あ、そうそう、話は戻るけど…
前の話が不評そうで怖い…
でも、後悔はしていない。人生勢いですよね!
まぁ、ヒッソリ細々やってるので大して人目にも付かないでしょうし
苦情やら評価やらはおそらく来ないでしょう。
ってわけで、これからも、自己満足でダラダラやってきます~
こんなんで申し訳無いですが、読んで下さった方々に最大級の感謝を
森の木陰からコッソリ覗いて見ると
もう、面白いぐらい見事に蜂に囲まれてる集団発見!
20匹ぐらぃに囲まれて、見てて可哀相なぐらい取り乱してます。
まぁ、何か一人だけ必死に周りに指示を出してるオッサンが居ますがね。
「落ち着け!」とか「隊列を組め!」とか叫んでますが、全然周りの人達に伝わってませんなぁ。
お?オッサンが単身で前へ出たぞ?殺る気か?そのどデカイ斧でオッサン無双するのかな?
楽しみですなぁ、ベルファーゴに来てから未だ「戦闘」なるモノにお目に掛かった事が無いしね。
重そうな斧を横薙ぎに振りぬくオッサン!
…遅っ!!!効果音付けるなら「ブ…オォォォンン…」ぐらいか。
余裕で避けられてますがな…
手加減してるのか、斧が重すぎるのか…
どっちにしろ小野サン(オッサン)勝つ気無ぇなぁ。
周りの奴らの訓練か何かかしら?
もう暫く見学しましょかね?
--小野サン(仮称)--
興奮状態のランゴスに囲まれるとは、何とも運の無い事だ。
今日はわしの所属するクラン-
(たまには説明しよう!)
クランとは、ギルドに所属する者同士で作った小規模~大規模の身内組織
志を同じくする者同士や、気の合う者同士で集まったコミュニティーの様なものである!
MMORPGのギルド的なものである!
まだ伝わらんか!「MMORPG ギルド」等の検索ワードで自分で調べろ!!!
以上!
-クラン『蒼月の騎士団』の新規加入者達の実力を見る為に【始まりの草原】での演習に来たのだが
なぜか、隣接する【ランゴスの森】から突如として興奮状態のランゴスの群れが襲い掛かって来た。
魔物にはランクがあり
一般人でも戦闘経験があれば対処可能な魔物を「コモン級」
ひとり立ち出来る冒険者程度でないと対処の難しい魔物を「ポーン級」
中級クラスの戦闘力をもった者でないと対処出来ない魔物を「ナイト級」
上級クラスでないと対処出来ない魔物を「スタボーン級」
上級クラスが複数集まらないと対処出来ない魔物を「ヤクト級」
騎士団規模で対応に当たらないとならない魔物を「ルーラー級」
それ以上は全て「カラミティ級」
と分類される。
目的としていた【始まりの草原】で遭遇する魔物はコモン級が大半で時々ポーン級が現れる程度なのだが
ランゴスはナイト級である、新規加入者には荷が勝ちすぎる。
しかも、わし一人で20匹のランゴスを相手取るとなるとスタボーン級の相手となる。
それでも勝てなくは無いのだが、取り乱したひよっ子達を守りながらでは、分が悪いにも程がある
何とか落ち着かせ、隊列を組み直し、撤退の時間を稼がねばならぬのだが…
上級者と言う驕りからくる慢心でわしの獲物である「デストロイ・ハルバード」では無く
クラン内武器庫から持ってきた「グレート・アックス」を装備して来たのが間違いであった。
重さは申し分無いのだが、握りが手に馴染まず、切れ味も悪い
重量級の武器である為、素早く動き回るランゴスには当て辛く、当たっても硬い甲殻のせいで
致命傷を与えられないでいる。
整備費用をケチって命を落とすなど笑い話にもならぬな…
しかし、前途あるひよっ子共を見捨てるわけにもいかぬ…
冒険者となった時から「死の覚悟」は出来ておるが、まさか【始まりの草原】で散る事になろうとは
わしも初心者と変わらぬひよっ子だったと言う事か…
--悩み中のアキレス君--
・・・もしかして、小野サン必死じゃね?
うん、どう見ても必死。
周りの奴らも手伝ってやれよなぁ…
使えん野郎共だ。
仕方ない、超キモイけども手伝ってやるか…
素手じゃ無ければ我慢出来るラインだ、小野サンに何か武器借りよっと。
俺って優しいなぁ、困ってる人を見るとつい助けたくなっちゃうんだよねぇ
(自己中ダメ人間なアキレス君は自分のせいでランゴスが凶暴化してる事は覚えてません。)
木陰から飛び出し、駆け足で小野サンに接近!
ここで対人スキル『奥ゆかしい性格』発動!!!
「加勢する…武器を…」
俺の照れ屋さん!こんな片言で通じたかな?心配だなぁ。
ってか、小野サン何に驚いてるんでしょ?
片言っぷりに!?
「あ!?あぁ…スマン助かる。
手持ちの武器はグレート・アックスしかないが、使えるか?」
伝わっては居た様だ…
ってか、唯一の武器を貸すって良い根性してますなぁ。
手渡されたグレート・アックスを持ってみると…
か!軽い!!!流石はグレートなアックスだ!さぞかしお高いんでしょうなぁ。
などと脳内で感想を述べながら、問題無くぶん回せると伝える。
「問題無い…」
それを確認して小野サンは
「わしは隊列を組み直して仲間を撤退させる、その間だけ時間を稼いでくれれば十分だ。
無論、状況が悪ければ逃げてくれても構わんが、ギルドに応援要請だけでもしてくれれば助かる。」
と言って来た。
潔いね、武士だね、小野サン。
俺も大和の漢、武士の心を持つ者、見捨てたりなんかしませんよ、蜂さん弱いし。
「任せておけ。」
自信満々で答える俺って格好良くね?
今の俺、輝いてね?
まぁ、今からもっと輝くけどね!シャイニング俺!俺様無双の始まりだ!!!
小野サンの斧をぶん回してみる、軌道上に居た3匹が千切れ飛んだ。
相変わらず柔らけぇなぁ、そんなんで体を維持出来るのか?って柔らかさですなぁ。
続いて、叩き付けから打ち上げのコンボ、地面をドッカンドッカン叩いてみる。
地面がエグレた…何この斧…グレート過ぎるでしょ…
何となく振り下ろしてみただけなので、蜂さんには当たらなかったのだが
エグレた地面から飛び散った土やら石やらが当たる度に蜂さんが弾け飛ぶ。
何これ、ちょっと楽しい。テンション上がってキター!!!
オラが畑は甘くねぇぞぉ、近付くと怪我すっぞぉ♪
しばらくグレートな斧で大地を耕していると、蜂さんが残り1匹になっていた。
最後ぐらぃは斧っぽくいってみますか!
ダイナミック薪割り!!!
軽くジャンプしてからの振り下ろし、今度は地面に当たる前に寸止め。
オラが畑をやると、土やら石やら飛び散って危ないので自重しました。
さっき散々やったから飽きたって説も有力ですが。
あれ?ってかさっきのジャンプ、異様に高くなかった…?
興奮して気付かなかったけど、5メートルぐらぃ飛んでたような…
怖っ!興奮って怖っ!あれが噂に聞く火事場の馬鹿力かぁ。
何とも珍しい体験をしたもんだ。
--再び小野サン(斧のオッサン略して小野サン)--
何とも、締まらぬ最後ではあるが、せめて全員逃がしきってみせよう!
と覚悟を決め必死に「早く逃げんか!」と叫びながら奮闘していると
突如わしの真横から声が掛けられた。
「加勢する…武器を…」
これには本当に驚かされた。
近付いてくる姿も見えず、気配すらも感じられぬ間に真横に接近されていたのだ。
一瞬驚きで思考が止まったが、長年の戦闘経験のおかげで直ぐに冷静さを取り戻し思考を巡らせる。
わしに気付かれずにここまで距離を詰めれる実力、かなりのモノだ。
これ程の実力者が加勢してくれれば全員生存も夢では無い。
唯一の武器であるグレート・アックスを手放すのは大きな賭けにはなるが
この人物に時間稼ぎを任せ、わしが隊列を組み直し撤退するのが一番の策に思える。
しかし、何故武器も防具も身に付けて居らぬのだろうか?
まぁ、今はそんな事を考えても仕方が無い。
「あ!?あぁ…スマン助かる。
手持ちの武器はグレート・アックスしかないが、使えるか?」
グレート・アックスを受け取った男は、暫く感触を確かめると
「問題無い…」
と落ち着き払った様子で呟いた。
重装備で戦うような体格には見えぬのだが、こうも落ち着き払った様子で言われると
心配無いように思えてしまう。
だが、慣れぬ武器での戦闘の難しさは今さっき十分に味わったわしは
関係の無い者に危険を負わせる後ろめたさもあり
「わしは隊列を組み直して仲間を撤退させる、その間だけ時間を稼いでくれれば十分だ。
無論、状況が悪ければ逃げてくれても構わんが、ギルドに応援要請だけでもしてくれれば助かる。」
と、わしらを見捨てて逃げても怨まないと伝えておいた。
しかし、男は燃える様な志と信念を瞳に宿し
「任せておけ。」
と、力強く言い放ち、敵へと向かって行った。
そして、それからが更に驚きの連続であった。
重量級の武器であるはずのグレート・アックスを目にも留まらぬ速さで横薙ぎに一閃
一瞬で3匹ものランゴスを挽肉に変えたかと思うと
ある程度固まった位置に集まっているランゴスの群れの中心地をグレート・アックスで叩きつけ
飛散する飛礫で一度に複数のランゴスを爆ぜ飛ばして見せた。
それを数回繰り返すだけで、20匹も居たはずのランゴスの群れが残り1匹になっていた。
そして、最後の1匹には天高く跳び上がっての斬り落とし
正に一刀両断、斬られた事にも気付かず飛び続けようとするランゴスが中心から真っ二つに別れ
大地に堕ちた。
『薙ぎ・一閃』『爆飛弾』『天翔断』どれも、伝説級の闘士達が生涯をかけて編み出した奥義
それを、この若さで幾つも身に付けるとは…
とんでもない人物に助けられたようだ…
--その後のアキレス君--
いやぁ~、人助けってするもんだねぇ~
依頼の品は皆で剥ぎ取ってくれて綺麗にしてから渡してくれるし
装備無いの…って言ったら動きやすい軽装の鎧一式とグレートなアックスくれるし
お礼って事でお金もくれるし
依頼達成でギャラも出るし
ウッハウハですなぁ、笑いが止まりませんわ。
まぁ、「家のクランに入らんか!?」って何かよく解らん勧誘は受けたが
クランって何かの宗教とかだったら怖いし断った。
さて、纏まったお金も手に入ったし、小うるさい占い師の家ともおさらばだ!
最初に出合った全身鎧の人に見つかっても面倒そうだし
とっととこの街からトンズラするぜぃ!!!
【三日三晩で一般常識覚えまショウ】には
クランやら、魔物の種類とランク、ギルドでの常識なども含まれていますが
ダメ人間なアキレスは覚えた尻から忘れていきます。
でも、一般人として生きる為の最低限の知識だけは覚えているようです。
主に、お金と、食べ物と、寝泊り、に関してだけですが…
あと、題名と荒筋はとりあえず暫定って事で
こんな愚作をお気に入り登録して下さってる方々には申し訳無いですが
なんせ一話目の題でお分かりの通り、続ける予定も無かったもので…
ある程度、方向性が定まるまで題名も荒筋も決めようが無い状況だったりします。
急に題が変わって混乱する事とは思いますが、何卒ご理解頂きたく思います。
後、お手数ですが「誤字・脱字」など教えて頂ければ恥を晒し続けずに済むので
とても嬉しいです。
極力直すようにしますので、宜しくお願い致します。
会話や、設定の矛盾点につきましては、生温い目でスルーして頂ければ幸いです。
矛盾を直してる内に更に混乱する事必至ですので…
毎度毎度こんなウダウダで申し訳御座いますん。