最終決戦編①
~樹海・東側~
―アリエーテは自身が放った『アリエーテの矢』は深々と地面に大きな穴をあけ煙が宙を舞っていた、アリエーテはそこを猫の様にじっと見ていた―
「・・・・痛っいわね~~、――でも、そうね~神だったら知らない訳だわ~。誤算も誤算ね~。まぁ、ああなたも私も゛元゛でしょ?」
―■■■■は何食わぬ顔をしながら煙の中から歩いて出てきた―
「ほ~~~流石も流石じゃの~~」
―アリエーテは目と口をニヤニヤとさせながら穴から出てくる■■■■を見ながらそう言うと続けてこう言った―
「流石は「神殺し」と言われる程の神じゃ~」
―■■■■はアリエーテの声を歩きながら耳に入れるとタメ息をついた―
「何を言ってるんだか、私は神じゃないってのに」
―そして、■■■■は真顔でつづけてこう言った―
「そんなのと一緒にすんなよ」
―その顔には怒りと殺意がにじみ出ていた―
―そして、穴の上からニヤニヤと見下ろすアリエーテに歩きながら手を伸ばしこう言った―
「『アリエーテの矢』」
「がははは!!いい~な~~!!!」
―アリエーテは笑いながらそう言うと閃光に包まれた―
「私は神じゃなくて天使だよ、おバカな神さま~」
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~樹海・南側~
「(さて、どうムサシさんを倒そうか・・・・いや、違うな。―――「どう殺そうか」って考えるのが正しい)」
―武蔵は心の中でそう思うと、刀を握る手がじわじわと強くなっていた―
「(おっと、いけない いけない。「力」を入れたらムサシさんの『特典』にハマってしまうな――リラックスだ、リラックスだ・・・落ち着け、殺意を消せ、我を消せ、力を消せ・・)」
―武蔵は心の中でそう思うと、表情が無表情からさらに無表情になった―
じわぁ・・・
―武蔵の右腹からじわ~と服を赤黒色に染まていく、そして、血は服の吸収力を超え血がムサシの足元にポタポタと落ち始めた―
「(・・・背後からのあの一撃、俺の腹を貫いたムサシさんの一撃、あの一撃で死ななかったのは運が良かったのかな?、いや、逆か、あの一撃で死ななかったせいでこんなに苦しむ羽目になってるんだからな~~)」
―武蔵は顔にうっすらと笑みをみせながらそう心の中で思った―
「聞いてないのか、聞いているのか、まぁ~それはどっちでもいいです。ムサシさん、なぜ我々の体は血を流し腹を減らし自我があるのか・・・そう考えた事はありませんか?。俺はそれも短い間ですが考えていやした。その時、ある一つの説が俺は考えました。それが正しければ――ムサシさん・・・貴方がやっている事は無意味以外の何物でもない・・・ムサシさん、考えてみて、現実から目を逸らしたらダメだ」
―武蔵は刀の刃をムサシに向けながらそう言う、対するムサシはその話を聞いてもただ単に無表情のまま相手に刀を向けているだけだった―
―その間もムサシの右肩から血を垂れ流していた、片肺も潰れているだろう、そういう呼吸をしていた―
―右腹から赤黒い血を今も垂れ流す武蔵。右肩から大量の血を垂れ流すムサシ―
―両者は速く勝負をつけなければいけない筈、だが、それでも両者は動こうとしない―
―理由は武蔵にある―
―正確に言えば武蔵の゛構え゛にある―
―剣先を相手の中心線に定め攻守ともにバランスが取れた構え、名を正眼の構えと云う―
―そして、そこに武蔵オリジナルの手首の動作、重心移動という細かな技術が折りめぐらされている―
―それにより、ムサシは武蔵の構えを破る事が出来ない―
―つまるところ――武蔵の「技」の方が格段に上ということである―
―そう、「技」は武蔵の方が上、技はである―
―『能力』においてはムサシの方に「理」がある―
―ムサシの太刀を経由してる使う『偉業・天下無双』、なんでも切れる斬撃を飛ばすことが出来る能力―
―そして―
―小刀を経由して使うもう一つの『能力』―
―名を『偉業・無我』―
―「無我」、仏教用語であるが、ここでは意味が違う―
―ムサシの『無我』は言うなれば「必ず最適解を出す自動オートマシーン」―
―つまり、相手が頭を攻撃しようとする時、その動作をするためにいくつのも行動をする―
―前足を前に動かす→腕を上げる→腕を下す→斬る―
―これをムサシは無意識に判断し行動をする―
―だがそれは『能力』ではない。ムサシの武士としての「無我」である、『能力』に成ったムサシの『無我』はその前に発動する―
―つまるところ行動をする前に起こる脳の電気信号を発する゛前゛に起こる、「イメージ」を知りそれに適した動きが出来る―
ー「よし!斬るぞ!!」と思うと相手にその意思が伝わるということではない。―
―その前に起こる、相手が出すイメージを知る事が出来る『能力』という事である―
「とまぁ・・・そういう感じの『特典』でしょうねかね~」
―武蔵は独り言でそう言うと前足を前にじりじりと進めた―
「まぁ、このままでも互いにじり貧なんでね~、俺の方から行かせていただきやすよ、ムサシさ~ん」
―武蔵は小声で笑顔でそう言った―
「(意識が遠のいていくのを体の冷たさと足の感覚のなさから分かる・・・俺はここで――、いや、俺はここでムサシさんを倒す・・・それだけを思っていよう・・・・)」
―ムサシは後ろに無表情のまま下がった、それが最適解なのであろう―
―そして、武蔵はムサシが後ろに下がる場所にある血を見た、それはムサシ自身が体内から放出された大量の血であった―
ツルッ
―次の瞬間、ムサシは自身で足を滑らし木から落ちそうになった時、ムサシは足を踏ん張ってしまった―
―その隙を見逃す武蔵ではなかった―
「ッッ!!!!!!」
―武蔵は腕を瞬時にあげ、同時に体の筋肉を全身に入れ、渾身の力で刀を振るった―
「(ムサシさん・・・・・この程度でだまされる、俺じゃない。゛そこまで゛が全て演技なんだろ・・・。だが!!、俺はあえてソレに乗ってやるよ!!ムサシ!!)」
―武蔵は刹那の時間でそう心の中で思い、そして、その間にムサシの頭上に渾身の刃が触れそうであった―
―ムサシはソレを『無我』で悟り、頭上に刀を置き防ごうとした―
―数分前と同じ展開である―
―その時、武蔵の体は悲鳴を上げた、腹を貫かれ傷ついた内臓が武蔵の剛力の腹筋により押し潰され、傷口が膨れ上がった―
―そして、これにより、武蔵の放った斬撃は、武蔵の思惑、イメージとは違う結果になる―
―斬撃の軌道、武蔵は確かに頭上に斬撃を放った、だが、その際による「動き」、「ソレ」は傷をおった武蔵にとっては無理も無理、武蔵は『能力』を覗けば人変わらない、それは他の偉人も例外ではない―
―内臓の損傷、その時点で本来の死合いならムサシの勝ちであっただろう、だが、ムサシは『能力』に自身を委ねてしまった、その時点で武蔵に勝機が廻った―
―ムサシの頭上の斬撃、「受けるのでなく避けてしまえば良くないか?」と思うかもしれない―
―本当にソレが最適解なのか?―
―ソレが正しいと思うのか?―
―武蔵の斬撃を避ける?―
―あの宮本武蔵の斬撃を避ける事ができるのって言うのか!?―
―そんなことが出来たらとっくにしている、それをさせないのが、大剣豪・宮本武蔵なのである―
シューーーーーー
―武蔵の斬撃は振り下ろされた―
グシュ!!!!・・・・・・ポタッ・・ポタッ
―そして、その斬撃は空を斬った―
「なッッッ・・・・」
―武蔵は驚きを隠せずにいた、なぜなら、ムサシが斬撃を避け、そして、武蔵の左腕をその間に切り落としたからである―
―そう、普通は避けられない、誰であっても避けらない―
―だが、武蔵の今宵の相手は―
―天下無双のミヤモトムサシその人である―
「グッ!!!!」
―武蔵は咄嗟に斬られた左腕に力を入れ、どんどんと流れてくる血を遅めた―
―アニメや漫画では、片腕を切断された、片足を切断された、キャラクターが平然な顔をしながら「まだまだこれからだぜ!!」とか言う、現実でソレは可能なのか?。無理である。動物に分類される生物、その中でも人間は神が作ったと言われるほどに繊細に作られている、その為、足の親指ですらなくったら立つことも困難にある―
―武蔵の体は意識とは裏腹にバランスを崩し、木からずり落ちた―
―その間、武蔵は考えた―
「(何がダメだったんだ、俺の策は正しかった筈だ・・・・俺の意識とは裏腹に傷による体の重心を崩し剣の軌道を変える・・・その策は正しかった筈だ、避けた後も考えた、だが、見えなかった・・・これがムサシさんの「無我」なのか・・・」
―武蔵の策、それは正しい筈だった。―
―ムサシの『無我』にはラッキーパンチの様な事を゛意図的゛に起こさないといけない、そういう事を起こさないと勝てないと―
―その考えは正しかった―
―唯一の誤算がムサシの『無我』は『能力』であるという事を見落としていたという事である―
―武蔵は推測をした、「無我を四六時中無理やり発動させる能力」と―
―だが、ソレに収まる位なら『能力』とは呼べないのである―
―ムサシの一つ目の『能力』―
―太刀・『偉業・天下無双』―
―森羅万象を切れる斬撃を飛ばす能力―
―そして、二つ目の『能力』―
―小刀・『偉業・無我』―
―無我を「自我」のまま出す事が出来る能力―
―そう、ムサシは最初から自我があったのである―
―つまるところ、ムサシは最初からずっとシラフだったのである―
―無表情な顔も「殺す・・・殺す・・・殺す・・・」と何度も洗脳されたように、それしか考えられない様な言動も言葉も仕草も全てが全て演技だったのである―
―こういう話を聞いたことがないだろうか?―
―「ミヤモトムサシは佐々木小次郎との決戦の地、巌流島にて「わざと」時間を遅めていき、背後からゆっくりと近づき木刀で頭を打ち小次郎を倒した」という逸話である。―
―現代風に翻訳しよう、「ムサシは面と向かってじゃ佐々木小次郎に勝てないので、わざと時間に遅れ、背後からゆっくりと近づき佐々木の小次郎の頭を何度も何度も潰し撲殺した」という事にある―
ニヤ~~~~~
―ムサシは地面に今度こそ落ち行く武蔵を顎を上げ、悪魔が笑みを零すと言ってもいい程の邪悪な顔を見せた―
―武蔵はそのムサシの顔を落ち行く時にじっと無表情のまま眺めた―
―そして、武蔵は右手を手から血が出るほど強く強く握りしめた―
―その右手には刀が握り締められた―
―その際、武蔵は無意識だった―
―武蔵は口を開きこう言った―
「『偉業・――――』」
「なッッッ!!!!?」
―斬撃がムサシに向かって放たれた―
「ッッッ~~それはワシのッ!!!!」
―ムサシは刹那の中激高した―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐしゃ
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この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・




