資料15 日本魔界府11月8日・9日事故被害一次報告
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報告日時:2022年11月9日6時25分
報告者:魔界府秘匿一課、第二班班長・琉鳥栖玲央・第一級魔術師
報告内容
・事故被害報告:現状確認されている事故の被害について。行政区画としての『北海道西羅牟町』のほぼ全域、および『北海道阿嘉霧市谷地町』の一部の12時間近くに渡る結界での拘束。結界内の建造物、道路の破壊、被害総額は現時点の推定で60億円超。
・推定被害者数:事故発生時結界範囲内に居た世俗人ならびに魔術師、推定1200名の内、1000人の行方不明。秘匿二課・折口レイ班の三名および確認されていた魔術師、忍如、心念、隠者の薔薇諜報員、山口コウ、香室雅、溝呂木タクヤ、天出仁全員の安否は不明。事故の性質から死亡している可能性が極めて高い。
・事故原因の推定:結界展開直前の魔力観測、秘匿一課の調査によって確認された封印セクター資料を総合し、現時点で推定される原因は126番封印セクターにおいて『外なる神』との魔術的結合妨害ならびに封印処分を行っていた神霊による呪術による被害が事故の原因の中核を担っていると推定される。
神霊の名称に関する資料は先の戦争における混乱から完全に紛失しており、その魔術に関する詳細情報も不明であるが今回の事故原因に関わりが強いと考えられる違法魔術師・溝呂木タクヤが代表を務めていた宗教団体『赤い園』、また同じく溝呂木タクヤが所属していた違法魔術団体『不知火の園』の情報から総合して日本の『疱瘡神』信仰を中核とした『無貌の神』の眷属の一種と推定される。
千人強の行方不明者数と観測された魔力強度から非常に感染力の強い魔術結合を利用した吸収能力を有する神霊とみて現場の被害状況と魔力観測を進め神霊の魔術解析を進める。
・最重要報告:現在、事故原因の一つと考えられる126番封印セクターにおいて封印されていた神霊の魔力は観測されていない。観測班、現場検証班は全力を挙げて対象神霊を捜索しているが、更なる重大事故が発生する可能性を鑑みて魔界非常事態宣言の発令を進言する。
報告受理者:秘匿一課課長・ベアトリーチェ・カントル・国連秘匿保障委員会派遣員/特別指定級魔術師




