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ナンバーズ  作者: ふじ
4/4

3

「おいおい、なんだあのガキ、いい度胸してやがるぜ。」


俺が行くよ。やあ、僕。ここがどこか分かってるのかな?」


最強といってもこの程度のレベルなのか。これじゃ裏で処理する必要すらないんじゃないのか?


「『オリンポス』のマスターに合わせて欲しい。」


「っぷ、ぷぁははははは!」


「こいつぁ傑作だ。自分が何言ってんのか分かってんのか?」


「ああ。何か可笑しい事でも言ったか?」


「全く、傑作だ。なんでお前みたいなガキが会えると思ってんだよ!」


「ガシャーン!」


 急に持っていたカップを地面に投げつけて、何怒ってんだ?


「茶番はいいから早く会わせてくれ。」


「てめぇ!いい加減に」


「そこまでよ。下がりなさいあんたたち。」


「んな!?【豪炎】のアミダさん!?なんでA級の貴女がここに!」


ごうえん?炎使いか?俺と同じぐらいに見えるが、。どちらにせよ、ようやく話せそうなやつが現れたな。


「あー、えーとアミダ、さん?マスターに会いたいんだが。」


「名前を、教えてもらえるかい?」


「あー、アオです。ギルドには所属してないですし、今のとこ所属する気はないです。」


なんか凄い警戒されてるな。まるで化け物でも見るような目だ。


「マスターに何の用だい?」


「ある人からお使いを頼まれてまして。」


「あ、ああ、今マスターは最上階にいるから、案内しよう。」


「感謝する。」


「んな!?アミダさんなんでそんなやつを!」


「あんたらは黙ってクエストに行ってな!」


アミダさんとやらが何故かすんなりと通してくれたな。あー良かった。これでヌルに怒られずに済みそうだ。


 「こっちだよついてきな。」


案内されると大きな箱のようなものの前に連れていかれた。


「なんだ、これは魔道具か?」


「『アルテミス』が開発した運搬機さ。これを使えば最上階まで一瞬だよ。」


ふむ。おもしろい。半重力魔法(アンチグラヴィティ)の応用か?


「で、アオとやら。お前の正体は何だ?『闇ギルド』の依頼でマスターを殺しにでも来たか?」


まぁそうくるよな。だがもう俺は足を洗ったんだ。ここはすっとぼけよう。


「え?ギルドに闇とかあるんですか?今日ギルド証を作ったばかりで。」


「嘘ではないな。」


「お、着きましたね。」


ふー、何とかやり過ごせたな。あとはマスターに会って終わりだな。にしてもここがマスターの部屋か。外観と違ってずいぶん質素というか、お粗末というか。まぁいいか。

そうこうしているうちにアミダさんが部屋をノックする。


 「マスター、緊急です。入室許可を。」


「許可する。入れ。」


なんとまあ手短なやり取りだ。そっちの方が手っ取り早いからありがたいっちゃありがたいが。

あ、だがさっき裏の者ではないといってしまったな。まぁ、別にアミダさんにばれたところでか。


「『クロノス』からの使いだ。ヌルに会いに行けと言われた。」


「!?!?」


アミダさんが顔を真っ青にしてこっちを見ている。

だが、


「あー。ようやく来たか。おせえっつーの。」


なんか思ってたのと違うな。そっちがその態度なら、こっちも相応の態度を取らせてもらおう。


「わざわざ来てやったんだ。用件を早く伝えろ。」


アミダさんが顔をさらに青くしている。


「かかっ、元気な子供だ。ヌルも元気か?」


「ああ、おかげさまでな。」


なんだこいつ、ヌルの知り合いだったのか、?俺の事も知っているのか?


「お前らのとこのマスターに頼まれたことがあってな。」


「マスターが?なんだ?」


「俺の大事なガキを学園に入れてやってくれ、だとよ。」


「はぁ?」


おいおい、まさか俺の事じゃあないだろうな。


「誰の事かは教えてくれなかったが一目見てわかったよ。お前の事だな。だろう? ''ニア''」


考えるより先に体が動いていた。『オリンポス』のマスターの後ろに回り込み首にナイフを当てる。


「どこから聞いた?」


「おいおい、速すぎんだろ。落ち着けって、お前んとこのマスターだよ。」


特に動揺も焦りもない。嘘ではなさそうだが、信用は出来ない。面倒だがここで殺すか?


「ちょっと、マジで殺る気じゃない?一回落ち着けって。マジで、頼むから。」


まぁ、名前ぐらいなら、バレたところでそこまで影響はないが。


「もう俺は『クロノス』を抜けている。余計な仕事をさせないでくれよ。」


「おっ、いい情報をもらったな。ウチに入らないか?S級認定するぞ?そっちでいうとこのどれぐらいかは知らんが。」


「そうだな。お前はどれくらいなんだ?あと彼女。」


「俺はもう引退したが元s級5位だ。彼女はA級10位だな。」


「ふーん、いいとこダブル上位、ってとこじゃないか?とてもナンバーズには及ばないだろ。」


「んな!?そこまで実力差があんのかよ。」


「当たり前だ。まぁ、こっちは対人に特化しているのもあるが、それぐらいの差はあるな。

そんなことより学園とは何なんだ?」


「そんなことって、、傷つくなぁおい。学園っつーのは貴族のぼんぼんや平民でも魔法やスキルの才能があるやつらが集まる場所さ。お前は戦闘においては最強かもしれんが、これから先、裏と関わらず生きていくなら、そこで表社会をしっかり学べ、ってことだろうな。」


ふむ。一理あるな。だがわざわざ通わずともそんなもの学べるだろう。

だが、


「大した魅力を感じんが、マスターがそこまで手配してくれているというのなら学園とやらに行ってやろう。」


全く、面倒な置き土産を残していきやがって。


「おっ、ありがとなー。。まぁ何とかなるだろ。金はあいつから腐るほど預かってるから気にすんな。

あ、そーだ。こいつも通うことになってるから一応こいつのお付き、って感じで学園には伝えてるからな。」


「マ、マスター!?私は初耳ですよ!?」


「分かった、行けさえすれば何でもいい。いつから通うんだ?」


「あー。いっけね。また言い忘れてたわ。来週にクラス分けテストがあるからまずはそれを受けねーとな。やんのは学園だから、場所は分かるよな?」


来週?ずいぶんと急だな。まぁ別になんでもいいが。


「ああ。時間は?そいつと一緒に行くのか?」


「9時から開始だ。アミダと一緒に行かんと不審がられるからな。じゃあ用件は以上だ。ヌルによろしくな。」


「もう抜けたって言ってるだろ。じゃあ来週の8時ぐらいにはまた来る。」


来週までには荷物やら何やらまとめて買っとかんとな。とりあえず今日はもう帰るとしよう。


 ♢


 「マ、マスター、何だったんですか、あの化け物は、、。」


「ん-、まぁ今から一緒に学園に通っていけば自ずとわかるさ。多分敵対はしないだろう。多分、。」


「てか!学園の話、私も初耳なんですよ!しっかりしてくださいよー。」


「はは、すまんすまん。以後気を付けます、と。」


「あとマスター、闇ギルドと繋がってたんですか、、?」


「いやー、ただあっちのマスターと個人的な親交があっただけさ、ただの、ね。」

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