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05.都立大前高校女子バレーボール部員

長崎先生は男子と私たちの練習を少し見たあと、今日は色々忙しくてごめんね、と言い残して体育館を出て行った。種村先生も一緒に出ていったから、今すぐにでもネットで調べたかったが、休憩時間まで我慢した。基礎練習のあと部長がいつもより早めに休みを入れると、私たちは一斉にスマホで長崎先生のことを調べ始めた。さすが有名人、バンバン検索に引っかかるので、割と信頼できるweb辞典から見ることにする。


「すごい、もうプロフィールが『都立大前高校音楽教師』になってる!」

「更新履歴が今日の昼過ぎだから、吹奏楽部か合唱部の誰かじゃない? 内部犯行よ」

「でもこうやって来歴見るとスゴいわね。絶対高卒でVリーガー、プロ契約できたはずよ」

「日本代表のバレーボール選手が藝大卒ってすごくない?」

「なんで2部のジャンパーズ、それも練習生なんだろうね?」

「試合以外に、ピアノや歌の動画もいっぱいアップされているみたい。後で見よ」

「長崎先生のおかげで昇格したんじゃなかった?」

「まあいいじゃん、これで新入部員いっぱい来るんじゃない?」

「でも当然音楽系の顧問もやってるし、それにそろそろ代表の試合もあるよね? あんまり学校に来られないんじゃない?」


「わかった!」


女バレのみんなで新任の長崎先生の話題で盛り上がってる時、3年の一人が大きな声を上げた。


「何がわかったんですか」


2年生の質問にかぶせるように答える。


「なんで長崎先生がこの学校に来たか、よ。結構いろんな人が、色々と考えた結果だと思うんだよね」

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