プロローグ
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『なんでも屋のリカ』にご依頼の際は
貧民地区・二番街の【ウイスキードック】まで
ふとした時、思い浮かべる相手は居るかい?
一途なことは相手の評価を得る上での重要ポイントだが、
度を超すと双方にとって不利益を産む。
“愛”は人類にとって、バツグンに作用する『薬』なんだ。
“愛”の処方箋――なんて陳腐なフレーズは、
その辺の地下アイドルに大いに歌ってもらって、かなりマジで政府は
周知徹底させた方がイイ。
そういえば“愛”を語るヤツは掃いて捨てるほど居るが、
それが孕む危険性について大マジメに語る政治家は、
俺は見たことがない。もしもそんなヤツが政界に殴り込んできたら、
その時は必ず投票に行こうと思ってる。
幻想を壊した偉大なるテロリストとして、
間違いなくソイツは後世に名を残すだろうから。
……なぜこんなハナシをするかって?
ハートマークは俺の柄じゃない。
そりゃまったく違う。ああダイッキライだ。
ある日突然、部屋のソファーが『❤』で埋め尽くされていたら、
俺はゼッタイ腰を下ろさない。ソイツはお気に入りのソファーだが、
どんなに疲れていても、だ。
これで俺がどれだけ奥手なヤツか、少し分かっていただけたと思う。
またハナシがズレてしまった。
これ以上続けたところで奥手な俺は、本能的に“愛”を避けるだろう。
その相手が絶世の美女ってワケでもないしな。
最後に宣伝をさせてくれ。
と言っても、いつものヤツだ。ココまでは完全な前フリ。
もちろん俺はどんな依頼でも受けるよ。
浮気調査から身辺警護、憎まれるアイツをなんとかして……なんて
ヤバイ依頼もオーケイだ。
状況次第では恋のキューピット役だって完璧に務めよう。
あんたは多少の金貨と引き換えに、最高にスカッとするはずさ。
『サンドロック ~灰色のシンデレラ(タイトル改訂しました!!)~』
の続編です。このシリーズを ひっそり続けていきたいですね。
そして今回の作品テーマは……
“愛”と“憎”で。




