このタイミングでまさかの閑話
流れとか空気とか読む気は御座いません。
え?ちょっとは読んだ方がいいですか?
まぁ、続きが気になる程のモンじゃぁ無いし別にいいか!
って事で。
【注意】
汚い単語、嫌悪感を感じる表現が含まれている可能性が御座います。
用法・用量にご注意下さい。
「死ね死ね死ね死ねッ爆ぜろッ腐れッ千切れ飛べぇぇぇッ
塵屑!ビチ糞!皆死ね!ヒャハハハハハハハハ!!!」
そこは正に地獄だった。
辺り一面、蟲、蟲、蟲。
大小様々、蜘蛛、百足、蛆、種類も様々
そして、その夥しい蟲の絨毯から僅かに見え隠れするものは
かつて人だったモノの一部。
そう、そこは正に地獄だった…
この大地【ベルファーゴ】は一つの大きな大陸と八つの島々からなる。
その大陸の中心に位置する、大陸の7割を占めるのが【魔境】と呼ばれる
人の踏み込めない、魔物の闊歩する未開の土地。
ソレをドーナツ状に囲む様に大陸の外周に五つの国々が存在する。
その中で、大陸の南に位置するのが【アレスト共和国】
他国との争いも少なく、魔物の侵攻も少ない最も豊かで恵まれた国である。
アキレスが飛ばされた場所でもある。
変わって、大陸の反対側、北に位置するのが【タルタロス帝国】
国名からも解る通り、皇帝が国を治めている。
皇帝の名は『ロス・カルマ・デル・タルタロス』と言い、暴帝と恐れられている人物である。
他国との争いも少なくは無いが、何より【魔境】との攻防が多い激戦区として知られる。
その【タルタロス帝国】の北に位置する島【ソドム島】が今、一人の人物により地獄と化していた。
ソドム島は決して大きな島では無いが、小さいと言うわけでも無い。
そして、島には要塞が一つ有り、そこがタルタロス帝国の軍事演習場となっている。
その要塞に突如として現れたのが、『ルビガ・エル・デ・クルーエ』と名乗る人物である。
その人物は、頭から足までを覆う紫を基調とした毒々しく派手なローブに身を包み
顔には道化の様なマスクを被っていた。
そして、砦の前に忽然と現れ
「ワタクシは『ルビガ・エル・デ・クルーエ』と申しマス。
以後お見知りおき…の必要は御座いマセン。
この砦は頂きます。手前ェラノ糞ミタイな命も頂きます。
ワタクシの可愛い可愛い蟲達の『餌』に『苗床』に『慰み』になれる事を光栄に思って
死に絶えてクダサイマセ。」
と言い放ち、空に浮かび上がるとローブを広げた。
すると、そのローブの隙間から様々な蟲達が蠢き、這い出してきた。
蟲達は一斉に砦へと押し寄せ、柵を、門を、防壁を、そして人を
一斉に食い荒らし始めた。
そこからが地獄の始まりだった。
殺せども、殺せども、無限とも思える勢いで湧き出る蟲達。
徐々に、しかし確実に喰われ絶えて行く兵士達。
夥しい蟲達に囲まれ、逃げる事もかなわず…
たった数時間でソドムの要塞は陥落し、残されたのは朽ちた要塞と、かつて人だったモノ
そして、耳障りな蟲の羽音と鳴き声と
狂気に満ちた、一つの哂い声だけだった…
え?
別に伏線とかじゃ御座いませんよ?
後々絡んで来る予定も御座いませんし…
何となく書いただけさ!