表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
衝動の天使達 1 ─容赦なく─  作者: 水色奈月
Chapter #7
29/155

Part 7-1 NAVY SEALs 米海軍特殊部隊

San Diego, Cal. 13:15

午後1:15 カリフォルニア州 サンディエゴ



 冷たい風が緩やかな斜面を駆けのぼり、色()せた芝生が波打ちながらそよいだ。



 その一面に等しく並び続く白磁の様な墓石たち。連なる石が丘に合わせうねりいただきの先へと消えてゆく。それは空と混じわり一群は丘の上から冬の高い雲に乗りどこかへ飛びゆく様にも見えた。



 アメリカ西海岸のサンディエゴ──北サンディエゴ湾の東にフォート・ローズクランズ国立墓地があった。ここはアメリカ海軍最大のサンディエゴ海軍基地に併設する海軍軍人やその家族が眠る場所だった。



 その立地から普段は墓地に白い海軍のサービス・ユニフォームを着た人がいても誰も気に止めはしなかった。だが今は一人しか人影はなかった。1つの墓石の前で片(ひざ)を折りしゃがんでアーミーカットの頭を垂れる白い制服の男がいた。



「エミィ、今年ももう直ぐ最後の月になる。10年になるのにあいつは今だに私の事をゆるしてくれない。教えて欲しい。私は残された娘を降り掛かるあらゆる災難に打ち勝てるようと望んだのに、そんなに酷い事をしたのだろうか──」



 彼が顔を上げ見つめる墓石に2人の名前とメッセージが彫られていた。





 エミリア・ガーランド


 ステラ・ガーランド


 夫であり父であるマイクと娘であり妹であるマリアを心から愛してくれた善き人たち




 彼が今は亡き妻と長女の墓石から顔を上げ海岸線の先、南を見つめると、彼方からかすかに車輌の唸るようなエンジン音がが聞こえ始めた。マイクは大きくなりかけているその音が何かを直ぐに判断した。HMMWVハンヴィ──軍汎用高機動車。海軍だけでなく4軍で広く使われる兵士の足だった。



 その1台の軍用車輌が彼のいる場所に1番近い園道に止まると助手席のドアから1人の兵士が降り駈け足でマイクの方へ向かって来た。なにか用があれば大きな声を出せば10分にとどく距離だった。だがそうしない兵士の墓地とそこに詣りに来た者への配慮だと彼は感心した。マイクのすぐ傍らに来たその兵士が彼に声を掛けた。



「ガーランド大佐(COL)でありますか?」



 問にマイクは私だと単的に答えた。



「私は警務隊のキンバリー軍曹です。大佐(COL)、貴方の部隊に緊急召集が掛かりましたのでお出迎えに上がりました」



 彼の今度の返事も短かった。マイク・ガーランドは了解したと告げると妻の墓石へ今1度顔を向けた。そうして彼は声に出しまた来るよと告げると左脇に抱えていた制帽を被り車へ向けて斜面を颯爽さっそうと駆け下り始め、軍曹も遅れない様に走った。



 ハンヴィに2人が乗り込むとドアが完全に閉じる前に車は走り出し控えめだがどんどん速度を上げ始めた。



大佐(COL)がお乗りになったらお繋ぎせよと命令されています」



 助手席の後ろでマイクに斜め向に座るキンバリー軍曹が声を大きくしてそう言うと座席に積んだ野戦無線機のヘッドセットをマイクに渡した。それを彼は片耳と口元に寄せる話し掛けた。



「マイク・ガーランドです」



 かなり間があり先方が話した。



『マイク、久し振りだな』



 彼は声に思いあたった。通話先の人物はリッケン・ホフマン──海軍大将だった。



「リックス、お久しぶりです。この間はゴルフにお誘い下さり有難うございました」



 マイクの眼が和んだ。



『この間だと? 3ヶ月も前だぞ。お前、あの時、わしを立ててわざとスコアを落としただろう』



 旧友の指摘にマイクは苦笑いした。



「滅相もない」



 言った直後、マイクはヘッドフォンから延びたブームマイクロフォンを片手で被うとじっと見つめている軍曹に暗号通話か? と尋ねた。



「はい。大佐(COL)。第3種暗号バースト通信です」



 軍曹はまた大きな声で話した。それを聞きマイクは直ぐにマイクロフォンを被う手を離した。



海軍大将(アドミラル)、どの様な事態です?」



『グレン・ファーガシーを知っとるだろう』



「はい、陸軍大将、国防長官の──」



『奴がデルタを使いトルコでへまをやらかしおった。廃棄予定のSS-N-32ブラヴァの分離弾頭を奪回しそこね、テロリストの手に渡してしまった』



 マイクは直感でこれがデルタ作戦分遣隊の尻拭いだと理解した。ならば、そのテロリスト達の抹殺と投射体の回収が任務だろうと結びつけた。



『お前の部隊の対テロチームを緊急派遣できるか?』



「大将、第6チームは現在カザフスタンで作戦中です。状況にもよりますが、敵の規模は?」



『核弾頭を手にしておるのは4名だ』



 意外と少ないとマイクは思った。



「ならば第4チームを出しましょう。現在定期訓練中なので15分で緊急対応できます。場所は?」



『ニューヨークだ』



 耳にしたマイクは眉間に皺を寄せ奥歯を噛み締めた。大都市に持ち込む理由など限られた。事は重大かつ緊急を要する。



「敵が投射体を爆弾として使う恐れがあるとの根拠は?」



『その為にテロリストらはイラクから我が国に侵入しておる。それから作戦指示書は軍略センター(NMCC)が作成中だ──』



 聞いた瞬間マイクはなぜNMCCなのかと驚いた。通常は特殊作戦軍(SOCOM)か、隷下れいかのNAVSPECWAR(海軍特殊作戦軍)COMから作戦指示書が下される。彼は大将の語尾からまだ何かを言いかけたと思われたが自らから提案した。



「至急、作戦指示書を。第4、9、10を緊急で派遣し、現地で私が指揮をとります」



 第9チームは公では欠番となっていたが、第6チームよりも高度化した対テロ戦の極秘ユニットだった。虎の子の第9を出すと言った事でマイクは自分が本腰だと大将に伝えた。



『良かろう。頼んだぞ、マイク。良いスコアを出せ』



 それは海軍大将(アドミラル)の全幅の信頼だった。通信が切れサンドノイズがマイクの耳を襲った。彼はヘッドセットを軍曹に返すと自分の携帯電話を取り出した。無線で腹心の部下を呼び出しても良かったが、担当した者が広大な訓練施設から相手を探して無線機の傍まで連れて来るのに相応の時間が掛かる。それを省きたかった。



 マイクは携帯電話を開き一覧から1人の名を選択すると通話ボタンを押した。すると2秒で相手が出た。



『ボス、何でしょうか?』



 呼び出した時点で通話元を確認したのだろう。誰からの電話か分かり直ぐに用件を尋ねてきた。聞いてきたのはドール・ジョージア──ネイビィシールズ中佐(LTC)だった。



「第4、9、10を緊急展開させる。私が現場で指揮を取る」



『場所は?』



「国内だ」



 マイクは携帯電話の通話が傍受される恐れがあるので具体的な固有名詞を避けた。



『偵察ですか? 殲滅ですか?』



「少数のテロリストが熱い爆弾を起爆させようとしている。敵を制圧し、爆弾を確保する」



 熱い爆弾とは軍関係者が呼称する核爆弾の隠語だった。



『了解、ボス。第10は非番の為召集に15分。第4と9で装備を準備します。ブリーフィング迄ただ今より20分。展開はCⅡ(:MCー130J特殊部隊展開用多目的輸送機)を用意してよろしいですか?』



 ジョージア中佐(LTC)が20分後に作戦説明を行えると言い切り、また現地迄の輸送手段を提案した。部隊が慣れ親しんだ作戦機だったのでマイクは構わんと短く答えた。



「作戦指示書が間もなく届く。私が遅れてもブリーフィングを始めろ。15分後に戻る」



 大佐(COL)の指示にジョージア中佐(LTC)も短く了解と答えただけだった。マイクはこれ以上、携帯電話で話すべきではないと考えた。盗聴の恐れが懸念されたし、軍略司令センターからの指示書を見ない事にはつめようがないと判断した。



 携帯電話を制服のポケットに戻し彼は左袖を引き手首の腕時計を見た。高級ではないが頑丈なアナログ時計だった。若い隊員達は多機能のデジタル時計を好む。だが彼はベルゼだけで十分だった。携帯電話でも時間は確認出来るが、マイクにとってこれが習慣だった。作戦に関わると若い時から時間との戦いだった。節目ふしめで時間を確認し、後どれぐらいしかないと自分を追い込む。その為に欠かせないのがアナログ時計だった。



 現在時1345。1430迄には飛び立ってなければならない。



 彼がドアの窓越しに流れ行く海岸を見つめるとふとマリアをNYから避難させなければと気持ちをあおられた。直後、娘だけでもと考えた事が後ろめたく感じた。



 あそこには1千万人近い人が居る。最新型のSS-N-32の強化型再突入分離投射体(MIRV)1基でTNT53億オンス(:約150Kt)分の破壊力がある。直爆で焼け死ぬ半径3マイル(:約3.45㎞)、おおよそ6百万人強。影響限界内の8マイル(:約12.8㎞)で爆風や火災などでその倍、放射線で後に死ぬ者を含めると人口の殆んどどころか付近の市の多数が絶望的だ。マイクはそれらの命の重さを感じた。何としても核爆弾を押さえないといけない。彼は奥歯をギリリと噛み締めあそこに娘がいるからと考えない事にした。



 1340時前にガーランド大佐(COL)を乗せたハンヴィはサンディエゴ海軍基地の離島コロナドに戻った。そこは湾を挟み海軍最大の軍港があり、多くの艦船が停泊している。それだけでは無く海軍特殊部隊ネイビィシールズの活動拠点があった。その中の1つの建物にマイクは用意されていたハンヴィで駆けつけた。彼がテニスコート半面ほどの作戦会議室に入ると既に40人近い都市迷彩パターンの戦闘服を身に纏った男達が集まり、パイプ椅子に腰掛けブリーフィングを始めていた。中佐(LTC)が予告した時刻よりも5分早い事にマイクは満足した。



 中央奥の壁から提げられたビリヤード台程のスクリーンに1人の黒い髭を鼻の下とあごに生やした中東人の男が映っていた。そのスクリーン横に立って説明しているのは、マイクが墓地から移動中に携帯電話で会話したドール・ジョージア中佐(LTC)だった。彼が入室したことをドールは概要説明を続けながら視線も動かさずに認識していた。



「この男がT4、元イラク軍共和国親衛隊少尉だ。いいか、T1からT4、頭に焼きつけたか。捕虜は取らない。殲滅し、それから弾頭を確保する。それでは各テロリストに対応するチーム第1と第5、第9をセル()に分ける。先ずはC-1、チーム第1の──」



 人員分けが始まりマイクは奥に進むと片袖の事務机に開いて乗せられたファイルに手を伸ばしページを戻した。ファイルはそれほど厚くはなかった。むしろ薄過ぎるぐらいだと感じた。最初の1枚に禁閲覧と有り重要機密接触資格17LC以上と朱で大型の判が押されていた。マイクは一瞬自分が18Cである事を意識した。



 頁の下には黒で合衆国(U.S.)軍略司令センター(NMCC)と表示されている。1枚めくると、作戦──『インパクト』(:衝撃)とセンチュリーオールド(:欧文書体の一つ)のタイプで打たれていた。



 彼が3頁目を見ると7日前にロシアから複数の核弾頭がトルコの武器商人(なにがし)の手に渡った経緯とデルタ、トルコ軍特殊部隊の展開した作戦が簡略され打たれていた。マイクは先を急ぎ飛ばし読みをした。



 ロシア軍から強奪された初期の段階から軍事衛星による追跡が継続され、CIA上層部は奪回を直接軍略センターに要請した。だがペンタゴンは事案発生以前からその略奪をつかんでいた。対イラク戦で捕虜にした将校からもたらされた情報だった。



 そして投射体が何者かに渡る前の絶好の機会だと急遽奪回作戦を立てた。だが作戦決行の時刻寸前になって引き取り手が急に現れそこをデルタが急襲した。



 トルコの武器商人へと運び込まれたわずか3時間後にはデルタとトルコ軍が奪回を試み八基の核弾頭を押さえたが、1基の弾頭がすでに分解され、急襲時点で運び出されていた。



 大佐(COL)はさらに頁をめくった。そこにはトルコ情報局がCIAに人物照会してきた者2人の名が打たれ写真が添付されていた。



 人物紹介A-4、写真紹介P-4、ラングレー答:該当あり。サジダ・エグレル。HIS──ヒズベ・イスラミ・シャリア──イスラム教シャリア派工作員。欧州各地で多数の爆弾テロ及びイランにて米情報局職員を殺害に関与した疑い有り。



 人物紹介A-6、写真紹介P-6、ラングレー答:該当あり。アブゼ・カターン・サリブ。HISイスラム教シャリア派工作員。フランス・パリ、ドイツ・ブリュッセルでの爆弾テロに関与した可能性あり。



 だがトルコによるとエグレルとサリブは武器商人を急襲したデルタ隊員によって射殺されていた。そして新たな頁に合衆国潜入テロリストと打たれ、その名と軍の元階級が短く連なっていた。そこにはそれぞれにヨルダン共和国から合衆国へ偽造パスポートにより入国と但し書きがあったが、空港は4人がバラバラだった。だがその日は全て同じの二週間前の九日になっていた。



 マイクはどうしてイラク軍共和国親衛隊の士官4人がイスラム教シャリア派の工作員に関係したのか疑問に思い、さらにはイラク軍将校からの情報でデルタが動いたにしても、その捕虜となった将校など最後に大規模な侵攻──イラクの自由作戦からすら14年も経っているのにと疑念を抱いた。



 あまりにも情報の鮮度として特殊部隊を派兵するには異常だと感じた。



 それに今作戦でテロリストらを純粋な軍属と見なすか、単なる武装過激派とするかでは展開が大きく違う可能性があった。そこを明確にしておきたかったが、作戦指示書の残りページは少なかった。



 マイクが残りに眼を通したが、4人がニューヨークを目指している事と2ヶ所の拠点に潜伏準備する事だけが打たれていた。そして2基の投射体の安全な確保、テロ実行犯4人の射殺が歌われていた。



 最後の数行目に打たれた文章に、現地での作戦オブザーバーにマーク・アラン、CIA・NY支局長とありガーランド大佐(COL)は眉根を寄せた。そこには中央情報局と軍情報局が内密にする何かがあるようでならなかった。足かせ以外のなにものでもない。マイクはそこまで眼を通し考えていると、ジョージア中佐(LTC)が隊員達に説明する言葉が耳に入った。



「なお、都市に隣接した3つの空港は、テロリストの協力者により監視が懸念される。我々を出迎えてくれるそうだ」



 そこで隊員達数人から失笑が漏れたので中佐(LTC)はわずかに話しを中断した。マイクは指示書のどこにそんな記述があったのかと思い、前の頁をめくろうとした。



「軍輸送機を敵に認知されないよう各全員、DZ(:ドロップゾーン。降下地点の略語)は十三マイル(:約21㎞)北東のロング・アイランド湾上空。LZ(ランディングゾーン。着地地点の略語)はセントラルパークのシープ広場、ビル群のど真ん中だ。HAHO(:高々度降下高々度開傘。輸送機を近付けられない場合時として40マイル以上の長距離をパラシュートで移動出来る)で行う。雪雲を突っ切るから追尾用ストロボと暗視ゴーグルを装着。GPSを頼りにした目眩降下となる。覚悟しろ、厳しい降下だ。しくじるとマンハッタンのビル群に激突となる。以上、質問は?」



 第4チームのジョニー・ウイリアムズ軍曹が手を上げた。至って真面目な顔をしている。その脇腹を隣のアレックス・ジョーンズ少尉が小突いた。



「明日の感謝祭、NYで羽根を延ばせるんですか?」



「ビックアップルが存在していればな。却下する」



 ドール中佐(LTC)は真面目に答えたが今度は多くの隊員から失笑が漏れた。中佐(LTC)は皆を見回しその他の挙手がなかった為、鋭く命じた。



「終了する。全員搭乗準備!」



 彼が命じると一同が立ち上がった。そしてジョージア中佐(LTC)大佐(COL)の元へ歩み寄って来た。



「ボス、御気づきになられたと思いますが、核爆弾を起爆させようとする4人とイスラム教シャリア派の繋がりが見えておりませんし、NYでのテロ行為の情報ソースに関しても何も触れていません。それに作戦指揮系統が軍略司令センターなのも気になります。上層部はどうやってこのインシデントをCIAより先につかんだのでしょう?」



「そうだな、ドール。デルタの初動からして胡散臭い。国防総省(DOD)がテロリストらの初期の段階から情報をつかんでおきながら、国内でのテロまでトルコへ1度だけしか関与しなかったのは妙だ。こんな危惧される事態になるまで放置した理由が理解できん」



 ガーランド大佐(COL)は腕組みして考え込んだ。それを見てジョージア中佐(LTC)は1つ提案をした。



「時間に余裕があれば米海軍犯罪捜査局(NCIS)にでも調べさせる事が出来るのですが」



 それを聞いて大佐(COL)はジョージア中佐(LTC)に視線を戻した。



「それはまずい。誰かが軍規に背く事を行っている事実がないからな。だが何かしら方法があるかもしれん。ドール、私の戦闘服は?」



「すぐに御搭乗なさると思い他の装備と共に機に積んであります」



「ありがとう。それじゃあ行くぞ、ドール。DODを調べる方法は機で相談しよう。現地まで5時間半は掛かるだろうからな」



 言いながら出入口へ歩き出したガーランド大佐(COL)に並びジョージア中佐(LTC)も速歩でドアへ向かった。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ