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資料14 第一級神霊 95-2021-34号、通称『神樹夜叉母』

 南極卿財団神霊管理目録番号95-2021-34号、通称『神樹夜叉母』、目録から一部抜粋。


概要

 2021年1月1日、3時45分、南極卿執務室より『予言』が記録。2040年12月31日までに生する事象の中で確実に発生する事象、およびそれに関連した魔術師、魔術、神霊、秘匿物品の情報が示された。その中で発生が予見された神霊の一体である。

 無数の『女性型怨霊』を生み出し続ける『肉体で構成された樹木』の像を示し、生み出した怨霊による感知、集団攻撃を行う神霊である。

 インドにおける『ヤクシニー』や仏教の『鬼子母神』などを信仰の母体としているがその霊体を構成する要素は呪術的部分が大きく、ヤクシニーといった信仰は像を形成するための要素に過ぎない。社会にあふれる怒りや恐怖、不満などが歪んだ形でまとめられ、魔術によって形をなした存在といえる。

 東・南アジア文化の混交が見られるが、本来このような神霊は自然発生する事はない。また、他の神霊を吸収し、その術式を自身に組み込むなど高度な術式効果が付与されていることなど、魔界でも一握りの者しか持たない知識が活用されていることから、何らかの『外神』が影響している可能性が極めて高い。

 

・能力評価

B評:≪第一級評価≫:本来の性能は第一級魔術師レベルであるが、近隣に他の独立した神霊が存在する場合、術式の取り込みと魔力吸収によって本来以上の戦闘性能を発揮する可能性が極めて高い。また、霊体の規模と魔力量から第一級魔術師レベルの攻撃であっても致命傷を与えることは難しい。


I評:≪特別指定級評価≫:社会に蔓延する感情という呪を効率的に力へと変換する呪術的感性と複雑な術式を即座に組み込む知性などを有している。人の信仰より生まれる神霊は人間以上の知性を得ることは極めて稀で限度があるが、この神霊は際限なく知性を高める。


M評:≪特別指定級評価≫:自然発生する神霊としては異常とも言える魔力量であり、複雑な術式を持った神霊としてはあり得ない魔力量である。人智を超えた知識と特別指定級魔術師複数名の巧みな魔術制御を数カ月かけて完成するほどの極めて高度な霊体である。


S評:≪二級評価・特別指定級≫:本体の感知能力は半径50メートル圏内に集中しているが、生み出した怨霊の感知範囲を共有するため最大範囲は数キロに及ぶ。


P評:≪第一級評価≫:際限のない成長と不可解な魔術により予知能力は高く、第一級魔術師以下は戦うことは困難である。だか、その巨体から回避能力はほぼ皆無に近いため、攻撃を当てることは十分可能。


T評:≪二級評価≫:魔術制御、魔力効率は二級魔術師程度であるがその膨大な魔力量においてそれは些事に等しい。圧倒的な魔力量の前には幾ら効率よく攻撃を行おうとも防御をしようとも無駄である。第一級の魔術師が操る魔術によってはじめてる活路が見えると言えよう。


総合:≪特別指定級相当≫:特別指定級魔術師による早急な対処を必要とする強力な神霊。しかしながら出現時期において出撃・出向可能な特別指定級魔術師は周辺に存在しないことが予想される。日本魔界府には最悪の事態を想定し、第一級魔術師複数名を緊急出動させる指令を用意するべき。


・神霊詳細情報

種別:呪型霊体式自律神霊

最大魔力量:95t

強度:9.5Gt

発生時期:2022年9月28日

発生場所:日本、北海道、胆振地域、阿嘉霧市、谷地町

使用魔術:第一級封印術、第一級介入術。神霊の術式を自身を構成する術式へ組み込む魔術。下級怨霊生成。

召喚魔術消費魔力量:不明

南極卿財団による対処の必要性:不能

秘匿保障委員会への指令:現状不能

特筆事項:2022年4月以降、日本魔界府の機能が一時的混乱による不全に陥る可能性が高く対処は不可能。また南極卿財団による影響を受けない外神による魔術での生成物の可能性が高く事前介入はほぼ不可能。

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