幸せの種
仙道アリマサ様主催「仙道企画その4」(復刻企画)参加作品です。
動画をつくっていただきましたので、広告下にリンクを貼りました。ぜひご視聴いただければと思います。
赤ちゃんの手は 生まれたとき
幸せの種 ぎゅっと 握ってる
手がひらいたら 種まきをして
幸せを 育てる
芽生え見守り 水あたえて
お世話しながら ずっと つぼみ待ち
花が咲いたら 両手ひろげて
よろこぶの ほんとは
その手に銃を 持たせたのは誰なの
引き金を 引くよう
命じたのは どんな声なの
やめてよ その手は
壊すための 手じゃない
つくるため
生み出すため
はぐくむ そのためだけにあるのに
赤ちゃんの手が さがしているわ
あの種の ゆくえを
※
仙道アリマサ様の美しい楽曲に合わせて、またもや作詞させていただきました。
今回の曲は前奏があり、中盤の歌い上げる部分がとてもドラマチック。アレンジも本当に素敵で、シンバルの響きが感動を高めています。
その旋律と、花隈千冬ちゃんのやさしい声につられて、日頃からどこかにぶつけたいと思っていたことを歌詞に託しました。
反戦についてはここでは語りません。早く平和になりますように。
(……と思ってましたが、出来上がった動画を見ているうちに語りたくなりました。あとがきに追記します)
※
「生まれたての赤ちゃんの握りしめた手には、幸福の種が入っている」
これは昔どこかで読んだ言葉で、作詞にあたって軽く調べたけど出典はわかりませんでした。仏教のようでもあり、キリスト教のようでもあり……。
それとは別に「幸せの種」というタイトルの歌がたくさんヒットしてびっくりしました。赤ちゃんと結び付けた歌ではないものが多いみたい。
素敵な表現なので、人気があるのわかります。
さらに別に、ドラジェというお菓子。アーモンドを白やパステルカラーの砂糖でくるんだお菓子なのですが、この名前はフランス語で「幸せの種」という意味だそうです。
ヨーロッパでは古くから、婚礼や出産のときのお祝いに配る風習があり、現在まで続いているとか。日本でも引き出物についていたりしますよね。
幸せの種をお祝いに配る……。これこそが平和だなあと、しみじみ思います。
※
あかちゃんのては うまれたとき
ドシソ ソソラソー ドレミミレソ
しあわせのたね ぎゅっと にぎっ て る
ドシソソソララーシ ソー ソファミファソ
てがひらいたら たね ま きを して
ドシソソソラソー レファミーミファミレー
しあわせを そ だて る
ドレミソレー ファミレードー
めばえみまもり みずあたえて
ドシソソソラソー ドレミミレソ
おせわしながら ずっと つぼ みま ち
ドシソソソララーシ ソー ソファミファソ
はながさいたら りょう て ひろ げて
ドシソソソラソー レ ファミーミファミレー
よろこぶの ほ んと は
ドレミソレー ファミレードー
そのて に じゅうを もたせた のはだ れ な の
ラシドーシーソー ドー ソラソファミレファーミーレーミー
ひき がね を
ミファソファミー
ひ く よ う めいじた のはど んなこえなの
ドーシーソードー ソラソファミレファミレドレミドー
やめて よ そ の て は こわすた めのて じゃな い
ドドミーソードーシーソードー ソラソファミレファーミーレーミー
つく るた め
ミファソファミー
う み だ す た め はぐ く む
ドーシーソードーシーソーミファソーファー
そ のた め だ け に あるのに
ファミレードードーミーレー ドレドシー
あかちゃんのてが さが し てい るわ
ドシソ ソソラソー レファミーミファミレー
あのたねの ゆ くえ を
ドレミソレー ファミレードー
追記です。
私は男子二人の母なので、戦争というと真っ先に徴兵を思い浮かべます。そして徴兵されれば銃を持ち、一番最初にするのはそれを撃つことでしょう。撃たれるのと同じくらい辛く悲しいことです。そんな思いがあったので、上のような歌詞になりました。
歌人与謝野晶子さんの作品の中に『君死にたまふことなかれ』という有名な詩があります。日露戦争に行った弟を思っての詩ですが、戦争のニュースを見るたびにそれを思い出します。
検索で全文読むことができますので、未読のかたはぜひ読んでみてくださいね。