morning―1
初めて書きます。下手くそで仕方ないと思いますが、温かく見守っていただければ幸いです。
追伸。
3年放置してやっと再スタートさせます。3年熟してより良くなった、とかそういうことはありません。内容は元々考えていたのとあまり変わりません。面倒臭かったとか、そういうことではないと思いたい。とりあえず、改編させつつ進めます。読みづらいかと思いますが、毎日のように更新できればと思ってます。…毎日はちょっとあれですが。
─俺を見つけてくれ─。
彼はそう言っていた。自分一人ではどうしようもないと。
揺れる金属の腹の中。死にたくないと必死に訴えるように、計器達がわんわんと喚いていた。そんな中で彼も大声を張り上げる。
─こんなことに巻き込んでごめん。でももう、このあしかいないんだ。俺を知っているのは。だから─。
下腹がひゅんと冷たくなる。もやもやとした気持ち悪い感じ。これはあれだ。ブランコに乗ったときの感覚だ。
大負けしたギャンブラーのような切迫感を加減もせずに発散させる彼を前に、関係のないことに気を取られている。
きっと彼の話が余りにも突飛だったから。なるほどと相槌を打つことも、笑い飛ばすことも出来ず、ただただ混乱していたんだろう。
─目が覚めたら何も覚えてないと思うけど、頼む。俺を探してくれ─。
彼のいなくなった箱の中で、わたしは一人揺られていた。
泣きながら引き止めるわたしを振り切り、彼は墜ちていった。後はアルが何とかしてくれるから、と言って。
恐怖しかない。立たなくなりそうになる脚を懸命に動かして、指示されたポットへ向かう。生き残るにはそれしかない。
次、目が覚めたら何と言って罵ってやろう。今はそれだけが心の支えだった。
─このあだけが頼りなんだ。
その鼻頭をぶん殴ってやる。