髪の女の人、だれ?」


雫が雄夜に話しかける、そして、雄夜は「ただの、金髪の変な女」と答えた。


「おい、緑神。今なんつった?」


優衣は雄夜の言ったことが聞こえてしまった。


「なんもねぇよ……まてまて、ここで喧嘩はヤバイって、っておい!椅子投げてくんじゃねぇ!」

「うるせぇ!早く死にやがれ!」

「死にたくねぇよ!って!次は俺の机を投げてくんな!」

「いけいけ!やっちまえ!」

「怜奈ぁ!煽るなー!」

「頑張ってください」

「雫は何言ってんの!?助けてくれたりはしないの!?」

「怖いです…」

「そりゃあそうだ!悪かった!」

「アタシにも謝れ!」

「思ったことを言ったまでだ!謝る義理はねぇよ!…まてまて、そ、それは駄目だ…止めろ……」

「死ねぇぇぇ」

「ギャアアアアァァァ!俺の全財産が外にぃぃぃー」


ヒラヒラとそしてチャランチャランと雄夜の全財産(貰ったばかりの朝昼晩の飯代と小遣い)が優衣の手から窓の外に放り出された。


雄夜はなすすべなく床にうずくまった。優衣はそれをみて高らかに笑った。

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