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最終決戦編②

―黒い斬撃がムサシを襲う―


「『偉業・天下無双』」


―その『能力名』を発したのは本来の持ち主でなかった―


「~~ッッッそれは!!わしの『(ちから)』じゃ!!!!」


―ムサシは黒い斬撃が自身に当たる刹那の中、無数の血管が浮き出るほどに激高した―


パッッッキン!!!!


―その時、強烈な火花が散った。鉄と鉄が交差する音が辺りに響いた―


「ぐはッ!!!!!!」


―ムサシのお腹の辺りに赤い横一本の線が入ったと同時に後ろの大木が後ろに静かに倒れた―


―ムサシは『偉業・無我』があるのにも関わらず、斬撃が前にくる寸前まで気づいたいなかった―


―いや、気づけなかったが正しい―


―その理由は単純である―


―武蔵の「無我」が発動した、それだけである―


―「無我」、分かりやすく言えば、俗に言うゾーンに近いモノである、つまり、武蔵の意志とは反する所で「無我」が発動した、もし、数分前に「無我」が発動していたとしたら、武蔵の゛勝ち゛だったであろう―


―その訳は太刀『偉業・天下無双』にある―


―本来、『能力名』を唱えたとて、ムサシ以外に『天下無双』が使えるわけではない。それは異世界の武蔵も過言ではない、ではなぜ?武蔵は『天下無双』が使えたのか?。それは、武蔵の「無我」が関係している。―


―「無我」にも種類、練度がある、スポーツ選手が云う「ゾーン」、それが下位だとしたら、頂を目指す侍達の「無我」は中位、そして、ムサシと武蔵、彼らの「無我」はそれぞれが凡人の天井の更に上に位置する

最高位の「無我」―


―つまり、能力『天下無双』が「無我」を発動している武蔵を本来の持ち主と勘違いしてしまう―


―だが、二回目の斬撃を飛ばす力は既に武蔵には――――


ドロっっ・・・・


―ムサシの両の腹横から血が溢れる―


「クッ!!こんな所で失うとはッッッ~!!!あのガキャ~~許せんッッッ!」


―ムサシは俯きながら歯を食いしばりそう言った―


パリンッッッッ


―その時、ムサシの右手にある『偉業・無我』の能力を保有している黒い小刀、ソレが木っ端みじんになり砕け破片が宙を舞い消えた―


―先刻の刹那、ムサシは咄嗟に反射的に黒い斬撃に対して右手に手にした小刀を振った―


―その際、ムサシの正中線に来た斬撃は防いだが、横の斬撃は防げずにいた―


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」


スゥゥゥーー


―ムサシの腹の傷がみるみる内に塞がっていった―


「ぷーちんはまだ生きておるのか!!、これは好都合じゃた、クッ!!じゃが、流石に肩の傷は塞がらないかッ」


―ムサシは先刻、武蔵に斬られた肩の傷を塞ぎながらそう言った―


―そして―


―ムサシは落ちていった武蔵を見る為に疲労と傷で疲労した体をゆっくりと動かし、大木の木の上から地面を覗き見た―


「~~ッ!!!」


―ムサシの目に映ったのは――


「~~ッ!!!どこまでも何処までもッ!!わしをコケにする気かッッッ~~~!!!」


―ムサシは樹海に響き渡る程の大声を地面を覗き込ませながらそう言った―


―ムサシの「目」に映ったのは紛れもない武蔵の死体だった―


―確実に仕留めたという確認は取れた筈だ―


―それなのに、ムサシは激高した(キレた)


―倒した筈の、殺した筈の、自分に負けた筈の武蔵にキレた―


―その訳は―


「死してなおもわしを嘲笑うかッッ!!!!」


―ムサシの目に映った武蔵の死体は笑顔だった。血を背にし目は三日月を反対にしたように口は口裂け女の様に吊り上がっている―


―まるで生きているかの様に―


「あああああ!!!!ああああああ!!!あああああああぁぁあぁああ!!!!」


―ムサシは怒りの雄たけびを武蔵に向け咆哮した―


―・・・・―


―だが・・・―


―だが、おかしい―


―武蔵は笑ってなどいなかった―


―死体、死体という顔をしていた―


―生気が宿っていない目、体の力の抜けかた、魂というモノがあるという事を分からせてくれるあの感じ、死の感じ、武蔵は正に(ソレ)になっていた―


―言ってしまえば、武蔵の顔、表情は笑顔などはなかった―


―だって、武蔵の表情は―


―武蔵は無表情だったのだから―


「わしを嘲笑うなッッッ~!!!!!!!!!がああああぁぁぁああああ!!!!」


―それなのに、ムサシは武蔵にそう言う―


―必死に、死にもの狂いに、逆鱗に触れた様に――


―その時、ムサシの目は不自然に共同不振の様に震えていた―


―最強の剣豪が・・・・最弱の目をしていた―


「!、そうだ・・・アイツを見せしめにしよう、アイツの頭を切り取り!!!体をバラバラにし!!犯し!!殺し!!喰い!!見せしめにするんじゃ!!!」


―ムサシは唾液をまき散らしながら、不敵な笑みを零しながらそういった―


「アイツも殺して!!!アイツも殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!そして、全員の首を斬る!!!」


―ムサシは殺す妄想に明け暮れた―


「ふはッ!ふはははははははははははは!!!!!全員殺す!!!~!!ははは」


―ムサシは笑顔をみせた、満面の笑みをみせた―


―だが、それにドス黒い邪悪な殺意が含まれていた―


―それをムサシは周囲にまき散らした―


「じゃあああああ、早速ッッ!!やるかの~!!!」


―ムサシは大木の枝を飛び移りながら武蔵の元に来た―


カチャ・・・


―ムサシは自身の太刀を拾い上げた―


―そして―


―武蔵の死体の首に刀の刃を向けた時―


「お前の首をとって、ぐちゃぐちゃにした体をお前の仲間に見せてやる、そして、それに臆したものもまたお前と同じ道をたどらせる・・・・・・・ふ・・・はは・・・はははははははははははあああああっはははははふはははは!!!!!!!!!」


―ムサシは悪魔の笑みが零すが如く、自身の体を震わせながらそう言った―


―これが大剣豪と後世に称えられた男なのか・・・事実は小説よりも奇なりと云うが正にそれだった―


―ムサシは片手で太刀を握り締め、腕を上ににあげた―


「死ねッッ!!!!!」


―ムサシが力を込めた太刀を振り下ろそうした時―


「ぐああああああ!!!!なんだ!!なんだこれは!!!」


―ムサシは突然その場でのたうち回った―


―その時―


―不自然な事が起こっていた―


―ムサシの真後方の木々がなにかを避けるように丸く穴があいた様に木の形が不自然になっていた、まるで、何かを避けるために動いたかの様に―


挿絵(By みてみん)


―そして―


―木々達が裂け、小さな小さな丸い穴が開いている様になった先、それは長い長い円柱の様になっていた、10キロは優に超えている程の穴の長さ―


―その先には―


―たった1人の闇がいた―


―その闇は漆黒だった―


「『窃盗(セフト)』」


挿絵(By みてみん)


―その闇の名は田中太郎―


。。。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。

感想!!!アドバイスお願いします!!

この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・




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