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電波恋愛  作者: 愛夢
第一章
5/6

1-5

<っと…もうこんな時間か。俺そろそろ寝るから落ちるな?>

竜の言葉でバッと時計を見る私。

時刻は深夜の0時を回っていた。

時間を忘れるほど楽しいってこういう事か。

[わっ、ほんとだっ。私も落ちなきゃだ;;じゃあまた明日ね、竜兄♪]

<俺のあだ名それになったのかよwwwん、じゃあな>

―――竜雅さんが退室しました。

―――姫衣さんが退室しました。

パソコンの電源を切り、ベッドに横になった。

「やば…宿題やってないし…」

ぼそっとつぶやいた途端に睡魔に襲われる。

私は宿題をやらないまますやすや寝てしまった。


――――――――――――――


「愛莉ー。朝だから起きなさーい!」

母の大声で目が覚める。

「ん…ふぁぁ…」

大きな欠伸をし、パジャマのまま居間へと向かう。

朝ごはんのいい香りがする。

自分の椅子に座り、少し寝ぼけた声で「いただきます」を言い食べ始めた。

「愛莉おはよう。」

「ん…おはよぉ~…」

いかにも寝起きですという声で挨拶をする。

朝が弱い私は無言でご飯を食べる。

箸でから揚げをつまみ口へ運ぶ。


朝ごはんを食べ終え自分の部屋で制服に着替える。

歯を磨き髪を梳かす。

上着を着て、マフラーをし、かばんを肩に下げ、玄関へ行き「いってきます」と告げドアを開けた。

「寒っ!」

今日、外に出ての第一声。

「お、愛莉ぃー」

「蓮おはよぉ。寒いねっ」

「そうか?」

…あれ?

蓮、鼻と耳が真っ赤…。

もしかして外で待っててくれたの?

「蓮、外で待ってた?」

「ん…まぁな」

「家に入ってよかったのに…」

「だってビックリさせてぇだろ?」

蓮はにかっと笑う。

「もう…風邪ひくでしょーっ」

私は頬を膨らませ拗ねたフリをして先に歩き出す。

「わりぃわりぃ。心配どうもな」

「心配なんかしてないし~」

「そうですか」

蓮はふふっと微笑んで私の頭を撫でる。

普通はここでだいたいの女子が恋に落ちるだろう。

でも私と蓮は幼馴染だから、こんなの日常茶飯事。

昔っから私が拗ねたり怒ったりすると蓮は私の頭を撫でる。

するとなぜか「まぁいっか」という気分になる。

でも正直、他の女子達にどういう目で見られているか不安なんだけど…


蓮と一緒に登校していると美優の後姿が見える。

私は走って美優を追いかける。

「美優~」

「あ、愛莉!おはよう」

微笑む美優。

すごく大人っぽい笑顔…。

「よっ、美優」

「あ、蓮もおはよう」

挨拶を交わし三人で登校する。

ここらへんに来ると通ってる学校の生徒が増えてくる。

友達などに挨拶をし、学校に着く。

今日もまた平凡な一日になりそうだ。

感想やアドバイスなどありましたらよかったら書き込みください。

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