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~第一章~ (存在 と 始まり)

・・時は近代。 世界の大きな紛争から停戦を迎え、再び人類は文明を発展に成功し、ある程度の平和を謳歌しつつあった。・・・しかし、その文明の理想はいつの世も貧富の差は生まれ。その文明が崩壊しようとするまで、人類は正義と悪の分別が・・現状不可能であった。ある富を築いた者は金こそが正義であると、ないものはただ闇に落ちるだけだと、とある政治家は国民にこの国のあり方を説きながら、裏では横暴なやり方で何ごとも解決する外道となり果てている。 そして、少なからず人類の日常にもあった。時に、関係、金銭、信用に至るまで、正・悪で捉えられるものがだんだんと腐敗していく世界の中で人類同士で争うための道具になり、何が正義で、何が悪で、何が一番なのかわからなくなっていった・・・。そんな世の中にも抗う者たちがいた。彼らはこの世の混沌の中心に身を投じ、本当に守るべきものは何なのか(盾)、しかし人々は彼らをこの世に生きる正悪の分別ができない者たちと認知し、その行動と様々なことを見た人間を中心に彼らを噂でこう呼んだ。 ・”近代の道化師”と・・・。  初夏、ここは日本・・・とある土地にスーツ姿の青年が、 一人地図を広げながら目的地を探していた。彼の名は”安藤 真”(あんどう まこと)この青年は現在、

就活に勤しんでいた。「はぁ~・・・一体どこに次の就職活動先があるっていうんだ。いきなり見たこともない封筒が俺の郵便受けに入っていたし、つーか、どうして俺が”無職”って知ったんだ?」・・・と、彼の独り言を聞く限りは自分の不可解な現象をいまだ理解していないようだ。 彼は無職になる前はタクシードライバーをやっていた。彼はこの仕事が自分の転職だと信じていたが、突如身の覚えない不慮の事故に数回遭遇し、実際に彼に否はなかったが、立て続きに続いた事故を疑い始め。長期の討論の結果、彼に辞退するよう求めてきて今に至る。 そのとき、彼の後ろから声が聞こえた。「ちょっとよろしいかな?」・・彼は汗を拭いながら振り向くと、見知らぬ女性が片手で招きながら立っていた。「何点か質問してもいいかな?」と立て続きに言った。 「・・はぁ、あなたは?」 彼はどうやら道案内を頼まれるパターンだと思っていた。「えっと、正直言うと私、あなたと同じ就活してて、これから就職先の事務所に行こうとしているんだけど、その前にお腹減っていて、どこかここらへんに飲食店知らない。さっきついたばっかりだから、わかんないんだよね。」 案の定 案内のようだ。「えっとここらへんだと、こってりのラーメン屋さんが目の前に・・。」と

言いかけようとした時、 彼女は早口で、「あ、ほんと!やった!よっし!いこう!」と彼の腕をつかみ、「はっ!え・・・」 彼はあっけにとられたまま。一緒にらーめん屋に連れて行かれた。 さっそく席に着くと彼はこう言った。「もしかして、俺って財布にされてます?」と一番考えたくないことを彼女に告げると、「ごめん、ここまで連れてきてなんだけど、私の財布は送り先の荷物に入れぱなしで、今ここまで来るまでの旅費しかなくて、ちょうど困っていたんだよね。」さらりととんでもないことを言い出す。彼は大きなため息ついた後、「よくそんなんで就活してるな。 しかも、見ず知らずの男とよく一緒に食べに行こうとしたな。この世の中ただでさえ、女の子一人で歩くのは結構危険だろ?せめて金ぐらい・・・。」 「・・・・? 知らない人じゃないよ。 一度 君とあってるけどな。ショックだな~。」 と泣き真似をする彼女。 「・・?・・あの、ちょっ・・・っ!て、ああああああ!」彼は思い出した。彼女の黒いロングヘアと泣き真似をした仕草で思い出した。 彼がドライバーをしていた時のたった一回のせたお客であったことを、一日何十人も乗せて、ましてや2年も前の記憶など皆無に等しい。「あの時のお客さんか! そっか、もう学校卒業したのか?」彼女は2年前まではとある高校に通っていて、親の転勤の影響でこの地を去る際に空港に送る際に泣いていたが、なんとか話をしておるうちに意気投合し、元気に送り出したのを覚えている。 「そうですよ運転手さん。あの時はどうもありがとう。」 テーブルにらーめんがおかれる。

「そうか、そういえばあの時、こっちに来たら飯ぐらいならおごるって・・・。」 2年前いった 彼の言葉を彼女は覚えていたのだ。「そうですよ~。もぐもぐ・・。ずるる~。だからノープログレム。」食べながら、彼女はそういった。 「で・・君はタクシーだった俺を偶然見つけて。 飯とその後の道案内を頼みたいと」 またさらりと彼は最悪な予想を口走る。「すごいね~。もうそこまで予期してたの?助かる~!」

やっぱり予想は的中してしまった。「あのね~。俺だって就活中なんだよ。しかも君の今後の先だってさっぱりだし、俺はもう運転手じゃ・・。」 と言おうとすると、「大丈夫、大丈夫、行き先一緒だから。」と

彼女はさらりととんでもないことを言った。 「えっ・・。それって、」 彼があっけにとられていると、

彼女は食べ終わって「ごちそうさま、じゃっ。さっそく その事務所に行こうよ。」 と催促する。 彼はらーめんを食べると疑問をかかえつつ、彼女とともにその目的地である事務所を探すことになった。 その先の交通費もズバリ彼もちで・・・。しばらくしてやっと例の事務所を見つけることができた。外観は

まるでどっかの不動産屋の店見たいな感じを受ける看板には事務所の名でこう書かれていた ”探偵事務所正治”と彼女は臆することなく「着いた。父さん!いる~?」とすかさず入口から入る。 彼は衝撃を受けた。もしかして、今までの行動やこの手紙は・・・不安が消えない。すると、「おう、連れてきたのか、予定より 早かったな。」事務所の奥から低い男性の声が聞こえてきた。「そうだよ。私はこっちに着いてなかったらと彼が駅近くに偶然いなかったら、どうするつもりだったの?」と彼女は信じられないことを口走る。「すまない。ただこの仕事をしているとだいたいの人の行動パターンとある程度の保険をかけるだけで

相手の行動は把握できるもんでね。」と男性のほうは彼を見ながら淡々としゃべる。「ハア~そういう力を母さんの時にも出してくれたらな~。」 と彼女が話して長くなりそうだったので、「すみません。久しぶりの再開で申し訳ないんですが、もしかして俺はこちらに向かうよう誘導されていたんですか?」 と話に割って見る。「ああ、安藤君。すまないが君の動向や自身の詳細まで勝手ながら調べさせてもらった。」と

男性は答えた。「どうして、・・・!もしかして、今回の自分の退職理由に関連性のあることですか?」

とここまで調べがついているなら。このぐらいの推理は誰だってできるし、すくなからず違和感を感じるのではないんじゃないだろうか? 「そう、あせらないでくれ。私としても今回の依頼の影響で君には必然ではあったが、第3者の君にこれだけの被害を受けてそのままでは目覚めが悪くてね。」 必然だった? 男性の言っていることに怒りはしなかったが、動揺はかなりあった。「そうでしたか、やっぱり何らかの事件に巻き込まれた形で退職をしなければならなかった。 そこにあなたも仕事として関係があったと、・・・ハア・・。・・・で、結局犯人は見つかったのですか?」 とその後が何としても知りたかった。「残念ながらトカゲのしっぽ切りで協力者はなんとか君のおかげで捕まったが、首謀者にはまんまと逃げられてしまった。」 なるほどと安藤は納得しつつも違和感を感じた。「協力者って、警察に連れていかれたおばさんですか?」と思い出し、「ああ、彼女は懐にコカインや注射器を隠し持っていたいわゆる密売人の類だった。優しそうな顔して実際は金もうけで喜んでいたとんでもない老婆だったのさ。」やはり、人はみかけによらないんだな。と安藤は再認識する。「その時に老婆と警官が話した際に君は、”不安そうなはずなのに

なんでそんなニコニコしてるんですか?ってあの時おばさんにいっていたな。その時のばあさんの手が隠していた物を確認するように不審な動きをしていた。それが俺から見たら、怪しかった。」 すごい、この男性は自分が言ったことと、おばさんの行動をしっかりとみていて気づいたのかと探偵の底力を感じた。「・・・・?。・・!つまりあの時パトカーに乗って煙草吸っていたのは」と当たり前のことのように言ってみる。「ほう、あの状況下で乗っていた俺にも気づいていたのか、ますます気に入ったよ安藤 ”シン”君。」と男性は言った。「すごいですね。 父さんが他人をほめるのなかなかないことだよ。」と彼女は拍手する。「そういえば、自己紹介がまだだったな、俺はほむら 正治せいじ。  こっちは娘のほむら めぐみだ。こいつにはこの事務所のサポートを今回、正式に決まった。」と話の腰をおっていきなり自己紹介にもって行かれた。「めぐみです。家柄上・名字ではなく名前でお願いします。」

と彼女はつづけていった。焔と言うのはこの近代の世界で初めて謎の鉱物で青き炎を出す。日本の経済を一時 この青き炎をもった鉱物ブルーフレイムで第3次世界恐慌から日本を回復し、あまつさえアメリカを凌ぎ、世界の貿易島として名を轟かせた”焔 財閥”。その家系なのが父娘でそろっているということは、「・・まさか、正治さんは次期当主の・・・」 目の前がくらくらしそうになった。本日の大目玉だ。

「ああ、俺は継ぐかどうかは、全然だけどな。この生活が気に入ってるからな。まだ爺さんが元気なうちは継ぐ気なんて全くないな。」 さらりと爆弾発言をする次期当主。 すごいというよりも段々と不安になってきた。「あ~と、・・・そのなんだ、君にはひとつ謝らないといけないことがおこった。ここにちょうど来た少し前に君の住居”奴らに見つかって、火事になってしまった。」  ・・・!!。さまざまな驚きの中で一番聞きたくない一言を間髪いれずに告げる。この人はなにを口走っているんだろう。 その場に膝をつきそうになろうとしたとき、頭の奥で何かが割れる感覚に襲われ、いままで隠していた人格に変わる。

「半分嘘だな。そんな子供騙しは通用しないぜ。見つかったは本当。火事は嘘。嘘の真意をまず聞こう。」

と彼は人格が変わったかのようにその発言者に向けて睨みつける。 「安藤さん一体どうし・・。」彼女は何が起こったのか、不安になりながら見ていた。すると正治は、「中2病か?・・・・普通の人間ならお前の言動にとうとう頭おかしくなってしまったというところだろう。いつからだ?その能力に目覚めたのは?」この男は彼の能力に関して知っているんだろうか?周りの空気がだんだんと重くなるのをそこにいた誰もが、感じていた。すると、「ああ・・この多重人格らしきものに目覚めたのは、あんたの察しの通り中2のころに・・・・。それ以上は言えない。」真は政治の言動にそろそろ気持ち的にイライラをつのらせていた。「・・今日会ったばっかりだが、やけに俺の素性を調べ上げたな。あんたにマークされるほどもう一人のおれは目立っていないし、そこまで監視下にいたような状況でもなかったようだぞ。・・逆に聞く、いつから監視されていた?」すると、「生まれる前から、我々の先代の頃からと言ったら今のお前は納得するのか?」と政治は真の予想をはるかに超えた回答を用意していた。「・・・!お前らか!!・・・俺たちをあんなふうにした張本人は!!」彼はそぐさまに政治の胸ぐらをつかんで殴ろうとしていた。「まって、父さんは・・そのために!」 恵は彼と父の間に入って彼の暴挙を静止した。 正治は落ちた煙草を拾いつつ

真に向かってこういった。「その力があるなら、その問題になっているところまでは分かったようだな。

さすが、”道化師の卵”といったところか・・」正治は普通にありえない話を続けた。しかし、その時の真は少しふらついていた。「・・・・大丈夫か? もう限界が近いのか?」 「うるさい・・・だまれ、力なんて持つもんじゃ・・な・・・い。」真はそのまま前に倒れそうになる。それを恵は受け止めてそのまま彼は夢の中へ。「父さん、これって?」 「ああ・・・これはこいつの持っている自己制御の一つさ、普通の人間の体に2つの人格。それもどっちもこいつの本来の人格だから、それを本能的に抑え込んでいると、この状況ならこんなところだろう。」正治は冷静にこの状況を説明する。「じゃあ、彼は大丈夫なんだね。よかった。」恵は少しほっとしたようだ。「ま、何はともあれ、恵はこいつを俺の使っているソファまで運ぶの手伝ってくれ。」と言って、彼を事務所の奥にあるソファへと運んだ。 眠った真にはこのとき、自分の運命がどうなるかはその力の謎と同じく知るよしもなかった。  次の日・・・鳥のさえずりの音に目を覚ました青年は、周りを見ながら昨日起きた出来事を整理しようとしていた。 すると、表の事務所の扉が横へゆっくりと開く。 「お・・起きたのか?昨日どんなに声かけても起きないくらい寝ていたようだからな。」 正治はまるで何事もなかったかのように話しかけてきた。「申し訳ない。昨日の俺のせいで、迷惑を・・・。すぐ自分の家に戻ります。」 真は昨日のことをかすかではあるが思い出したようだ。自分のやったこと、ここにいてはいろいろな人を巻き込むことを。「・・朝っぱらから、そんな辛気くさい顔するな。昨日は俺がお前の今起きている現状と確証がほしくてあえてけしかけたようなものだからな。」とまるで昨日のことは想定の範囲内だったかのように正治は煙草に火をつける。「・・まあ、俺だって普通の人間だ。驚きもするし、昨日のことは忘れんが、だからといってお前を危険な状況とわかっているところに戻しても構わないが、それを許さない子がいるのが悩みの種なんだが。」正治は頭をかきながら、その悩みの種と思うほうへと顔を向ける。すると正治の後ろに恵が立っていた。 不安そうに彼女は「私・・昨日のこと怖いと思いましたけど、父さんから聞いていたんでそこまで気にしてません。・・・”大丈夫だよ”・・・」と彼女はちょっと涙目を浮かべながらこっちに話かけてきた。その時、真は彼女の大丈夫だよの言葉に一瞬、昔の残像が重なった。それは忘れかけていたかなり重要な何か・・・

「君は一体? ・・・」と話しかけようとした真を制して、恵はいきなり気分を切り替えて、「じゃあ、今日から私の護衛と調査のほうよろしくお願いします。”安田さん”」

・・・?・・・!!。いきなり彼女は何を言っているのだろう? 彼はこの状況下で一人だけおいてきぼりされることになりつつあるようだ。するとおもむろに正治は懐にしまってあったA4の紙を俺に突き付けた。真はつぶやいた。「何々?・・わたくしこと、安藤 真は ”正治探偵事務所”に正式に入社するとともに一身の都合上・名を安田やすだ シンと名を変え、探偵補佐の”焔 恵”の護衛と真相解明する現場調査員としてここに誓約を誓うものとする。 平成××年5月8日 本名 安藤 真 。」その名のすぐ横には朱肉で押された指紋の押印がされていた。 なんとも正式な誓約書には到底思えないほどの文面と謎の押印がされたものを彼は動揺と驚きが混合したような顔でその文面と正治を見比べて、自分の指に目を配ると右手の親指の指紋部分が朱肉の色にかわっていた。 


・・・場面はとある大学に行く途中の道に移る。 私服を着ている男女二人、彼らはリュックを背負ってその大学に向かっている。「あの~どうしましたか?なんか顔がおもわしくないようですけど・・」 と恵は

隣にいる彼に話しかける。「ハァ~どうして、君はこの状況下でそんなに余裕なの? いきなりこんな立派な大学に俺と一緒に大学に再編入することになって、しかもこんな無防備な大学生で敵さんのいるところに

調査に向かわせるなんて、あの”お父さん”は・・・」と真はこの状況に納得していないようだった。「え・・・お・・おとうさんだなんて。」と赤くなる恵。 真はまた大きなため息をついた。「俺はまだ

このこと全てに納得してるわけじゃないんだぞ。君はいいのかい?こんな得体のしれない男に護衛と仕事を一緒にやることに。」と不安そうに真は彼女にいう。「自分でもわかりません。だけど、父の推理と行動力と説得には娘の私も信頼してますし、何よりこの計画は娘の私が危険を承知の上で父さんに依頼した仕事ですから。」と彼女はまっすぐな眼で真を見た。すると真は「わかった・・参ったよ。君と親父さんには負けました。」 両手をあげて彼は負けを認めた。「はい!よろしくお願いします。”真さん”」と彼女は頭をさげた。

 

 そうこうしてるうちに場所は大学のとある教室の教壇前に「ええ~今日からともに受講する生徒2人を紹介する。左が牧田まきた 恵美めぐみさん、右が安田 伸 (やすだ シン)くん、これから2人は

このカリキュラムの教室メンバーと行動してもらう、みんないろいろ教えてやってくれ。」2人は一礼する。「よろしく お願いします。(2人)」 これといって自己紹介もせず、軽く挨拶済ませると適当な

机へと2人はならんで授業を一緒に受けた。 2人の設定は一人は帰国子女でまだ日本語ができない優等生。もう一人は何回か受けた試験にギリギリ受かり、家の事情により一月ほど遅れて入学してきた青年ということらしい。 さすが焔家の次期当主兼探偵。ここぞとばかりに権力と偽装工作を巧みに使い分ける。この器量はおそらく先代の当主の中でも類を見ない逸材といわれているは本当のようだな(とある雑誌の広告

の見出しに出ていた)・・と真は改めて、あの探偵を思い出していた。

・・・一方・・「ハックシュ!」正治は新聞を読みながら豪快なクシャミをしていた。すると突如電話が鳴る。彼はすぐに受話器をとった。「・・ズ・・あ~はいはい、こちら正治探偵事務所です。御用があればメッセージのあとに・・・・」 「あら・・久々に連絡入れたのにそんな態度をとるなんて、いい度胸ね。」


低い声で女性が電話に出た。「なんだ。お前か・・どうした? 俺が恋しくなったのか?」 すると「冗談はこの事件とあなたの”抱えているもの”だけにしてほしいわね。」かなりの辛口口調で、次期当主に話しかけるはその別居中の妻 ほむら 弥生やよいその人である。「ふぅ・・・相変わらずね。こっちはあなたの仕事を一挙に引き受けているって言うのに、どうしてかしら? それがあなたの才能なのかしらね。」と弥生は正治のやっていることには一応・信頼はあるようだった。「今、連絡きたって事は例の件が動いたのか?」と正治はすぐに受話器隣にある機械のスイッチを入れた。「ええ・・そうよ。下から上がってきた案件。ここ最近、わが社のネットデータに不正なアクセスが多発中。 ”表か裏か決めるのはあなた次第よ。”」 と言い終えると、彼女は電話を切った。彼はその直後、机にあった電源の入ったノートパソコンに自動的に地図が添付された。「やはりな。・・となると。」正治はすぐさま。自分の携帯に手を伸ばした。・・・・


・・・そのころ、大学の中で昼休憩をしていた男の電話に連絡が入る。彼は懐にしまっていたメモを出して

電話に応じた。 「はい、もしもし。 ”安田です”」と真は応じる。「道は(場所は)・・ふとしたときに(間違いない)・・訪れる(そこだ)危険は常に 自分の外から(そこに実行犯はいない。) 心は常に己の中に(お前の場所に首謀者あり)”前世”それとも”現在”俺は知っている。」 と男性の声だ。「詩人の本なんか読んでいて誰かに広めたい。そんなところか?」彼はいきなり昨日の状態になった。「まあ、そんなところだ。どうだ?この学校の環境は?」と男性は淡々と話す。「まあ、いいところだぜ(ビンゴだ) こっちは大丈夫だ。 」と 真もなにかをつかんだらしい。「まあ、あとはせいぜいよろしく頼むぜ。」と言い残して男性は通話を切った。「どうしたの? なんかあった?」と飲み物買いに出かけた恵がもどってきた。「・・戻ってきたか。昨日ぶりだな。」 飲み物を受け取りながら、真は言った。

「・・ええ、それで父さんからなんて。」 恵はこの状況になんとか合わせようとしていた。「ああ、やっぱりここで間違いないと言っていた。」と先ほどの話を訳しながら言った。 「そう、さっき私もなんか見られてるような気がしたの。」と少し怯えていた。 「安心しろ。その後の話も分かっている。俺も協力する。安心しろ。」と真は自分の胸に親指を立てていった。 「昨日、悪かった。今、考えるなら軽率すぎた。」と真は昨日のことを謝った。「ええ・・大丈夫です。父さんもあなたを引き出すためにあてずっぽうであんなことをいったと・・それでこれからどうします?」と恵はすぐさま切り替えた。「ああ・・あんたはしばらく全部の授業終わるまで最低限でいい。この後から俺と離れて行動してくれ。」と指示を出す。

恵はこくんと頷いた。 「あとは・・・もう一人にもこの・・ことを・・・」と言って、彼はまた眠りについた。

・・・その夜、学校は静まり返り。生徒は誰一人残っていなく、いるのは教授か見回りの警備員のみとなっていた。そこに一人の男性がライトをもって、1Fの廊下を男性が一人歩いていた。この大学には大きく分けて、3学科を先行できる。一つは一般的な理数系の学科・二つ目は文学系の学科。三つ目は政治系の学科。

なぜこんなに大まかな振り分けにしているかというと、組むカリキュラムよって自由な将来の就職先によって、自分の適するカリキュラムを組み。その組み合わせは、十人十色。 その単位さえ取れば、いずれはこの社会の情勢を担う人間になるそういうう人材をを数多く出してる名門大学らしい。 そのうちのこの階のは理数系の学生が単位を取るために実習や学習するために用意されたフロアとなっていて、受講する生徒以外は決まった時間以外は入室制限がかけられたフロアでもある。 その男性は懐からマスターキーを取り出し、 PC・実験と表記された教室の鍵を開けて、中へと入って行った。男性はPCを立ち上げいくつものプロテクトを難なく解除し、パスワードを解除しようとしていた。「よし、これさえ消去してしまえばここも用済みだよ~。」と男性はキエ--!と奇声を上げながら、手持ちで持ってきた四角い端末らしき物をPCへと接続する準備をしていた。すると、入口に人影が浮かび上がる。「あんた、・・そこで何をしている?」

と人影が扉越しに中にいる男性へと声をかけてきた。 「はあ?・・・だ・・だれだ!貴様!なんでまだこのフロアに残っている?」男性は怯えながらも罵声を人影に浴びせた。「そっくりそのままあんたに返すぜ。なんで今日とある女子大生の使っていたPCに警備員のあんたが立ち上げているんだ? 」

・・・・っ!男性はさらに驚き後ずさりしていた。「どうした?なんならあんたの詳細も言ってやろうか?」 人影は語りかけた。「××大学の警備員 岡 おかだ てる前職はと重機レンタル会社社長 本名 岡 田 おかだ しゅうぞう去年 その会社で一部の企業と契約時に談合し、一時 話題になった。その後、その社長は部下に罪を着せて、もち金で逃走。 一部の報道では自殺という、ことで事件は迷宮入りとなり、今このことを知っているのはその時の死んだとされる当社長と談合して服役中である相手の取引相手役だけとなってしまった。」 すると、男性はこう告げる。「ふん、そんなことがわかる?貴様は何者だ?俺はそんな話は初耳なんだが? 残念だったな。」と男性は知らないふりをする。


・・・「老婆はつかまったぜ?」 その人影の一言に男性は、「・・・!馬鹿な!!ニュースでは何も、」

「そっちこそ残念だったな。老婆の事件はその事件はそこにいた人間以外には”事実公開されてない情報だからな。そして、あんたの反応でおおよその確証が得られた。協力感謝するよ。」 「くっそ!あいつらは

何をやっているなぜわしにそのことを・・・」と男性が独り言を言い始めたが、「あんたは単なる捨て駒さ。情報共有できていない関係つまり、対等ではない、情報交換は半年前」とつぶやくと 男性は「黙れ黙れだまれェェェー!!」彼は持っていた端末を扉のガラスに映った人影に豪快に投げた。かなり切羽詰まってきたようだ。ガラスの割れる音がそのフロアを包んだ。 息をぜいぜい言いながら、酒蔵なる人物は人影が消えたことに噴怒した。酒蔵は廊下に出て周りを見渡した。「どこに行った?さっさと出てこい!!」

さっきの人影なる人物に向かって叫んだ。「さあ?なんで俺はこのことを知っているでしょうか?」

「黙れ黙れ!早く出てこい!」酒蔵は懐にあったバタフライナイフを取り出した。「おいおい、そんなものを取り出して・・・まるでそこらへんのコソ泥となんら変わりないくらいだな。・・整形までしてプロフィールも偽装してまで、この大学に潜入したことをばらされて、頭に普段使っていない血でも送られたのか?」とそのフロアの奥にある階段がある場所に何故かライトがつき、さっきの人影が浮かび上がる。

「き!・・き!・・きさまァアア!!!!!!」酒蔵は自分が思っていたことをだれかも知れない男にばらされたために、怒りのまま人影のほうへと走る。しかし、そこにあったのは照らすためのライトとヒト型になっていた物体だけしかなく、当の声の主はそこにはなかった。 酒蔵は血走った眼で周りを見渡す。すると階段下に衣類らしきものが下の暗い部分から顔を出している。酒蔵はにやけた。その衣類に静かに近寄る。ただ酒蔵はこれも罠だと思っていた。・・・馬鹿だ。こいつは服の切れ端だ。この切れ端に寄って行ったところに階段上か後ろから私を拘束するつもりだな。 相手は馬鹿な獲物一匹・・・私はコソ泥みたいな小者ではないわ・・・・・酒蔵はゆっくりと獲物に向かう素振りをした。 ある程度距離を縮めた酒蔵は右手でその切れ端とおもしき物に伸ばした。すると、後ろ、階段上から何かが襲いかかってくる。「ふん!!甘いわ!」彼はその場から転んで回避した。そして襲ってきた物に対してナイフで突き刺した。「ふん!2人もいたかでももう終わりだぞ。と襲いかかってきた人型らしきもののフードを外そうとしたその瞬間!

酒蔵は切れた布が飛び、それと同時に目の前が真っ暗になった。「馬鹿はどっちだ。」真は手刀で倒した相手にむけてそうつぶやいた。


・・・翌日・・・酒蔵は目覚めた。ぼんやりしている。「ここは?」周りを見渡す。「説明が必要か?修造さんよ!」 声をかけてきた人間が酒蔵の腹に蹴りを入れる。「ガハツ!・・・ゴフ!いきなり何を・・」

「おい・・てめぇがしくじったせいで、俺たちも刑務所に繰る羽目になっただろうが!!」 「ヒィィィー」そう彼は、気絶している状態で証拠の端末をなげ、その中にあったリストとこの事件、つまり、真が遭遇した。薬物取り扱い集団を特定するにいたり、逮捕するにいたる。酒蔵はきずいていない。そのリストの入った端末のパスワードがなわかってしまったのかを・・・他の端末からその端末に働きかけたら、消去するようプログラムしていたものが、なぜばれたのかを・・・・。 


その頃・・・「おっ!・・帰ってきたか、御苦労。」正治は入口から入ってくる人影にむかっていった。

「終わった・・・一応これで一段落か?」 真は長時間にわたる解放は初の出来事で疲労仕切っていた。

「真さん!大丈夫ですか?腕に傷が・・」恵は帰ってきた真を支える。「あい・・つらは・・

間違いない・・あんたと俺の探している奴らのしっぽだった。」と真は正治に報告する。

それに対して正治は、「そうか、しっぽだったか・・」と言いながら、正治は少しイライラした様子でその怒りを周りに当たらないように歯を食いしばってそのいつもの机に座っていた。「・・どうした・・あん・・た、そんな一面もあるンだ・・・・な。」真はそのまま眠りについた。「俺だってお前の理解者として、そして娘の父としてこれほど、怒りに身を焦がしそうになるのはな初めてなんだよ。」と言うとうつむいて、拳を握る。」 「父さん・・・」恵はただ、怒りを抑えてる父親と負傷して眠っている青年を見守っている、ただそれだけしかなかった。






































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