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電波恋愛  作者: 愛夢
第一章
3/6

1-3

あっという間だった冬休みが終わり、中2最後の三学期が始まった。

重い足取りでいつもと同じ景色の通学路を歩く。

チャットができないので少々苛々する。

…完全に依存症じゃん。

無題のチャットルームの主さんは竜雅りゅうがさんって名前なんだって。


「おーいっ愛莉ぃーっ」

誰かに呼ばれ振り返る私。

「ん…?あぁ、れんか。」

「なんだよ、その期待はずれみたいな言い方」

まるで子供を扱うように私の頭をくしゃっと撫でる。


この人は須神蓮すがみれん

私の幼馴染。

顔立ちは整っていてモテる。


「べっつに~?」

蓮に向かってにこっと笑う。

蓮も私に向かってにこっと笑ってくれた。

まるでどこかのカップルのように。

「お二人さん仲いいね♪」


この子は東美優あずまみゆう

見た目も性格もお姉さんで話しやすい。

良き相談相手でもある。

この3人はいつも一緒にいる。


「だって俺ら幼馴染だもんな~♪」

「え?そうだっけ?」

「愛莉、ひでぇよっ」

「はいはい、漫才はこれで終了~」

こんな私たちに美優は突っ込みを入れる。

私の日常はこんなに平凡な暮らし。

そうこうしている内に学校に着いて教室に入る。

私たちは全員C組。

美優とは同じクラスになってから仲良くなった。

「おっはよ~♪」

元気でノリの良い蓮はクラスで人気だ。

特に女子はきゃーきゃーうるさい。

「須神君おはよっ」

今日も女子達が蓮に寄っていく。

「なんであんなに人気なのかねぇ…」

「まぁかっこいいし性格もいいからね」

「美優は蓮に惚れたりしないの?」

「ん?私は年上がタイプだから♪」

…さすが美優。恐るべしっ!


キーンコーンカーンコーン…――。

この音でぞろぞろと自分の席に戻る生徒たち。

でも近くの席の人と話しているのでざわざわうるさい。

がらがらっと音をたてて開く教室のドア。

「はい、日直。」

先生が挨拶の合図を出すと教室がいっきに静かになる。

「「………」」

「日直!…渡辺!」

…あぁ、私か。

「きりーつ。きょーつけぇー。」

「「おはようございます。」」

「はい。おはよう。」

先生が今日の事など話している。

私は外を向いていた。


――――――――――――


「ばいばーい」

「また明日ね~」

やっと放課後。

「愛莉~」

「美優ーっ」

私は美優に抱きつく。

休み明けの学校ってなんでこんなにしんどいんだろう。

特に私の学校は休み明け一日目でも授業がある。

「あー、よしよしっ」

美優は私を撫でた。

「お前こんくらいでへばってんのかよ」

「蓮は寝てたからねー」

蓮に向かってべーっと舌を出す。

「須神君っばいばいっ」

一人の女子が蓮に手を振る。

「おー、じゃあな」

にこっと笑い手を振り返す蓮。

きっとこの笑顔に女子達は落ちるんだろう。

そしていつものように私、蓮、美優の三人で下校する。

「それじゃあまた明日ね」

美優とは家が遠いので途中で別れてしまう。

蓮と二人で帰り家の前まで来る。

「んじゃ明日ねー」

「おう!」

蓮とも別れ、家に入る。


自分の部屋に入りベットに横になる。

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