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推参って良い意味では無いよ?

【今話のコンセプト】

とりあえず、面倒な戦闘を終了させてしまおう。

皆のピンチに俺、推参!!!


誰かは知らんが、オッサンも少年も頑張った!

止めは俺に任せろぃ。


下顎に風穴を開けられたコムドゥーラが怒りを露に再び戦闘態勢に入ったところで

背後からコッソリ近付く。

今だ!!!ってな感じで飛び掛る、そして背中に着地。

マウント取ってしまえばこっちのもんだろ。


急に背中に飛び乗られ、驚きで一瞬動きを止めたが、次の瞬間には何とか振り落とそうと暴れだす。

ちょっとしたロデオ気分ですね。

難なく跨ったまま、取り合えず槍を弾き返してた鱗が邪魔そうなので剥がしてみる。


-ぶちっ ペキ!ぶちっ ペキ!-


面白いほど剥がれますなぁ、単純作業が大好きな俺はちょっと夢中になって剥がしまくってしまった。

頭頂部から背中にかけての鱗が無くなってしまいました、ご愁傷様です。

後、剥がした鱗がペキペキと砕けるんですが、剥がれた瞬間に強度を失うのかね?

まぁ、どうでもいいけどね。

鱗を毟り取られて怒ったのか、火球を吐き出そうとしだすコムドゥーラ

背中の俺には当たらんが、怒りに任せて乱射されたら周りの被害は相当なものになってしまう。

急いで腕を顎に回し口が開かない様締め付ける。

ワニとかも口を閉じる力は凄いけど、開ける力は弱いらしいし何とかなんだろ。

結果、無事口は開かず事無きをえたと思ったが、下顎の穴から炎噴出。

ジェット噴射の如く噴出した勢いで90度近く体が起き上がるコムドゥーラ。

もちろん俺落下。

コムドゥーラ無事着地。

尻尾ビンタ炸裂!

痛い…ちょっと涙目になる。

ムカついたので、仕返しに尻尾にローキックをお見舞いしておく。


-ヒュン!ザンッ!-


あ、尻尾の先が切れた。

大きくてもトカゲなんですね、トカゲの尻尾きりってやつか。

後、何か見覚えあると思ってたらアレだ、コモドドラゴンそっくりなんだコイツ。

名前も似てるっちゃぁ似てるしね。

って事は牙に毒があるかも知れんので気を付けよう。

初めから噛まれる気なんてサラサラ無いけどね。

ん?コモドドラゴンって尻尾切れねぇじゃん。

まぁ、どうでもいいさね。所詮ファンタジー、常識なんて無いようなもんだろ。



さてさて、予定外に背中から落とされてしまったが、邪魔っけな鱗も十分に剥がしたし

そろそろ止めといきますか!

このグレートなアックスの錆にしてやりましょう。

ってなわけで、背中に背負っていたグレート・アックスを手に持ち、肩に担ぎなおす。

倒し方なんて解らんので、とりあえず首を刎ねる事に決定。

心臓の位置なんてわからんし、頭は頭蓋骨で硬そうだし

あっちこっち斬り付けて、死んだと思ったら実は生きてて後ろから襲われるパターンとか嫌過ぎるしね。

また火球を吐かれても厄介なので、ダッシュで近付いて一気に振り落とす。

少し遅れて、ゴトリと音を立て転がる首、ナンマイダー。

ん?生き物を殺したのに軽すぎないかって?

意思の疎通も出来ん上に襲いかかってくるヤツなんて蚊と一緒だ!

倫理的価値観なんて、こっちに来てから一週間もしない内にどっかに置き忘れてきたわぃ。


よし、死亡も確認できた事だし、回りに転がってる人達を起こしますかね。

見た感じ、尻尾ビンタとタックルぐらいしか食らってなかったし

攻撃しすぎて疲れて気絶してるだけでしょ。

まぁ、倒れるほど攻撃し続ける根性は凄いけどね

きっとココの人達は戦争に駆り出されて死ぬ事になったら、死因は戦死では無く過労死だろう

無駄に頑張り屋さんな方々め。


とっとと起こして、コムドゥーラを「俺」が倒した事をアピールして、お礼に食料分けて貰わなきゃね!

そして、出来れば過剰に感謝されてウッハウハしたいね!


【次話の目標コンセプト】

とりあえず、面倒な村からとっとと出してしまおう。

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