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君たちはどう生きるのか(物理)


 戦争で母が死んだ。そして幼女になって戻ってきた。


ーーーーーーーー


夢の世界


「ドアから出ればいいじゃない」


ーーーーーーーー


 こうして母さんが物理的に戻ってきたのだ。


「まひとー」

「母さーん」


 ー完ー




 新しい母さんと会う日、馬車にのってインコがやってきた。


「クエー」


 そして振り向くと父さんもインコになっていた。


「クエー」


 包丁をもった巨大インコ。もちろん子どもが勝てるわけがない。


 ドスッ


「うっ」


 ー完ー




 青サギが筋トレをしていた。


「ハーッハッハッハ。さあみんなも筋トレしよう!」


 母さんがノリノリでダンベルカールをはじめた。

 屋敷の坊主や老婆たちもスクワットを開始した。

 そして父さんもやってきてノリノリで腕立て伏せ。


「さあ、おいでませ、筋肉の世界へ」

「オイデクダサイ」

「オイデクダサイ」


 上腕二頭筋を生やした魚、100匹。

 上腕二頭筋を生やした蛙、100匹。


 ま と わ り つ い て き た


「うわああああああああああああああああ」


 ー完ー




 夢の世界、白いゆるキャラが大量発生していた。


「ふわ~」

「ふわ~」

「ぽよ〜」


 するとゴツい姉さんがホエイプロテインの樽を抱えてやってきた。

 プロテインに群がるゆるキャラたち。

 案の定、ゆるキャラたちはボディビルダーになった。


「HAHAHAHAHAHAHAHA」


 アスリートのガチダッシュを決め、ペリカンを捕食するボディビルダーであった。


 ー完ー




 インコに囲まれた。包丁を持ったガチイン50匹に囲まれた。まずい、勝てるわけがない。

 するとどこからともなく火柱が立ち上り、インコたちを撃退した、はずだった。


「ヒャッハー」

「俺達を倒せると思ったのぁー」


 あ、インコの戦闘力が思ってたより10倍


「そぉい」

「ぐふっ」


 ー完ー




 インコの王様


「我こそは、王である」

「キング! キング! キング!」

「今から、創造主に交渉をしかけてくる。この筋肉でなっ!」

「ナイスバルクー」

「上腕筋が喋ってる!」

「肩にペリカン乗せてんのかい」


 こうして王は王らしく突き進む。しかし創造主は岩石のごときマッチョであった。


「愚かな、その程度のパワーでこの我を倒せると思っていたのか」

「うわああああああああああああああああ」


 ー完ー




「はっ、夢か」


 悪い夢を見た。おそろしいリアリスト筋肉集団に囲まれる夢だ。最悪である。こんな時には童話を読もう。


   不思議なダンベルのアリス

   プロテイン白雪姫

   三匹のゴリラ


「うわああああああああああああああああ」


 ー完ー

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