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李 勇翔の過去②

俺は昨日、校長室に入ったときに、艾青のクラスの奴らの名簿が目に入った

俺はチラッと覗き込んだ

奴らの名前、

住所、生年月日が書かれていた

俺は一瞬で記憶した、いわゆる瞬間記憶能力といものだ


俺は自分で作ったデカい鞄に荷物と武器を入れ背負った


「(行くか)」


俺は一言も声を出さずに家のドアを開け、外に出た


笑った奴らの家から向かった


笑った奴らの家にある゛釘゛をそこらかしこに刺した


1人の家に付き50~100本釘を刺した


次は主犯格の取り巻きの女三名も同様にそうした

釘の本数は最高の100本刺した


そして、最後は主犯格の家に向かった


「(ここで、最後か・・・時間は六時か・・鉢合わせるかもな・・まぁいいか別に・・)」


俺は部屋に侵入した


そいつの家はアパート、家族写真を見るに兄弟が多いようだ


「(バカな、親持ったな・・)」


親の顔を写真で見た


筋骨隆々な体、自信ありげな目、そして、愛されている


「・・・・」


ガシャンン



俺は写真をすべて割った


「なんでだよ!!!なんで愛を知っているのに!!あんな酷いことができるんだ!!!なぜだ~!!!」


俺は艾青と電話をした時以来初めて声を出した、大声をだした


「なんでだ、、なんで・・・!!」


俺は気づいた、この世界が弱肉強食ということを、やるかやられるかという事を・・・だが俺は・・


「そんなもの知るか!!、弱い者が淘汰されるだと!!艾青(良い者)がいじめられるだと!!そんな゛不条理゛そんな゛最悪゛な事を俺が壊してやる!!俺が艾青(良い者)のヒーローになってやる!!!」


俺の体はまた無意識に動いた


主犯格の家に大量の釘を刺した、その数200本・・・


今思えば主犯格(コイツ)の親は人をいじめていたからあんなに自信ありげな目をしていたにかもしれない

だから、゛やって゛良かったと思う・・「カエルの子はカエル」とはまさにこの事


俺は家に帰った


ーーーー


「ただいまー」


「ただいまー」


「ただいまー」


勇翔が釘を打った家の生徒たちが帰ってきたようだ


「ただいまーってなんだコレ!?家がめちゃくちゃじゃねーか!?」


「母ちゃん!!どうなってんだ!!」


「知らないわよ!帰ってきたらこうなっていたのよ!!そろそろ警察来るから、盗みだろうって言っていたわ」


「・・・?(ん?床に釘がさっさてる?・・まぁいいか)」


ーーー

次の日


朝7時


プルプルプル ガチャ


「艾青?」


「勇翔・・おはよう」


「分かってると思うけど今日も学校休むんだよ」


「分かったよ・・・ねぇ勇翔」


「ん?」


「ありがとうね・・・私の為に・・」


「艾青・・・(君はそんなことないよと言ってほしいんだろうがそうは言えない・・誘導させてもらうよ)」


「そうだぁ・・お前のせいで」


「勇翔?」


「お前の゛為゛にやったせいで頭がまで痛い!!お前のせいで評価が悪くなった!!どーしてくれるんだ!!」


俺は怒鳴った


「ご!!ごめんなさい!!!」


「謝るんだったら分かってるよな!?学校に二週間休めよ!!!」


「分かりました!!」


「じゃあな」


ガチャ


「(艾青、君は敬語なんて使わなかっただろ!!一体・・本当に何をされていたんだ・・・)」


俺はその日はその後に゛ある事゛をして疲れたので家で朝から明日の朝まで眠っていた


ーーーー

二週間後


「え~であるからして、学校を休校します。速やかに帰ってください」


「(ふー成功だ)」


ーーーー

1か月後

~隔離病棟~


「おーい、おーい聞こえるかぁ~・・主犯格」


「  」


目で反応した体は動かせないようだ


「お前、体頑丈だなぁ~そんな体になってまで生きてるなんてな・・フフフ」


俺は煽るようにそういったが主犯格はガラス越しに目でこちらを見ているだけだった


「なんでここに入れたかぁ~っていうとだな・・普通に侵入した!俺は頭がいいからな~」


「・・・じゃあ説明してやるよ・・なんでお前がこうなったか・・これなーんだ?」


俺は釘を出した


「これは釘だ、これは゛ただの釘゛だ・・これはな・・お前らの家にある゛釘゛を刺しそれがばれないようにカモフラージュした・・・ん?ここはあんま重要じゃないな、この釘はどんな釘かというとだな」


「広島、長崎に落とされた爆弾の名前はな~ん~だ」


「  」


「なんか言えよ、お前は無理やりは言えねーてか?」


「まぁいいや・・答えは!! ゛核爆弾゛!!です~そして、この゛釘゛にはある物質が付いています

それは゛放射線゛・・・知ってた?放射線って約7~10シーベル浴びると死ぬんだよ?・・シーベルってなにかそもそも分かるか?説明しようか?」



「   」



「なんか言えよ・・・つまり、お前の友達と家族を殺したのは俺って事・・・つーか、お前俺の事覚えてるか?さっきから喋んねーけど・・・もーいいや、死人に口なしってこう言う事なのかもな!!!フフフフ」


「  」ツー


俺はそれを見てその場を去った


「これで終わったよ・・・艾青・・・」


ーーーー

そして、中学が再開した


「勇翔!!!」


「なんだよ、俺に喋りかけるな」


「(今更、仲良くは無理だ)」


「勇翔!!今度遊びに行こう!!」


「へ?」


俺は思わず振り返った


「なんで?」


艾青が俺に近づいてきた、そして、耳元でこう囁いた


「私、知ってるよ・・だから、あ・そ・び・に行こう」


「なんで!!?」


「分かるよ。だって勇翔の事好きだもん」


「ッッッ!!!」


俺は顔を赤くしてた、そして心臓の音がバクバクと聞こえた

その時、艾青が俺の手を取った

小刻みに震えている


「勇翔・・・だからね・・そっちに行ってほしくないの・・だから・・今なら踏みとどまれるから・・だから・・私と一緒に遊んで・・あの頃みたいに」


俺はその場から動けなかった

その場で俺は少し震えた後に腰を抜かし学校の校門で大泣きをしてしまった

周りも生徒は異質な者を見るような眼をしていたが艾青だけは「フフッ」と微かに笑いそっと抱きしめてくれた

俺の首筋に冷たい雫が落ちた


ーーーー

数日後


空がきれいだ、やっぱり森林はいいな


「なあ、なんでわかったの?」


「うーん、分かったっていうより勇翔の後ろ姿っていうのか、雰囲気っていうのか分かんないんだけど、なにか「寄り添い」たかった、寄り添わなきゃ勇翔がどっか行ってはいけない所まで行ってしまう気がしたの・・まぁ本当はただのカマかけだったんだけどね」


「ふーん・・・ありがとう」


「私もありがとう」


沈黙がその後に流れたが不思議と気まずくなかった、むしろ、この時間が一生続いてほしと俺は願った


そして、25年後に事件は起こった



















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