表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

プロローグ2

 早速感想を頂けまして、小躍りして喜んでしまいました。

 こんな拙い文章を読んでいただいて、読者の皆様は本当に神様か!


 誤字、ミスなどの指摘、本当にありがとうございます。感謝の気持ちで一杯です!

 どうやら俺は、転生したらしい。

 前世で妻がよく読んでいた本ではよくあるものだったけど、まさか自分自身が体験することになるとは思わなかった。

 今の俺の母親と思われる女性が話しかけてくる言葉が理解できることから、前世での知識を持ったまま転生したことになるのか。

 もっとも、俺が持ってるこの知識が前世のものかどうかは、今の俺では判断できない。そうでもないと、俺が知識を持っていることを説明できない。

 言葉が通じるということは、前世での出身国と同じかもしくはその属国のどれかだろうと思う。

 ちなみに前世での国は十二カ国もの属国を合わせると、大陸の半分を占める大国だった。

 あと、転生したと確信を持ったのは、魔法も同じものが使用されていたためだ。

 母親が使っていた《明かり》の呪紋が前世でおれが使っていたものと、全く同じだった。


 魔法は《力ある存在》――神、精霊、悪魔などといった存在から力を借りて、術者の意思を具現化させる。

 体内にある魔力を指先や杖の先、剣先などに集め、呪紋と呼ばれる文様を空中や物に描く。そして、《力ある言葉》を口にすることで術者のイメージを具体化して《力ある存在》に伝え発動させるという手順だ。


 まあ、《明かり》のようにイメージしやすく、簡単な魔法であれば、慣れてくると頭の中で呪紋を描くだけで発動できるようにはなる。

 

 ちなみに魔法の源となる魔力はその人物の魂に存在するとされている。

 記憶の中にある前世の俺の魂をそのまま引き継いでいるとしたら、少なくとも前世並みには魔力を持っていることになる。


 前世の俺の記憶を探っている内に、毒殺されたことも思い出して気分が悪くなった。


 あれ? ということは、赤ん坊の今の俺でも、魔法を使うことができるのだろうか?

 よし、試してみよう。



(《あか……―――――――――)




















 ――っは!

 

 アカン、寝てた……。



 どうやら赤ん坊の今の俺では、呪紋をイメージすると脳みそが処理オーバーしてしまうらしい。

 呪紋を描ききる前に意識が飛んでしまう。


 というか、ここまでの事を考えるだけでも朝と夜が何回か来てしまった。


 まあ、魔法に関してはもう少し大きくなってから試してみることとしよう。

 しかたがない。

 こんな俺にでも出来ることに、全身全霊を持って挑むべし!


 というわけで俺は――。


 お腹が空いたら、おっぱいを飲み、下の世話をしてもらう(最初は恥ずかしかったけど、慣れました……。人間、環境に慣れるものなのです)。


 眠たくなったら、思う存分眠ることにした。



 ぶっちゃけ、食っちゃ寝生活だな! 前世では憧れたものだ。生きるために余裕がなくて、楽になった頃には毒殺されるとか……ついていない。


 まあ、順調に育っていった。


 おっぱいから離乳食になり、さらに成長すると母が作ってくれる芋や豆、蕪などの入ったスープを食べて大きくなっていった。


 俺は小さな村の外れに建てられた家に、母子二人で暮らしていた。

 父親は見たことがない。

 生まれた時から自我があった俺だが、父親らしき男性を見たことがないので、生まれてくる前に両親は別れたか、もしくは亡くなっているのかもしれない。

 幼い俺にはその辺りの事情を教えてくれるはずもないし、まあ別に父親がいないからといってもすでに、精神が成熟してしまってる俺には、特別に想うことはない。


 そういえば、あれからある程度は大きくなったものの、いまだに魔法を試すことができなかった。


 いや、正確に言えば《明かり》の魔法だけは試していた。

 夜に布団に潜り込んで、指先に灯してみたのだ(ちゃんと発動した)。

 

 でも、本当に試してみたいのは魔法の最大出力である。


 前世の俺は人並み外れた魔力を誇り、魔法の奥義も極めているとまで言われるほどの使い手だった。

 最大威力の攻撃魔法であれば、地形を変えることができるほどの魔法も使いこなす。


 伊達に『英雄』と呼ばれていたわけではない。

 

 まあ、さすがにこのクラスの魔法を試すわけにはいかないが、ある程度の威力を持つ魔法ぐらいは試してみたい。


 ところが、なかなか一人きりになることができないのだ。


 母が畑で仕事をする際、俺は村の家の一つに預けられている。

 その家には若い夫婦と、俺と同い年の小さな女の子が住んでいて、一緒に面倒を見てもらっており、どうしても奥さんと女の子が必ず傍にいるのだ。


 よくよく考えてみれば三歳程度の幼児なんて、普通は誰かしら大人が見守っているものである。

 魔法はそのうち試すとして、次に気になるのは戦闘技術である。剣術や体術も一流と言えるだけの実力は持っていた。

 

 積み上げてきた経験値は失われていないし、頭の中で剣や身体の動かし方はイメージできるけど、当然前世のように鍛えられた身体ではないので、イメージ通りにはいかないだろう。

 現在の筋肉が全く付いていない幼い身体はもちろん、成長しても前世の俺とは身長も体重、それにきっと筋肉の付き方も変わってくるはずだ。

 

 まあ、鍛えていけばきっとそれなりに戦えるようにはなるだろうから、鍛錬もしていく必要がある。

 とはいえ、それもこれも一人で出歩けるようになってからの話だけどね!


 というわけで俺は、一人で出歩けるようになるまで、これまでと同じように生活していくことに決めた。


 お腹が空いたらスープを食べて、泥だらけになってよく遊び、夜になったら、ぐっすりと眠る。


 ぶっちゃけ、食う寝る遊ぶの生活だ!

 というわけで、魔法の説明を入れてみました。

 う~ん、頭の中ではイメージしていても、文章にすると難しい……。修正いれるかもしれません。


 今回も他の人物が登場しませんでした。予定では次話から登場予定です。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ