4.
描き途中です、すみません
はい、第4話です
全話の戦闘シーンなんか微妙ですねww
はい、以上
人休みした烈兎は森の中を歩き回っていた。
「はぁはぁはぁ、これいつまで歩けばいいんだよ。ロキ様すぐに人がいる隣とかに転移させてくれればいいのに」
愚痴を吐きながら前へ前へと歩いていた。
「はぁ少しこのへんで休憩するか、てかのど乾いたな〜。ロキ様もここは気をきかせて飲みもんと食べもんバックに入れといてくれればいいのに」
愚痴を吐きながら適当な場所に腰を下ろし一休みすることにした烈兎である。
10分ほど休憩した烈兎は再度重い腰をあげ歩き始めていた。
「はぁ、まじで水ないと死んじゃうわ〜。ロキ様〜水ぐらい入れといてくれよ〜」
愚痴を吐きながらも歩く烈兎、喉がカラカラで体が水を欲しているため水場を探している。
しばらく歩いていると水が流れる音が前方から聞こえてきたというか目の前に小川が流れている場所を見つけた。
「川だ!!!」
川を見つけた瞬間、喉の渇きもあり駆け出す。
水を飲むため沢をおり、顔を直接小川につけごくごくと行き良いよく飲み始めた。
今の烈兎の頭の中には乾いた喉を潤わせることしかなく他のことになど一切気が回らず一心不乱に水をがぶ飲みする。
「ぶふぁー、あー生き返るー」
たらふく水を飲んだ烈兎は顔をあげ、幸せいっぱいの顔を天に向け、そこで初めて周囲の確認をし始めた。
「おってなんだあれ?なんかいるな」
小川の上流の方に動く物陰を見つけた烈兎はそこから一気に警戒を高め首から下げてるSM5(MP5)をすぐに構え、首を左右に振り周囲に他の脅威等ないかを確認を行った。
周囲の確認を終え危険がないことを確認する、全方にいる動く物体にSM5(MP5)を向け静かに近づいてくことにした。
ザクッザクッザクッ
静かに、静かになるべく足音を立てないように徐々に近ずいていく、動くものに向けた銃口を下げることなく確認できる距離まで近づく。
視認できる距離まで近づいた烈兎は足を止め、動く物体の確認をした。
そこには3匹の見たことのないものが水辺でキャッキャッと騒ぐように水浴びをしていた。
全長は130cm〜140cmほどで小学生高学年ぐらいの体長はあるだろう、全身は汚れており、肌の色は燻んだ緑色、服装は腰にボロボロの布を巻き付けているだけ、大事なところは隠そうとはしているのだけれど絶賛丸見え状態、顔は鬼のお面を少し可愛くした感じの顔つきをしている。
そう、目の前の水場でキャッキャッ、ウフフしているモンスターは異世界の定番ゴブリンである。
尚、男女の区別はボロボロの布で隠しきれてない大事な部分が出ているのと出ていないのがいるためキャッキャッ、ウフフしているのだろうと思っている。
「うん、なんかゴブリンのくせにイラつくな。撃っていいかな」
誰に言っているのかはわからないが目の前で呑気に男女がイチャイチャしているのが気に入らない烈兎は自然と手がSM5の安全ロックを外し、ホロサイトの中心にゴブリンの1体を捉える。
そこで殺気を感じたのか目の前にいるゴブリン3匹は烈兎の方を見て烈兎と目が合ってしまった。
バババ、バババ、バババ
ギャギャギャ
ギャギャギャ
ギャギャギャ
目を合わせた瞬間指を掛けていた引き金を引き、ゴブリンを1体づつ倒していった。
「ふ〜今回はうまくいったな」
一仕事終えた俺は手の甲で汗を拭う仕草をし、大きく息を吐いた。
えっ?いきなり引き金を引くのは卑怯だって?なぜだい?襲われる前にこっちからやらなきゃウサギの時みたいになってしまうかもしれないじゃないか、だからこれは卑怯ではないんだよ。んっゴブリンが男女でイチャイチャしてたのが気に食わなかったんでしょ?だって?ははぁーん、俺がゴブリン如きにヤキモチを焼くとでも思っているのか?そんなことないだろ!相手は所詮異世界No. 1の醜いモンスターゴブリンだぞ?モンスター相手に俺が本気にする訳ないじゃないか。目の前でイチャイチャされようが俺は一向に構わないさ、引き金を引いて見なかった事にすればいいんだからあはははははははは。
「それにしてもこいつら呑気に川で水遊びとはいいご身分だな。この変はこいつらの縄張りか何かのか?それだったら他にもゴブリンがいるて事だから警戒が必要になってくるな」
一人言で現状の状況を少しでも整理しながら、倒したゴブリンの元へ行き図鑑に玉を吸収してもらう事にした。
倒したゴブリンのそばまでやってきた烈兎はウサギ同様に手を伸ばすと、ゴブリンの体から玉が出てきて図鑑に吸収された。
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名称:ゴブリン
種族:亜鬼人
属性:無
部位:討伐『耳』・売買『膀胱』
特徴:昔は至る所にいた種族、今では亜人の国にしかいないと言われている。その他で見つけた場合は亜人の国から追い出された物か、ダンジョンから出てきたはぐれモンスターのどちらかによる。
素材は膀胱のみとなっている、精力剤の素材として少し高値で取引されている。すぐに腐るため瓶に薬剤を入れ密閉して保存をしよう。
++++++++++++++++++++
「・・・・・」
「・・・・・」
「えっ?ゴブリンてモンスターじゃないの?亜人の国?んーもしかして俺やっちまった?んーよし見なかった事にしよう!うん、それしかない!というかぁ〜ゴブリンて普通モンスター分類しちゃうじゃーん、いやー川遊びするゴブリンなんて聞いた事ないけど普通はモンスター区分じゃーん。それに討伐の証とかあるんならやっても問題ないんだろうしぃ〜別にいいじゃあ〜ん」
と小一時間ほど自分の行いを肯定する言葉を並べた後、手を合わせ近くの森の中に穴を掘って埋葬した。
とここで遺体を埋葬しているときに気づいたんだけど、このゴブリンたちは烈兎が水が飲んだ場所より上流で川遊びをしていたことに、この川は小川と呼ばれる川幅、深水しかないため上流で薄汚れたゴブリンたちが川遊びをしていた、その下流で喉がカラカラの烈兎が顔をガッツリ付け水をがぶ飲みした。
最後まで言わなくてもわかるだろう、烈兎はそのことを考えた瞬間喉に手を突っ込み全力で飲んだ水を吐き出した。
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ゴブリンの埋葬を終え、涙を引っ込め先に進むことにした烈兎は川沿いを下るように歩いていた。
「異世界転移初日から何か散々な目にしか合ってないな」
俺は今日会った出来事を日が傾いている太陽を見ながら思い出す。
異世界に転移し、うさぎに襲われ、水がなく、川を見つけたと思ったらゴブリンとの戦闘?、この世界のゴブリンの立ち位置の衝撃、ゴブリン印の水をがぶ飲みした真実に直面・・・。
「碌なことねーじゃねぇか!!!、それにもうそろそろ日も暮れそうになってきているしこんな悲惨な1日の終わりが野宿じゃ精神ぶっ壊れてしまうじゃないかー」
「きゃーーーーー」
「うぇっ、えっ何何何何?人の声?」
いきなりの叫び声に困惑する俺はとりあえず周囲を見回す。
周囲に目を向けながら歩いていたため先程の風景とは変わらないが確かに叫び声、それも女性の叫び声が聞こえたのは確かだ。
「やめろー、下がれ!!!」
次に聞こえたのは男性の声、それも中年ぐらいの声に聞こえる。
「えっまたトラブルかよ。俺、転移初日なんですけどこの世界どうなってんですか?」
再度のトラブルに嫌気がを覚えつつ、取り敢えず状況の把握をするために声の聞こえた方に向かうことにした。
声の聞こえた方に向かっていると、何かがぶつかる音が聞こえてきた。
ガンッ
ギンッ
ガキンッ
近づくにつれその音はどんどん大きくなりつつあり、森の外れにつくとそこは草原地帯になっていて未舗装道路があるのが見えた。
「こっからじゃ、あんまり見えないな。多分道から少し外れたところで何かやってるんだと思うだけど」
草原を見回すと、右手に方に少し小高い丘があり道からも少し離れている場所を見つけた。
「あそこに行ってみるか」
丘の上に聞くと決めた俺は善は急げとばかりに小走りで丘の上までいった。
丘の上からは見下ろすように先ほど声やら物騒な音やらを轟かせている場所が丸見えの状態だった。
そこから見える光景は、集団の中央に馬に繋がれた場所が一台に、周囲に剣を振り回している多分騎士かな?と言える風貌の人たちが4人その4人のうちふったりは馬に乗って、後の2人は馬車左右に分かれて守ってる感じの配置にいる。
その周囲には小汚い格好した人たちが10人ほど、囲っており騎士っぽいのに肉薄しているのは左右合わせて3人ほどの集団がいる。
あたりはキャーとかギャーとか怒声や悲鳴が響き渡っているが俺以外には人がいる気配がないため烈兎は考えた。
「こっれて、異世界転移物あるあるの危険なお姫様とか救っちゃうやつですか!!!」
少し興奮気味の俺はここで少し待ったをかけた。
「いやいや、こんな上手い話があると思うか?今日は転移して初日、碌な事がなかったぞ」
今日の今までのことを思い出すと酷いの一言で済ませられるほどの事しか無かった、そのことを先ほど考えてたように脳内に思い浮かべここで行動指針決めた。
「よし、俺は決めたぞ。俺は・・・」
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ただ今絶賛、戦闘中の光景を観戦中でございます。
えっ?助けに入らないのかだって?そんなもの関わる訳ないだろ。
今日会ったことを思い出してくれ、悲惨な1日だ。
そんな俺に助けに入れだと?よく考えてくれ、あの場所中に本当に可愛いお姫様が乗っていると思うのか?それに助けに入った瞬間俺が敵認定されて殺されるかもしれないということで観戦することにしたんだ。
集団の中に突っ込むのが怖いわけではない!、んっじゃあ遠くから攻撃すればいい?バカかぁ!そんなことして馬車とか騎士にでも当たったらどうすんじゃい、そうなった瞬間俺が敵認定されて殺されるだけじゃないがーーー。
あっでも、多分戦況的に盗賊かなんかわからないけどそいつらが勝つから俺がそこで遅れてきたヒーロー的な感じで突っ込みます。
もしかしたら、図鑑更新されるかもしれないからね。
それでは今目の前の惨状を実況しましょう。
今、目の前では2人の騎士が場所を中心に盗賊からの攻撃を防いでいます。
その外側では馬に乗った騎士が馬上からパカラパカラと馬を走らせ攻撃しています。
盗賊側はうまく連携が取れてますね、騎士に攻める時も防ぐときも常にツーマンセルです。
それに対し騎士側は2人で来る盗賊を1人で退けないといけないので、防戦一方になっていますね。
まぁこれは時間の問題というやつでしょう。
丘の上で待つこと30分ほど今でも膠着状態は続く、練度を重ねた騎士4人に盗賊14人が早々倒される訳がなく今でも戦闘は続いてる。
あっでも今現場に動きがあったようです、盗賊の2人が死を覚悟で騎士に突っ込み玉砕しました。
でも、玉砕覚悟の突っ込みで騎士に傷を負わせたみたいだ!
傷を負った騎士はその場にひざまづいたーーーー!
その騎士に対し、盗賊は間を与えずに突っ込んだー、おおぉっとそこで外側から馬上で攻撃を仕掛けていた騎士の1人が間に入って代わりに刃を受けたー。
身代わりになった騎士は馬上から落馬し、盗賊は群がるように騎士に襲いかかるー。
落馬した騎士は必死に抵抗するが、抵抗虚しく2人〜3人の剣を体に突き立てられる、その後ろの方で庇ってもらった騎士が何かを叫んでるー。
多分「やめろー」とか、「〇〇ー」とか叫んでるんでしょう。
まぁ戦闘ですからね、死者が出るのは仕方にこと思いますよ、はい。
いやーあの騎士は立派な活躍をしましたね、仲間を守って死ぬとはいやはや立派な行いですね。
で・す・が、主人を守れずに死んでじゃ意味ないですよねー。
とはいってみたけど俺はよくわからないので言ってみただけです。
正直あの騎士たちもう勝ち目ないんじゃないかな。
1人は死んでるし、1人は負傷してる、それに俺がふざけてる間にもう1人の馬に乗ってたやつは負傷してたやつの近くで馬から降りて戦ってるし。
はぁこれはどうしたもんかな。
正直赤の他人だし救う必要ないんだけど俺がこのまま全滅するの待って仕掛けるのはな・・・後々のこと考えたら少しきついかもな。
あの馬車がここを通るってことはこの道沿いに進めば街につけるということになる、そこで問題が発生する。
街に入るにはどうすればいいのか?よくある異世界物では金を払えば入れるとか有力者と知己になって入るとかになるんだけどまずお金、これに関しては全く持っていない。というか、この世界の通貨を見たこともなければあるのかもわかってない状態だ。
じゃあ次は有力者と知己になるしかない状態だが、そんなに都合よく知己になれそうな有力者が現れるかといえば現れないだろうという結論になる。
だが、今目の前で盗賊に襲われている馬車がある。
正直、あの場所に乗っているのが有力者なのかどうかはわからない。
だが、馬車に乗っている&異世界物のあるあるで考えればあの馬車に乗っているのは有力者の可能性が大いにあるんではないのかと思っている。
そのため、俺は悩んでいる。
これ、今助けに入ったらめっちゃ感謝されてあの馬車にご一緒してワンチャン一緒に街に行けるのでわと。
「うーむ、どうしたもんかな。さっさと決めないと、あの騎士たち全滅しちまうしな。全滅した後はあの馬車の中にいる人たちはすぐに殺されるだろうしな」
頭をフラフラと左右に振りながら考える。
「いやー。でもこれで勝てるかどうかだな」
俺は今サイトを覗いてる目を反して、手に持つSM5(MP5)を見る。
SM5(MP5)というのはそこまでの殲滅力などはない、連射できるためそこそこの攻撃力はあるが使ってる弾の関係もあり敵を薙ぎ倒せるとは思っていない。
実際、このネタ元であるSM5(MP5)というのはどこの国でも使われているが軍隊ではあんまり使用させてはいない。主には警察や警察の特殊部隊が使用している、相手を倒す、いや殺すためというよりかわ相手を制圧するためのものと考えた方がいいと考える。
そのため遠距離での戦闘よりかは中・近距離での戦闘を想定されて作られたものだ。
そして今の状況を考えてみよう、今の状況は丘の上に陣取っているため地形的には有利にあるプラス相手には飛ぶ道具を持っているものは見当たらないため一方的に攻撃できることになる。
だが距離で言えばそこまで離れているわけではなく大体100ほどしか離れていない、SM5(MP5)の有効射程は大体200mほどのため射程は問題ない。
ここまで聞いていてば十分に勝てる要素はあると言っていいが、俺自身もいけるじゃんとしか思ってないが唯一一つだけ懸念すべきことがある。
それはSM5(MP5)の弾は9mm弾というものでこれはデミロアでも実装されてた事で律儀にこのギフトでも適用されてるようでレベル制になているのだ。
このレベルはLv1〜Lv3までの三段階で威力などが全く違ってくるのだ。
デミロアでは前にも説明したがPMCの攻撃力は銃と弾によってダメージ数などが決まる、そのため今のSM5では正直ダメージが通るのか攻撃しても通じるのかそれが全くの未知数なのだ。
デミロアを例えに出すと、1段階改造しただけのSM5(MP5)では最初の雑魚敵を倒すのにも楽にとはいかない。デミロアでも人を相手に戦うこともある、そこではこのSM5(MP5)で相手は人だから銃なら楽だとはいかない、モンスター同様一定のダメージを与えないと倒せないからだ。
この異世界ではどのような風に銃が扱われるのかはわからないが、ロキ様は大のゲーム好きで様々なゲームからインスパイアしてこの世界を作ったと言っていた。
そこで問題、相手は多分その辺の普通の盗賊だけれどこのLv1の弾を使ったSM5(MP5)であいつらを倒すことができるのかどうかという問題です。
「ふぅ〜こうなったら普通は主人公補正みたいなのがかかってバッタバッタ倒すんだろうけどな、俺が主人公なんて考えられないし、てか俺が主人公の物語なんて読みたくないしな〜」
ここまで考えて助ける、助けないの問答を続けられるのはある意味でも天才ともいうべき才能を持っている烈兎、今だに考えは纏まらぬまま時間は刻一刻と過ぎていく。
時間が過ぎるとともに目の前で怒っている出来事は烈兎にとってどんどんと選択肢を狭めていくだけだった。
烈兎が悩んでる中現場の状況はどんどん悪化していく。
ここで現場の状況が少し動いたみたいで、なんと場所の扉が開き中から2人の男女が出てきたのだ。
1人は護衛だろうか、男で手には剣を持っている。
もう1人は女で豪華な服に身を包み男から腕ももたれ、後ろに隠れている。
馬車から出てきた男女は騎士の横を抜け盗賊がいない方へと走り出した。
そこで馬車から出てきた男女に気づいた盗賊は騎士2人と肉薄していたものを除いて男女の逃げ場を塞ぐように陣取る。
「あっ誰か出てきた、えっ・・・あの女の人綺麗だ・・・」
烈兎は馬車から出てきた女性に少し見惚れてしまった。
「あっ!」
見惚れている間に盗賊が男女に斬りかかる、だがそれは護衛であるだろう男の剣によって防がれてしまうが死角のからの攻撃だったのだろう防ぐときにバランスを崩してしまい、男は地面に膝をつき、女はその場で足を止めてしまう。
その光景を見ていた烈兎は自然とサイトの中心を切りかかった盗賊に合わせると指にかけていた引き金を引く。
ババババ
盗賊に向けられた銃口から弾が飛び出し、盗賊の体に命中し盗賊は血を吹き出しながら倒れる。
烈兎はその光景をサイトから見ると次に男女に近くにいる盗賊に標的に合わせサ再度引き金を引く。
ババババ
又もや命中1人目の時と同様盗賊は血を吹き出し倒れる、ロキ様のところで射撃訓練した成果が出ているのだろう。
盗賊たちは目の前で倒れる仲間を見て何かを叫んでいる、盗賊たちはどこからの攻撃かわからないのか周囲をキョロキョロと見回す。
烈兎は再度男女から近い盗賊にサイトを合わせると引き金を引く。
バババ
盗賊は血を流し倒れる。
バババ、バババ、バババ
SM5(MP5)の弾が切れる、すぐさまマガジンを取り外しそのまま地面に落とし、マガジンポケットから新たなマガジンを取り出し装着、次の標的へとサイトを合わせ再度引き金を引く。
バババ、バババ、バババ、バババ、バババ、バババ
烈兎は盗賊を倒しては次の標的を探し、サイトを合わせ、引き金を引く。
これを盗賊が全員倒れるまで続けた。
「ふぅ〜終わった。いやいや、あの可愛い子危なかったな」
この時の烈兎は初めて人を撃った、そして初めて人を殺した。
だがこの時のことを後日烈兎に聞くとこう語った。
「んっ?あ〜あん時はどうだろうね?俺にもよく覚えてないけど何も考えてなかったと思う」
異世界に来たせいか、色々あったせいか、ゴブリンを先に殺してたせいか、それとも烈兎自身のまだ知らぬ性格だったのか、これは烈兎自身にも分からないことだ。