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「あんたが悪いんでしょ。」
取り押さえられたはずの母が目の前に現れた。
「ちがっ」
「口答えするな。私とあの人を引き裂いたのはお前というガキがいたからだ。産まなきゃよかった。生まれた瞬間に殺せばよかった。妊娠中に堕ろしてしまえばよかった。」
母親が手を握り振り上げるそれはどんどんと私に近づいていって。
「はっ」
反射的に頭を抱える。
気づけばそこは白い部屋だった。
しばらく呆然としていると、白い服を着た女の人と白い薄い上着を着ている男の人が来た。
「よかった目覚めたのね。」
「君、体に変な所はないか?痛いところとかそういうところはないか?」
女の人と男の人は私を心配しているふりをした。
だって、黄色の汚れがどちらからも溢れていたから。
黄色は怠惰。
恐らく二人ともこんな厄介ものの子供の世話に辟易しているのだろう。
まあ、こんな感じで白い男の人からいくつか質問されたけれど特に問題なかったからここがどういう場所か説明を受けた。
ここは病院というところで、怪我をしたり病気になったりすると来る場所のようだ。
黄色が少し濃くなった。
嘘をついているもしくは嘘でも本当でもないことをいっているのだろう。
また扉が開く、それは様々な人の嘘と強欲にまみれた醜い産物がそこに現れる。




