3.
はい、第3話です。
以上
初期装備も具現化し身支度を整えた烈兎は早速武器を使用するために獣でも狩ろうかと探し始めた。
因みにショルバーバックの中には変えの下着や標準服の替が1着ずつ入っていた、後はキャンプに必要な魔法のランタンや、魔法の簡易焚火セット、寝袋もどきみたいな物が入っていた。
そしてファーストラインの二つのポーチの中には一つはツール系の小道具がもう一つの方は救急セットが入っていた、ツール系に関してはまぁ使い方とかは小さい頃にキャンプに行っていたから使い方はわかるとしても救急セットの方てどうなんだ?使い方なんて全くわからんのだがというのが確認した後の俺の感想である。
まぁ一応どっかで使い道あるだろうしそのまま入れとくことにした。
後、ロキ様から手首につけてもらったブレスレット型の本、一応図鑑らしいけどこれも頭の中で『図鑑』と唱えるとアクセサリーになっていた本が大きくなり六法全書みたいに分厚く大きくなることは確認できた。本の中身は真っ白で何も書かれておらず取り合えず多くのページがあるのみとなっている。
獣を狩るのは取り合えず異世界転移の鉄板最初の街に着くまでに大量の素材やら食料やらを持っていって「こ、こんなにっ」とか「本当にルーキーか」とか言われてみたいからだ。
単純?そんなの関係ない、俺は威張れるならいばりたい。
だけど小心者だからちょっと裏路地で襲われるとかは嫌だなとは思っている。
「よしっ、取り合えずは適当に進むしかないよな。どこにいけばいいとかわかんなしな、地図も何もないんだし」
烈兎は1人又生い茂る緑の中に入っていった。
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しばらく森の中を歩いていると前の少し開けている方で何やら物音が聞こえてきた。
ガサッ
ガサッガサガサッ
「んっなんだ?」
前の方で物音を立てていた物が烈兎の声に反応して、飛び出してきた。
飛び出してきたのはウサギだった、それも二足方向のウサギである。
「えっウサギ?」
ブー
ブーブーブーブー
烈兎の前に出てきた二足歩行のウサギは烈兎と目を合わせると同時に泣き始めた、すると周囲から先程の物音が一斉に聞こえてきてその音が徐々に近づいてきた。
バサッ
茂みをかき分けるように出てきた二足歩行のウサギ4匹、最初の1匹と合わせて烈兎の前には5匹の兎が現れた。
「マジですか?最初から難易度高すぎやすぎません」
というのと同時に元きた道を戻るように全力で走り出した。
ブー
ブーブーブー
ブー
ブーーー
ブーブー
と後ろの方ではウサギどもが鳴き声を上げながら追ってきているのがわかる。
「ちょっと待ってよー、こんなの聞いてないって。てかなんだよ、二足歩行のウサギって普通四足歩行だろー」
烈兎は嘆きながらも全力で走る。
「くそっこのまんまじゃ殺されるだけだ」
後ろをチラチラとみながら走る烈兎はこの状況をどうにかしようと右のベルトに付けているホルスターに手を伸ばし、HM111(ガバメント)を取り出した。
「当たるかわかんねーけどやるしかないか」
全速力で走っている足に急ブレーキをかけ、一か八かの振り向きざまにガバメントを発砲した。
バンッ、バンッ、バンッ
一発目は地面に、二発目は追ってくるウサギの足元に、三発目はウサギの頭上1mほど上の後方の木に見事に命中。
「当たる訳ないかないよね、でもこれで少しは怯んでくれ・れ・ばーーーーー」
又もや全力で走り始める烈兎。
烈兎の中では発砲すれば当たらなくても少しは怯むだろうと思ったが、まさかの少しも怯むことなくこちらに向かってきたのだ。
「やばいでしょーーーー、どうしろてってんだよーーーー」
頭の中ではどうすんだよこれーとずっと叫んでいるだけの状態、この状況を打破しようと思考を巡らせるがどうすればいいのか全く案が浮かばないためずっと走っている状況に落いてる。
「イテッ!」
頭の中でごちゃごちゃと考えて足元の木の根に気づかずに足を引っ掛けてしまい、その勢いで前方に勢いよく転げてしまった。
「あいたたた、あーやばっ」
転げた勢いで頭をぶつけてしまった烈兎は頭を摩りながら後ろを確認すると、5匹の兎が5mほどの距離で悠然と立っていた。
目をギラつかせて。
「あーあのウサギさんたち、僕を食べても美味しくないんで他を探した方がよろしいかと」
一か八かの言葉が通じるかもという望みにかけて話しかけてみるが反応はない。
あーこれやばいやつと頭の中で思っていると、地面についてた指に何かかたい物が当たる感触があった。
その感触の方に目をやると、ベルトで首にかけてたはずのSM5(MP5)が落ちていたのだ。
「あっははは、これで俺の勝ちだ!!!」
とすぐにSM5(MP5)を拾い兎たちに銃口を向け引き金を引く。
カチャ・・・、カチャカチャカチャ。
「あれっでない、あっちょっと待てーい」
SM5(MP5)から弾が出ない理由に気づいたと同時に 5匹の兎が一斉に研ぎかかってきた。
ババババババババババ
安全ロックを咄嗟に外し、テキトーに銃口を向け弾をばら撒くように左右にSM5(MP5)を振りながら引き金を引き続けた。
カチャ、カチャカチャカチャ
「うわーーーーー・・・・・んっ?」
弾を全て出し尽くしもう終わりだと思った烈兎は頭を抱え恐怖のあまり声を上げたが、何も起きない自分の声しか聞こえないことに気づき前を向くと目の前には5匹のウサギが血を流し横たわっていた。
「えっ、まじでか。俺が・・・俺が勝ったのか!」
目の前の光景に唖然としながらも異世界に来て初めての戦闘、元いた世界では見ることのない二足歩行のウサギという光景を目にしてしまった烈兎は歓喜のあまり俺は雄叫びをあげた。
しばらく雄叫び&歓喜の光景を眺め続けた俺はこうしては入れないと正気に戻り取り合えず自身の体の状態を確認した。
「体にはと、転けた時に少し擦りむいてるな。まぁこれぐらいなら唾つけとけばいいだろう。水場でもあればいいのだけど」
注意を見回すが水場らしきものは見当たらない。
そもそもウサギに追われここがどこかもわからない状態だ、適当に走り回って逃げていたのだどの方向に逃げていたなど頭にないしそもそも森の中だから元の位置に戻ろうとしても無駄だろうことはすぐにわかった。
「はぁ〜、取り合えずこの場所を移動するか。ウサギて持っていっても意味あんのかな・・・、ないよりはマシか2匹ぐらい持っていくか」
俺はそういうと血ダルマになったウサギに近づき手を触れた瞬間にウサギから玉のような物が飛んできてロキ様から手首につけられた本に吸い込まれる形で九州された。
「えっ何何?いきなりなんだよ」
突然のことに驚いた烈兎は玉から逃れるように2歩、3歩と後ずさって周囲の警戒体制に移り、その後数分周囲を警戒したが何も起きなかったため少しその場で頭の整理と謎の本の確認をすることにした。
ウサギに襲われ、いきなり玉が出てきてと元の世界では経験すりことができない思いを連続でしたため移動する気力を削がれその場に留まることになってしまった。
「はぁ〜なんか疲れたわ、取り合えず今の玉がなんだったのか調べるか。本開けばなんあわかるだろう」
俺は頭の中で『図鑑』と唱えるとブレスレットにぶら下がる本は大きくなり、中をパラパラと捲ると今まで真っ白の紙の束でしかなかった1ページに何か書いてあるのを発見した。
「えっ、なんで?今さっきの玉のおかげか?」
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名称:ハンターラビッツ
種族:魔獣
属性:無
部位:討伐『耳』・売買『兎肉』
特徴:草原、森に多く生息する。普通のウサギから魔に当てられ進化・成長し魔獣と相成り四足歩行から二足歩行になったと言われている。
素材は食肉しか取れず、市場に多く出回っている。
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書き記されたページには今倒したウサギの詳しいことが書かれていた。
「これは・・・。なるほど図鑑てこういうことか、モンスターやらなんやらの玉みたいなのをこの本に吸い込ませることによって図鑑みたいになってことか。なるほど、面白いな」
烈兎はロキ様が言った図鑑を完成させてくれと言った意味が分かったことでゲーマーとしての血が騒いだのか新たな目標を得た少年のように顔をニヤリとさせロキ様からのミッションをこなそうと心に決めた。
図鑑の確認を終えた後は先程ウサギ相手に連射し、マガジンを空にしてしまったSM5(MP5)の弾を補充するため、ステータスウィンドウを出現させた。
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NAME:青葉 烈兎
Lv:4
JOB:PMC
MP:25
STR:19
DEF:21
INT:23
DEX:20
AGI:24
LUX:17
SKILL POINT:34
取得可能SKILL
・なし
具現可能武器
・初期装備
SKILL POINT:25
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「おおっ!レベルも上がってスキルポイントも上がってるじゃん。ステータスも軒並み上がってるしこれは棚から何tかてやつだな、死にそうなってなんとか勝てただけだけど」
先程の嫌な光景を思い出しながら烈兎はポイントをほとんど使う勢いでSM5(MP5)のマガジンを3本にHM1111(ガバメント)のマガジンを2本にサイレンサーのオプションを取付た。
まずは新たに出現したマガジンをSM5(MP5)の空のマガジンと交換し残り2つのマガジンをどこかにしまおうとしたときに気がついた。
「あ、ヤベッ!マガジンポケットとかないじゃん。なんかそんなオプションなかったけな」
再度ステータスを確認すると標準服のオプション欄にマガジンポケットの拡張があったのでそれを1つポイントを使用し取付た。
マガジンポケットは上着の胸と腹のちょうど中間位置に左右に1つずつのポケットができ、マガジン交換の際は交換しやすい位置にできた。
「これで、マガジンんー2つずつ入りそうだから片っぽずつに入れとくか」
これでSM5(MP5)のマガジンを左のHM1111(ガバメント)のマガジンを右の方にと分けてしまうことにした。
ちなみにマガジン交換などはロキ様の計らいで訓練したときに覚えているのでその辺は問題ない、だが戦闘中にできるかどうかは別物である。
次に烈兎はハンドガンにはサイレンサー付けないとという謎理論でHM1111(ガバメント)に取付けたサイレンサー付きのハンドガンを確認するために腰のホルスターにしまっていた、HM1111(ガバメント)を抜きマジマジと確認した。
「かっけえな〜、やっぱハンドガンにサイレンサーつけたらかっこいいよな。性能とか関係ないんだよ、やっぱ見た目よ見た目」
ここで調子に乗った烈兎はさすがは現在卒業まじかの高校生、HM1111(ガバメント)を見まくった挙句には構え某スパイゲームの真似事をし始めたのだ。
第3話はいかがでしたでしょうか?
面白かった、楽しかったという方は評価の方よろしくお願いします。
それと同時に感想もいただけたら幸いです。
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