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俺と神の遊戯日誌 〜図鑑完成目指して〜  作者: へぇ〜そうなんだw
5/10

5.

はい、第5話です。


私事ですが、密かに実行中の毎日投稿を今日もとこ通りなく遂行できて満足です。





以上。

 1台の馬車が街道を通っている。

外装は緑を基調とし色鮮やかに装飾されている。

高級感があり、お金持ちが乗っていることを周囲に知らせるかの如く操車も周囲の騎士も立派な服装、鎧に身を包ませていた。


この国での交通手段は多様に存在するが主一般には徒歩か馬車になる。

距離により他の交通手段も存在するが隣街などの移動の際には街道を通っていくのが一番安上がりで手っ取り早いためである。

この1台の馬車も隣町に向かうために他の乗り物じゃなく馬車を使用している。


街から街への移動は長くても1日〜2日と異世界ものでは結構近い距離にあるため、移動もそこまで苦にはならないようになっている。



******************************



私の名前はエルザ・シュートと言います、現在私は馬車の中にいます。

隣には私のお兄様、外には4人の騎士様が私たちを守っています。


今、私たちは隣町に居られる領主様で在られるオーデン様主催のパーティーに出席するために馬車で向かっております。

この馬車中から外を見ることが出来ないため道中暇になるんですが今日はお兄様がお隣に居られるおかげで暇にはなりませんわ。

お兄様の名前はルベルト・シュート。

本日のパーティーは私のお兄様がオーデン様に士官するためのパーティーになっています。

お兄様はお綺麗なお顔をしておりお優しく、お強い方で淑女の皆様に自慢でき私が尊敬するお兄様です。

ほら、今も私をお優しいお目つきで見つめてくださっています。ウットリ

あぁこんなお兄様と離れ離れになるなんて・・・寂しいですわ。


ガタンッ


「きゃっ!」


兄の顔をマジマジと目に焼き付けるために見つめてると突然すごい衝撃に襲われた。


「おいっ!なにごとだ?」

「エルザ大丈夫か?ケガしてないか?」

「・・・はい」


隣の兄は突然の襲撃を受け、飛び上がりすぐ様状況を確認するため外の者に聞く。


あぁお兄様、突然の衝撃にモノともせずに私の心配をしてくれるなんて・・・ウットリ


「ルベルト様、盗賊の待ち伏せです」

「何っ、この道は安全ではなかったのか?」


状況を確認した外の騎士が馬車の中へ外の状況を教えてきた。


「すいません、ルベルト様我々は今から盗賊との戦闘に入ります」

「わかった、頼んだ。こっちはいざという時のために脱出の準備をしている」

「お願いしますルベルト様」

「エルザ、すまないが馬車を降りる覚悟をしていてくれ」



今現在、外の状況は悪そうです。

盗賊が14人程でこの馬車を囲んでいて、1人の騎士が盗賊の刃に倒れ、大きな怪我を負った騎士もいるとの報告が入りました。

この状況でお兄様はどうするのでしょう。


「・・・お兄様」

「クソッ!エルザ準備をしといてくれるか?多分外に出ないといけなくなる」


外では金属と金属がぶつかる音が、盗賊の怒声が、騎士のうめく声が聞こえる。


私は戦場になど立った事がない、もちろん戦闘に参加したこと、近辺で起きたことなど勿論なく。

私は街の中だけで育ったため外のことなど人伝にしか聞いたことしかなく、盗賊の話なども勿論聞いてはいたがそれは夢物語だと思っていたのです。


「エルザ外に出るぞ」


そんなことを考えていたらお兄様からお声がかかった。


「はい、お兄様」


そいうと兄様は馬車の扉を開け、私の腕を掴むと外へ引っ張るように出るのです。


そのあとは危険で悲惨な目に遭いました。


お兄様に引っ張られながら外に出て、盗賊のいない方へ走り出すとすぐに盗賊は逃げる私たちに気付いたようで前方を塞がれました。

そしたら1人の盗賊がいきなり剣を片手に斬りかかってきてそれをお兄様が間一髪で防ぐも走りながらだったのか、盗賊の力が強かったのかはわかりませんがお兄様はそこで体勢をくづしてしまった片足を地面に着くと、それを見た盗賊が再度剣を振りかぶって斬りかかってきたのです。


「クソッ、危ない」

「キャッ」


お兄様は剣を振りかぶった盗賊を見ると、私に覆い被さるように私のことを庇ってくださいました。

正直この時の私は勿論恐怖もありましたが、お兄様から抱きつかれたと勘違いし、心がバクバクしていました。

それと同時に、このまま2人で・・・なんてのも不謹慎ですが想像してしまいました。


その時に大きな怖い音が聞こえてきました。


ババババと、とてもとても大きな音で、今まで聞いたことのない音が響いてきました。

その音と盗賊の刃がくる恐怖で尚更その時の恐怖が彷彿としました。

その時初めて私は“死ぬんだな”と思いました。


・・・死を覚悟した私、ですがいつまでたっても盗賊の刃がくる事はなく、次々に先程と同じババババと同じ音が響き渡るだけでした。


私はいつまでも来ない刃に顔を上げて見上げると、先ほどまでそこで剣片手に居た盗賊が地面に倒れているのでした。

そのすぐ後ろにいた盗賊も倒れているではありませんか、何が起こったのわからない私は周囲を見回すとまたバババと先程から聞こえてくる音と同時に盗賊が1人倒れました。

何が起こっているのかわからない私は、その光景を盗賊全員が倒れるまで見ていることしかできませんでした。



******************************



しばらくバババという音が響いた戦場は静寂に包まれていた。

そこで丘の上に立つ1人の男の声がその静寂に包まれた戦場の空気を変えた。


「ふぅ〜危ない、危ない。あの可愛い子危なかったな」


声が響き渡った後、戦場にいた人たちは一斉にその声が聞こえてきた方を振り向いた。


「何やつっ」

「どなたですか?」

「誰だお前は」


生き残っていたやつ(負傷者は気絶中)は一斉に声の主に問いかける。


「うわぁ、怖っ。僕助けたのに・・・」


一斉に問いかけられた僕は相手の剣幕に押されるように一歩後図さってしまった。


「そこの者、どこのどいつだ?」

「あぁ〜いえ、僕怪しいものじゃないんで。襲われてるの見て手を貸しただけなので失礼します」


いやービックリなんだけど、何この人達俺のこと見つけるや否や誰だ〜、どこのどいつだ〜なんて元の世界にも中々いない田舎のヤンキーみたいな絡み方するじゃないか。

ここはさっさと立ち去ろうあんなヤンキーみたいな人達との関わりはごめんだからね。


「ちょっと待ってください」


俺が立ち去ろうとした時綺麗な声が聞こえてきて思わず立ち止まってしまった。


おっさっきの可愛い子じゃないか。

クソッ、ヤンキーの中になぜあんな可愛い子がいんだよ。

世の中はなぜこんなにも不公平なんだ。

なぜだ、ヤンキーに囲まれた綺麗な華、あれじゃ俺みたいな陰の者がお近づきになることなんてできないじゃないかーーーーー!!!

あっここ元の世界じゃなかったんだった、じゃあもしかしてワンチャンあるかもじゃないか?


そう思った烈兎は可愛い女性に向けて


「はーい、なんでしょー?」


と叫んだ。


「あなたは、どちら様でしょうかー?」

「僕は、ただの通りすがりでーす」

「先程は、助けていただいてありがとうございまーす」

「いえいえー」

「あのーこっちで、お話しませんかー」


おぉーと、かわい子ちゃんからのお誘いきたーーーー!!!!


「はーい」


俺はかわい子ちゃんの誘いを受けると、丘を降りてかわい子ちゃん、イケメン君、騎士の人、怪我してる人のところに行った。


俺が近づくとまず、騎士の人が臨戦体制で前に出てイケメン君とかわい子ちゃんを隠すように立つ。

イケメン君は俺を険しい表情で見ている、かわい子ちゃんはこっちと隣のイケメン君を見ている、ニコニコしてたり、微笑んでたり。

・・・うん、この人多分イケメン君のこと好きなんだろね。

だって、俺を見るときは微笑んでいるだけなのに明らかにイケメン君見るときはニコニコしてるしね、何なら険しい表情見た時に最初頬染めてたし、どーせ『凛々しいお顔』とでもオッ持っていたんだろうな。


烈兎の心の中の叫びはバッチリ当たっていた。

エリザの心の中では正に


「あぁお兄様、その凛々しいお顔素敵です」


と思っていたのだ、ここで異世界でかわい子ちゃんゲット企画を影で密かに進めていた烈兎の計画に暗雲がかかってきた。


それでも諦めないぞと心の奥底で密かに思っていた烈兎だ。



******************************



目の前には剣をこちらに突きつけてくるイケメン君がいます、その隣にはやめて下さいと言うかわい子ちゃんが、そして俺の横には剣を向けてくる騎士さん、イケメン君の少し斜め後ろにいるのが腹を押さえながらこっちを指さす騎士さん、この状況どうすればいいのでしょう?


はい、ではなぜこのような状況になったのか一から説明しましょう。


まず僕はこの陽キャ集団の目の前につくとこう言いました。


「初めましてー、ははは」


と引き攣った顔で、すると騎士の後ろにいたイケメン君が騎士の後ろから出てくるとこう言いました。


「先程は俺たちを助けてくれてありがとう、助かったよ。ところで君はどこの誰だい?」


この一言を聞いた俺の頭の中は、こいつ初対面なのに助かったて初手タメ口とは・・・陽キャめ。それに続きどこの誰だいと聞かれてもね・・・うーん、どこのは言わない方がいいよな


「あーと、僕の名前は青葉 烈兎と言います」


「アオバ・レツト?変わった名前だな、名前はアオバなのか?レツトなのか?」


変わったて・・・

そんなこと本人目の前にして普通言いますかねぇ、まぁそこはいいとしてやっぱり異世界転移あるあるの異世界だからなのか日本人だからなのかはわからないが通じないんですね。

どう答えたもんかなぁ、これ答えミスったら横の騎士さんにやられるよな。

剣に手を置いてるし、名前言った瞬間に。


「あはは、よく言われます変わった名前と。僕山の中で育ったんで世間のことに疎くて・・・、名前はレツトと言います」


「そうなのか?山の中でか、今山から降りてきたのか?」


「そうですね・・・、親が家から出て帰ってこないんで・・・」


どうだ、この作戦は!

山から出てきたから普通とは違う名前ですよと親がいなくなりましたよ作戦だ。

これでこの人たちを助けて街に連れてってよ作戦ともうまくつながりやすくなるだろ。


「そうか・・・」


イケメン君と横の騎士さん、そしてかわい子ちゃんは俺の話を聞くと一様に顔をふせ哀愁漂わせた。


あーなんかめっちゃ哀愁漂わせてるけど、この話嘘なんだよな。

かわい子ちゃんに同情されてるのは嬉しいがイケメン君と騎士さんに同情されてもな、いやイケメンの同情にはなんかムカついてきたぞ。


「あの、レツトさんはなぜここに?」


かわい子ちゃんからの質問だ。


「適当に森の中歩いていたらなんか大きい声が聞こえたので何事だろと見にきたらあなた方が襲われてるのを発見してしまいまして」


「それで助けてくれたのですか?」


「そうですね。たまたま近くに通りかかってよかったです、助けれたので」


ここで少しカッコいいこと言ってアピールだ。


「お助けくださりありがとうございました、レツトさん」


かわい子ちゃんはそう言って手を差し述べてくれた、それに応えるように俺も手を伸ばし手を握り返す。


「こちらこそご無事で何よりです、・・・えーと」


「あっすみません、私達名前名乗ってなかったですね」


「あはは、すみません」


「私はエルザ、エルザ・スカーレットと言います。そしてこちらがお兄様のルベルト・シュート、そしてこの騎士がスコット・ダーンと言います。最後にあそこで怪我してるのがバーン・アウトです」


「ご親切にどうもありがとうございます、お兄様とご一緒なんですね」


俺は“お兄様』の一言で、よっしゃ!と心の中でガッツポーズをした。



******************************



俺たちはその場で取り合えず軽く語り合うと色々なことがわかった。


まず、この人たちは馬車で隣街に行っていたそうだ。

隣街までは1日と少しの道のりで着くそうだ、そんで隣街にはなんかこのイケメン君ことルベルトお兄様のためのパーティーがあるから向かっていたが、その途中に盗賊に出くわし襲われたみたい。

それでこの貴方達は貴族かと聞いたら貴族ではなく代官の子供だそうだ、心の中ではガッツポーズ、偉そうな人を助けてしっぽり仲良くなろうぜ作戦に光明が見えた。


「それでは今からその隣街に向かわれるんですか?」

「そうです、お兄様のパーティーには出席しなくてはなりませんので」

「そうですか・・・」


ふーむ、ここで一緒に行くと言ったら怪しまれるかな?ラノベとかこういう時はどうしてたっけな?相手から誘われるのを待つ?でもそうご都合主義みたいに行かなそうな展開だし、ここは俺から同行の提案してみるか。


「すいません、僕も一緒に同行出来ないでしょうか?」


俺がそう言ったの同時にイケメンルベルト君と騎士のスコットさんが剣を抜き、切先を向けてきた。


「なにっ」

「どういう了見だ。なぜ今そんなことを言う」


すると、いつの間にか怪我していた騎士、バーンがすぐ近くまで来ており余計なことを言う。


「ルベルト様こやつ、変な武器を使っておられました」


と、こっちを指差しながら言う。


ここから冒頭のシーンです。


++++++++++++++++++++


どうしましょう、てかまずったかな?

俺的には普通に聞いたつもりだったんだけど・・・もしかして失礼すぎたか?

まぁ確かに俺がいた世界でもいきなり一緒に連れてって言うのは失礼になるよな・・・

はぁあぁぁ


「いやー僕森から出たばかりでこの辺の地理に疎いのでできれば一緒に街までいければなと」

「そうか、すまない。俺たちも盗賊に襲われたばかりだからな、それに君は俺たちが知らない武器を使う」


あぁ〜そこツッコミますか?

そこツッコまれたらなんて説明したらいいか。


「この武器は、えーと、そうだ親が作ったもので僕にもよくは知らないのですが使い方なら知ってます」


これならどうだ?これで通用しないなら手がないんだが


「そうか・・・、おいスコット剣を納めろ」

「ですが、ルベルト様」

「良い、レツトは私を助けてくれたのだ。ここは剣を納めろスコット」

「はっ」


スコットはルベルトの命通り剣を下ろし、鞘に収めた。


「スコット、馬車を動かせるように見てくれ。それとバーンの怪我を見てやれ、あと御者の安否もな」

「はっ」


スコットはすぐに言われた通りに行動を開始した。


「すまないな、レツト」

「いえいえ、すみません。何か誤解を招くようなことをしてしまい」

「いいんだ、それで一緒に街へ行く話だったな」


おっ、よっしゃ。一緒に行けるんじゃ、失態しなかったら。


「はい、ご一緒できますでしょうか?」

「いいだろう、では着いて来るがいい」

「ありがとうございます、ルベルト様」


うへっ!イケメンルベルト君に様だって、気持ち悪っ。

でも流石にルベルト君なんて呼んだらダメだろうからな、呼んでしまったら殺されそう。


「いいんだ」


そう言ったイケメンルベルト君は馬車の元へ歩き出した。


「あっお兄様、待ってください。よろしくお願いしますね、お兄様」


そう言ってかわい子ちゃん、いやエルザはお兄ちゃまの元へ走っていった。


「うーむ、あの子可愛いな」


エルザが走り去った後、俺はそんな彼女の後ろ姿に話しかけるように言った。


という、甘酸っぱい感じの雰囲気もつかのまだった。

なんでだって?

それは、俺が一緒に行くとなり街に行くぞとなった時に俺も一緒に馬車に乗ろうとした時に一悶着あった。

結論を言うと一緒の馬車に乗ることを拒否された、“失礼だろう”だって、そんな事知るわちゃないだろうと言おうとしたが言ってはいない。決してビビってはないからな。


そんなこんながあり僕は今馬に乗っています。

なぜ、馬に乗っているかって?

答えは簡単、馬に乗せられたからだ。

ビックリするよね、俺は馬にも乗った事ないのに無理矢理乗せられたよ。

乗ったことなんてないですなんて言ったら君は歩いてこいとかちゃんと馬の速度に合わせろとか無茶苦茶な事言い始めた。

それが嫌なら馬に乗れとも、半ば脅し気味に馬に乗せられてしまったのだ。

そうするとどうなるか、現在馬に乗って駆けている、ビックリケツが痛い。


「あの〜街までどのぐらいでしょうか?」


隣に馬に乗って一緒に走る、スコットに話かける。


「後、半日ほどはかかる」


ビックリするぐらい怖い目つきで言ってきた。


はぁ〜後、半日もこの地獄のケツ痛を味合わないといけないのか。


俺は天を仰ぎながら心の中で思う。

第5話を読んでくださりありがとうございます。


楽しかった、面白かった方は評価、コメントよろしくお願いします。

誤字脱字がございましたら報告よろしくお願いいたします。

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