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第四章 登場人物紹介

     ……………


只野修典(ただの よしのり):西羅牟町に住む大学生。心霊スポット直撃系YouTuberをやっており、自宅近くの祠へ撮影のために向かうが、その際に祠を壊してしまう。その後、『君、助からないよ』と何人かのアヤシイ人間に言われ、更に家族全員が目の前で『爛れた肉塊』へと変貌し奇妙な霊に襲われた。

 理不尽な場面に陥れられる状況に怒りを覚える激情的な面を持ちつつ、どこか冷静さも併せ持つ。基本的に事件に巻き込まれ続けている男。

 天出仁から『お守り』としてもらったペンダントを利用した天出仁から借りた魔術『素晴らしきこの世界(ラッキー38)』を使うことができる。

 現在は『違法魔術師』達と共に行動し、巨大な怨霊『夜叉母』を彼の借り物の魔術によるアシストと冷静な判断を基に討伐。しかし、秘匿課のミサキが『肉』へと変貌し動揺する。


天出仁(あまで じん):呪物コレクター、特別指名手配違法魔術師。祠壊したてホヤホヤのヨシノリを見て『助からないよ』と言った張本人。赤い眼鏡(サングラス)にスーツ、黒トレンチコートに黒革の手袋、表情は常に笑顔で冗談とお喋りの止まらないアヤシイ男。趣味で集めた呪物を改造した魔術と霊魂を操る魔術で戦う。

 ミゾロギタクヤを戦いの末、『肉』となるところまで追いつめる。その戦いの疲労を睡眠で回復させていた彼は、22時には目覚め、山口コウを利用しつつもものの数分で『龍』を倒した。

 そして山口コウを手助けした後、西園寺ミサキを手にかけ彼女を『肉人形』に変えたという。


・山口コウ:違法魔術師傭兵。僧侶二人と共に行動。体全体の傷が目立つほか、顔の半分はひどい火傷跡で爛れ、頬の一部には穴が開き歯や口腔が見える。粗野な性格と言動に加え、戦いの中で傷つくことに笑みを見せるなど異常な凶暴性を持つ。

 『龍』との戦闘によって民家へ飛ばされ、そこで孤立していた子供と出会い、彼の気まぐれによって安全な場所まで送り届けることとなるが、彼は戦いを優先。だが、相手取った『龍』は天出仁によって回収され、彼に子供のことを考えるよう注意される。

 満身創痍の彼は子供と共に民家にて天出仁の魔術によって保護される。だが、その一時間後、天出仁が西園寺ミサキのもとから去ったところを彼が追いかけようとした途端、その子供『三木山たくと』は突然『肉塊』へと変貌。激高した彼は原因と思しき天出仁を怒りのままに追うのだった。


忍如(にんにょ):違法魔術団体『古僧會』の僧兵。二人組の僧侶の片方。かなりの老齢でありながらしっかりとした体躯を備え、袈裟を身に纏い錫杖を持つ。白髪の眉と皺の刻まれた顔が特徴。

 錫杖を振り鳴らすことで一時休眠中の術式を解放し効果を発揮できる。彼の魔術は光り輝く千手観音座像が彼の背後に現れ、異常とも言える強度の防護を身体に纏う。そしてその受けた攻撃を千手観音が馬頭明王へと変貌し全て攻撃の力へと転化する強力な魔術を操る。

 戦闘の最中でも実践に慣れない心念を補助する余裕を見せ、他術師の中でも頭一つ抜けた強さと知識を見せている。

 しかし『夜叉母』との戦いの際は圧倒的な魔力を前に余裕のない対応を余儀なくされていた。


心念(しんねん):違法魔術団体『古僧會』の僧兵。二人組の僧侶の片方で、忍如の弟子。若い僧侶であり、共に行動する山口の言動に怒りをあらわにして声を荒げることも多い。その血気と真っ直ぐさについて師である忍如に諫められることもある。

 実戦経験の乏しさと予知の低さから戦いにおいて忍如に補助される場面が多いが実践向きである魔術を操る。自分の手元に金剛杵を出現させ、魔力を込めることで槍の形に変化させることが可能。また遠隔爆撃能力と使い分けることもできる。

 ヨシノリの補助を率先して行うなど正義感や良心などは豊かと言える。


香室雅(かむろ みやび):拝み屋の違法魔術師。黒く艶やかで非常に長い巻き髪にドレスのような豪華な衣服を纏う『お嬢様』。口調も正にそれを意識したものであり、自身も『豪華絢爛大令嬢ハイソサイエティ・セレブリティ』を自称している。一つの肉体を『周智衆』という魔術師と『共有』している。

 敵対組織の秘匿課ともひとまずの協力関係を結ぶなど話が通じる相手ではあるが自分の信念や立場ははっきりと示すタイプ。

 髪の毛を自在に操る術を持つ他、非常に強靭な肉体を持ち、格闘能力に長ける。また、彼女が熱烈な愛を向ける熟練の魔術師『周智衆』と肉体と人格をいつでも『入れ替わる』事ができる。

 『肉』に取り込まれ消息不明。


周智衆(しゅう ちしゅう):香室雅と肉体を『共有』する男。かつては違法呪医として知られ、古僧會の古株『忍如』とは旧知の間柄の様に会話する。ここ数年の活動は見られず死んだものと思われていた。その実態は香室雅に降りかかっていた『血族の呪い』を解除するべく自らの命を失ったところ、香室雅が彼女の肉体と彼の肉体を利用した魔術によって、彼の魂を繋ぎとめた結果一つの肉体に二つの姿と魂を持つようになった。

 予知能力に長け、戦いの経験も知識も豊富な彼は香室雅の弱点を補う唯一無二の相手である。

 香室と共に『肉』に取り込まれ消息不明。


・謎の女性/隠者の薔薇諜報員:ヨシノリの背後に突如現れ、ナイフを首元に突き付けた人物。その正体は世界で暗躍する違法魔術師の団体『隠者の薔薇』の諜報員。

 任務と組織に忠実であり、秘匿課を強く敵視する。だが、無関係の人間であったヨシノリが巻き込まれていくことには思うところがあるようで、間接的な協力関係を構築することはできた。

 隠密に長け、素早いながらも巧妙に気配を消す無音の動きを得意とし、複数の女性霊魂を手足のごとく自由自在に使役する。手首に仕込んだナイフを利用。


・ミゾロギタクヤ:ヨシノリの本名と祠を壊したことを知っていた謎の男。ヨシノリに感謝し、従えていた集団に感謝するように指令したり、町で動き回るように指示していた。

 忌まわしき狩人の召喚や『色』を利用した魔術など通常の魔術とは異なる『外なる神の魔術』を操り、意味深な言葉を残す。天出仁によって追い詰められ、最後には『神の呪い』による『肉塊』へ変貌するが、本人はそれを喜んでいる様子であった。

 彼の退場によって結界に閉ざされた街の中に強力な『霊』が解き放たれ、魔術師たちを襲う。それはまるで彼の退場が予定されていたものであることを示すようであった。


折口レイ(おりくち れい):ビジネススーツ姿の女性。スーツ姿で役人を名乗る他二人をまとめたり、先導することや他人との交渉の前面に立つことが多い。やや直情的な側面を持つことからシュウメイと対立することも多い。

 魔術師たちの影の行政府『魔界府』その中でも魔術を人々から隠す業務を担う『秘匿課』に所属する。

 刀を利用した魔術を操り、人体を一太刀で簡単に断ち切るがダメージにはならないなど奇妙な術を使う。

 巻き込まれたヨシノリに対してもフォローに回ることが多い。

 天出仁の下に単身向かった西園寺ミサキを追ってシュウメイと共に行動していたようだが、西園寺ミサキが『肉人形』となったことにひどく動揺して逃げていた。


西園寺ミサキ(さいおんじ みさき):ビジネススーツ姿で左目に眼帯をした女性。天出仁によって一家が惨殺され、復讐を誓い、彼を追い続ける。その執念は彼女自身に強さを与え、彼女の魔術には強力な想いの力である『呪いの瘴気』が乗せられている。

 破魔矢を攻撃に利用し弓を操るほか、格闘戦も行う。破魔矢は追尾機能と着弾と同時に爆発することなどができる。また、眼帯でふさがれた左目には特に強力な魔力と呪いが含まれる。

 現れた天出仁と思しき存在に一目散に走りだし、遂に天出仁と戦う。

 だが、現在の彼女は頭部だけが『肉塊』となった歪な『肉人形』として魔術師一行を追い、襲い掛かる。


土御門シュウメイつちみかどしゅうめい:細い切れ長な瞳と眼鏡が特徴的な男性。バンに積まれた機器の操作などを行っていた。合理的な性格らしく折口レイと対立することもしばしばみられる。冷静で的確な判断力も相まって身を呈することも多い。一方で彼の内側には秘められた想いがあるようだ。

 感知能力に長けるとともに、36枚の防護壁を操る。防護壁は術者と位置を入れ替える能力や二枚重なることで爆発する能力を持つ。

 折口レイと共に西園寺ミサキを追い、そして変貌した彼女を目の当たりにしてひどく動揺していた。


山根一佐やまねかずさ:ヨシノリの大学での友人。帰り道で偶然出会う。ヨシノリは奇妙な人物たちとの出会いから早く帰るように忠告した。


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