資料11 日本魔界府魔力観測記録2022年11月8日
……………
日本魔界府府庁魔力観測室2022年11月8日126番セクター事件魔力観測記録
・15:38:01:北海道西羅牟町道道910号線付近の魔界府特別指定級神霊複合封印126セクター観測点において1秒間で200kgを超える急激な魔力変化を観測。即座に『特別警報』並びに『封印解除への警戒』が発令。北海道特別管区の派遣員および特別認定員へセクターの調査が指令される。
・15:40:12:126番セクターでの魔力変化が毎秒1~6gの増減に安定化。この時点での封印対象の魔力強度は約2.38メガトン。また、先の戦争により資料の散逸が激しく126番セクター封印対象神霊の詳細は不明となっていることがこの時点で秘匿一課より報告があった。
・15:47:11:北海道阿嘉霧市において秘匿物品回収任務作業に従事していた秘匿二課、折口レイ班が作業を中断し本部へ連絡、126番セクター確認任務に着任。魔力観測においては2~5kgの増減を繰り返す不安定な状態が続く。126番セクター関連資料の管理について旧神祇寮、伏魔殿の管理者と共同し情報の確認を進める。
・16:06:48:126番セクター関連資料の確認により封印崩壊時の自動封印機構の存在を確認。一部老朽化、メンテナンスの不足から動作していないことが考えられ、メンテナンスを担当していた旧神祇寮の管理責任問題として報告書作成が急がれる。
・16:08:12:折口レイ班の西羅牟町住宅街への到着が報告される。依然として魔力の不安定な変動は継続している。
・16:10:44:126番セクター封印崩壊時の自動封印機構の動作を確認。封印結界により折口レイ班および126番セクター観測点との連絡は継続されるがそれ以外の通信・魔術的通信は遮断される状態となる。
・16:18:51:折口レイ班の観測報告および観測点での魔力観測から異常な波形の魔術発動が観測される。特例事象『外なる神の魔術』が利用された可能性が高い。本部では近隣地域での魔術師活動の調査が開始される。
・16:20:21:『外なる神の魔術』の収束が観測。折口レイ班は封印の崩壊はほぼ確実と報告しつつ、封印崩壊の原因と思われる『外なる神の魔術』利用者の調査を優先。本部はそれを許可。また、日没と同時に10kg程度の魔力上昇が大幅な増減をしつつも観測され始める。
・16:21:21:秘匿一課課長ベアトリーチェ・カントルの指令により一課員・海川有馬、琉鳥栖玲央、アドルフ・ゴットハルト・ルプスらを事態収束任務に任じる。三名は新潟県での任務を完了しそのまま現場へと向かう。到着予定時刻は18:51。
・16:33:19:126番セクター観測点と折口レイ班との連絡が途絶。同時に126番観測点を中心とした自動封印機構による結界の変質が観測される。内部からの変質であり詳細は不明。以降内部の魔力観測もまた不能となる。
・16:52:47:目標地点に到着した琉鳥栖より報告。変質した結界は高度な魔術知識と技術により解析自体に時間がかかる他、本来の目的である封印機能を残した術式介入は困難であることを報告。本部は術式解析を進めつつ周囲の警戒を継続することを指令。
以降、魔力観測は外部に限られたため、琉鳥栖玲央による報告書に詳細が報告されるが、一時外部観測が異常を観測した場面が20:01に発生。
・20:01:44:結界外部、阿嘉霧市谷地町219ー71付近で強力な3つの霊魂魔力波形を観測。何らかの封印が同時に解除されたことが予想される。
・20:04:37:3体の霊魂反応が『外なる神の魔術』によって引き寄せられる形で結界内へ侵入。秘匿一課員らによる阻止攻撃は失敗に終わった。
以降の2022年11月8日魔力観測では事件に関連する観測は確認されていない。
記録管理責任者:第一級魔術師・幸徳井実継




