プロローグ1
初投稿です。
文才はないです。
誤字や脱字もあるかもしれません。
それでも良ければどうぞ。
亀更新だと思います。
多分亀より遅いです。
亀に申し訳ないと思ってます。
とある城の一室
辺りは薄暗く、窓から差し込む月光だけが部屋を明るくする。
と、ここまでならとても幻想的だろう。
しかし室内にはとても非現実的な空間が広がっていた。
所々に原型をとどめていない、おそらく人間だったような死体が転がっており、考えられないような強烈な異臭が部屋に、充満している。
床に突き刺さっているいつくもの剣が、月明かりに照らされているが、光る事ができないほどに血が付着しており、それがより一層事の残虐性を物語っていた。
「弱い……弱すぎる」
声の主は退屈そうに椅子に座り頬杖つきながら小さく呟き、軽く指を鳴らした。
部屋の中心から灰色の魔法陣が出現し、部屋全体まで広がって一瞬光り、魔法陣はそのまま徐々に消えた。
すると、初めから何も起こってなかったかのように、死体や血溜まりは消え、新品のような壁や絨毯が表れた。
「勇者という者も随分と弱くなってしまったな……」
声の主はゆっくりと立ち上がり窓から見える月を見ていた。
「今の私を倒せる者はもういないか……」
月を見るその目はとても悲しく、寂しいものだった。
▽▽▽
魔王フィーロ
元々私は普通の旅人だった。
旅をして魔法の腕を上げる。
ただそれだけのために冒険をしていた、はずだった。
勿論、旅を続けていくと魔法の腕も上がっていった。
しかし私は強くなりすぎてしまったのだ。
月日が経ち私は魔王を倒したのだが、今思い返せばこれがまずかった。
街に戻り、王様に報告した。
もちろん皆は私を褒め讃えたり、街ぐるみのパーティーを開催したり、私は世界を救った英雄となった。
しかしそれは最初だけだった。
時間が経つと徐々に人々は私を人として見なくなった。
"魔王より強い"というのは、民衆や貴族や王にとって恐怖の対象、脅威の存在でしかなかったのだ。
そして王は私を指定手配にした。
すると今までの賞賛が嘘のように皆私を殺そうと襲ってきた。
しかし私も世界を救った魔法使いだ、そう簡単にやられはしなかった。
王も焦ったのか、ある行動をとった。
それが私を新たなる魔王とすることだった。
以上が英雄が魔王になった話だ。
読んで下さり誠にありがとうございます。
ちなみに私は引き笑いなのですが、最近酷くなってきてグーフィーみたいになります。助けてください。