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水の叫び  作者: 若苗音和
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第5話〜第7話 幼馴染の2つの告白

5、友情

ほっんっと、ごめん。

この町にきて、一番に仲良くなった。

草木、智花。

私は、智花が、大好き。でも、、、やっぱり、自分が可愛いんだよ。

自己中な私と、いままで一緒にいてくれて、ありがとう。

智花がいやなら、私はいつでも縁を切る。

私はずっと友達でいたい。

でも……



ああ、眠い。

昨日の夜、ずっと考えてて、寝入ったのは結局3時。起きるのがいつも5時だから、結構つらい。

退屈な授業。

いままで寝たことは、、、なかったけど。

しかたがない。

寝てしまった。

私、今は智花のほうが大切。



授業がおわった^^!!

やったあっ!

教室で、亜紀が私の考えていたことと同じことを叫んでる。

「わーちゃん、やっぱ、亜紀ってうるさくない?ねえ、梨良。」

いってるのは、愛田美羅伊。

あ、ついでに。

わたしは、渡瀬華織だから、わーちゃん、っていうのは私。

「うん、確かにー!」

梨良が言う。



みー(美羅伊)が、昨日、いきなり言いだした。

「私、亜紀、きらい。副委員長だからって、生意気だよ。」

最近、駅にできたパン屋に喫茶店がついてる店のことを話している途中、呟くように言ったので、梨良もわたしも驚いた。

でも、みーに逆らえば、嫌われる。

これがうちのクラスの暗黙の了解。

「そ、そうだよね。なんか、い、いっつもうるさいし。」

梨良の気を利かせた発言。

といっても、梨良は亜紀をもとからあまり好ましく思っていなく、ただいきなりで驚いてるだけだ。

わたしは、、、亜紀を嫌いじゃない。

むしろ、好き。

智花の友達、っていうのもあるけど。



そして、私は考えた。亜紀をみーや梨良と一緒に嫌うんなら、智花とはいままでどおりに、過ごせない。

でも、クラスみんなにはじかれるのも、やだ。



「きゃっ、やめてー」



小5の頃の、私を、思い出す。



「なにしてんのよ。私の華織に手をだすんじゃないっ!」



ずっと、智花に助けてもらってた。

わたしは、智花に迷惑をかけてばかりだ。

きっと、今回も。



それで、私が考えたのは、結局、食事会を開くこと。

だから、今日の朝、幼馴染の康治と怜也にたのんだ。

もちろん、亜紀の件は言ってないけど。

康治が、うちで食べよー、と言ってくれたので、それに甘えることにした。



もうそろそろ、智花が来る時間。






6、久しぶりのごはん

智花と、公園で待ち合わせて、2人で康治の家に行くことにした。

「ちーかーっ!!」

叫ぶと、智花が走ってきた。

「なーんか食事会なんて、久々だねえ。」

いっつも、のんきな。

智花といると、落ち着くな。

で、単刀直入に、言う。

「ごめんっ!

ほんとっ、ごめん!

亜紀が、みーに嫌われてるの。

私、、、。

それでも、、、、」

ああ、なんて情けない。

それ以上、言えなくなった。

鼻の奥が、つうんとしてきた。

そこで、智花は叫ぶ。

「なくんじゃないー!

華織、いまから食事会だよ?私が泣かせたみたいじゃん。

まあ、いっても、私ら入れても4人だからね。」

にこっ、と笑う。智花は、優しすぎる。

そして、、、智花が続ける。

「華織、小学生の頃の話は、もう、終わってるんだよ?

そのこと、考えてるんでしょ。

違う?」

そのとおりです。

なんでわかるのよ?

私は、智花のこと、ほっとんどわからないのに。

何もいわないことで、黙認。

というか、何も言えなかった。

「華織は、みーや梨良達とやっていくんだから、私と居づらくなるのは、当たり前でしょ?

一緒に行動できなくても、いいじゃん。

少なくとも、英語では嫌でも一緒になるんだから。」

いたずらっぽく、智花が笑う。

そう、私、智花、康治、怜也は、一緒の英語教室に、週一回通っている。

「そろそろ、康治の家だよ?

元気を出すんだ。華織!」



チャイムを押すと、康治が出た。






7、初体験

やっぱり、亜紀、みーに嫌われてたんだ。

昨日ぐらいから、みーと梨良の眼が亜紀を睨んでたし。

なんか、そんな感じがしてた。

でも、華織は素直だよ。

思ってる通りのことを、私に、話してくれる。

まあ、ワイワイ楽しむ食事会の前に言う内容じゃ、ない気もするけど。



「なあ、智花?きいてんのか?」

ん?、と私は顔をあげた。

今は、食事会の最中さいちゅう

「え、、??何?いきなり。」

私の言葉に、康治、怒る。

「いきなりじゃないだろ。話、聞いてたか?」

「聞いてません。」

私は即答。

と、同時に華織と怜也が吹き出す。

はあ?

なんで笑ってんのよ?

不満げな私の顔に、康治は余計怒ってしまって。

何も言わなくなった。

「そんな怒ってると、、、、あの事。もうバラすよ?」

怜也が小さな声で、しかしみんなが聞こえるように言う。

康治はなぜか真っ赤に。

そして、怜也は華織を見る。

華織は、なにか気づいたみたい。

でも、、、私は、分かんない。

これでも、みんなに敏感だね、って言われる。

どこが?

そこで、私は思う。

もしかして、康治は華織が好きなのかな?

あ、だから怜也は華織と見たんだ。

すごいっ!しらなかったーーー

康治、ファーイト!



「御馳走様ー!また明日ねー!」

華織と怜也が帰る。

私も帰ろうと思った。

「おいてくなーっ!待ってよっ!」

そこで、康治に腕をつかまれた。

「な、に?」

康治は、無視。

酷っ!



ここは、康治の部屋。

「ごめん。いきなりひっぱってきたりして。」

本気で謝ってる。

「いや、別にいいんだけど、、、なに??」

なんか、やっぱり、今日の康治はおかしい。

「智花、好きな人って、いる?」

は?なに、いきなり。

いたらまっさきに華織と亜紀とサエと英と、、、とにかく、言ってます!みんなに。

「い、、、ないけど。」

言ってすぐに。

「好きだっ!智花がー」

バタッ。

康治、いきなり倒れる。

え?こ、う、じ??

ちょっとの間、頭がぐちゃぐちゃだった。

はじめは、こんな時に倒置法を使っている康治はやっぱり頭がいいんだなあ、、、と思うことしかできなかった。

そして、ようやく理解できたころ、下で倒れてる康治に気付いた。



私は、小さい頃から、康治が好きだった。

でも、幼馴染。

そんな恋、許されないと思っていた。

ようやく、許されたんだー。

だめだと思ってたから、みんなには言えなかった。



っと、それよりも、康治だ、康治。

「おーきーてー!」

私が康治をゆすると、目を開けた。

ふう。心配かけあがって。

「私も、康治のこと、大好き。

でも今日は帰るね。

おやすみ。」

そういって、康治の頬にそっと口をつけ、走って康治の家を出た。


そのころ。

残された康治は、事態を理解できず、まだぼーっとしていた。




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