「例の話」
「まぁでも、完全に使えなくなった訳ではありません」
〈と、言いますと?〉
「゛半分゛です。魔法が半分使えなくりました」
〈・・・ワタシが言うのもなんなんですが、あなたの魔法はとても強いです。胸を張ってください〉
ホワイトさんはかわいいガッツポーズをしながら僕にそう言った。ただ、ホワイトさん・・・問題はそこじゃないんですよ・・・
「ホワイトさん、問題はそこじゃないんです。問題は使えなくなった魔法の゛方゛です」
そう、問題はコレだ。コレが厄介すぎる、最悪すぎる
「使えなくった魔法。僕の得意魔法の一つ「火の玉」を初めとした火魔法全般、水魔法、雷魔法、風魔法。土魔法の半分」
〈?、なるほど、それは俗にいう「ヤバい」ですね。ですが、聞いてると使えなくなった魔法の中にあなたの体を治す能力は入ってないようなのですが?〉
「はい、最大の問題はソレです。『魔法』、それに必要なのは『魔力』です。ホワイトさん、ここで質問です、『魔力』はどこにあると思いますか?」
〈そうですね・・・・〉
ホワイトさんは人間の様に手を顎に当て考えていた、僕はその時、ふと、ホワイトさんの事が気になった
機械的な見た目に目を瞑れば本当に人間そっくりだ、ジョセフさんの『スキル』はあの水の様な゛ナニカ゛だから、ホワイトさんを自分の頭脳だけで作ったのか?・・・・・、ていうか、ぶっちゃけアレはなんなんだ?。アレがジョセフさんの『スキル』だよな・・・、でも、ゼウゼンとやった時に分かったがジョセフさんが既に死んでいるのに『スキル』だけが存在している。どういう事だ??
僕が考えているとホワイトさんが僕に質問のアンサーを返そうとしていた
〈やはり、心臓部とかでしょうか?〉
「い――」
〈あ、いえ、違いますね、あなたは『魔法』を体中から出してましたから、―――全身ですね。〉
僕が答えを言おうとした時にホワイトさんが僕を遮るように違う答えを言ってきた
「・・・・・せ、正解です。」
これ、当てるの凄いな・・・、ちょっと頭いいムーブかまそうとしたけど・・・本当の頭いい人に論場された気分だ・・・。いや、実際そんな感じか・・。
「そうです。『魔力』は基本的に全身をかけめぐっています。そして、僕の全身は今、頭部しかありません。これにより、僕は圧倒的な魔力不足、『チートスキル』のおかげで魔力を最小限で使えると言っても流石にこれじゃ攻撃魔法はまともに使えませんし身体強化に関しては身体がそもそもないのでこの時点で意味があまりありません。」
〈本当に足手まといじゃないですか)
ホワイトさんは僕の顔をじっと見て首を傾げて、なんの悪びれる様子もなく僕にそう言った
「え・・・いきなり毒吐かないで下さいよ。マジで傷つきますよ・・・・、しかも今の僕は足も手もないんですから、やめてくださいよ」
〈でしたら、やはり―――自爆ですね〉
このAIは、マジで普通に言うから怖い・・・・、もう、ハッキリと言ってやる!
「それは奥の手って事で良いんじゃないですかね、ホワイトさん」
僕はごまをするように言った、いや、ゴマをすった。だって、本当にやりそうで怖いんだもん。
「あ、そういえば――――例の話の詳細を再度確認してもいいですか?」
〈そうですね。再度確認しましょうか〉
・・・・・・ホワイトさんも僕も敬語だから、なんか、英語のリスニングテストみたいになってるな。
〈では、再度説明します。゛彼女゛らの目的は戦争を起こす事。そして、世界を終わらすこと〉
この説明を聞いてまた思うけど、そんな典型的なザ・悪役みたいな事する奴ってこの普通の世界にもいるもんなんだなぁと思う
〈・・・・真面目に聞いてます〉
ホワイトさんが下から僕の顔を覗きこみそう言う
「き、きいてますよ!もちろん!・・・(表情がないけど、なんか怒りそうで怖いぃぃ)」
〈本当です?〉
「本当です!」
〈じゃ、話を続けますね。戦争、それも第3次世界大戦ではありません、彼女らの目的は世界を破滅させる事、殺し殺し殺し殺す、それを永遠と繰り返す、彼女らの目的はソレだけなのです〉
「なんでそんな事するですかね?、ほら、英語とかドラマとかの悪役ってなにかしらの目的があるもんじゃにですか?、なにか理由でもあるんですかね?」
〈ワタシも詳しくは、ジョセフ様から聞かせられなかったのです、ジョセフ様自身も「目的が分からない」と申しておりました。ですが、ワタシのAIの考察で、三つの説が浮上してまいりました。
第①の説、それは単純なものです。「戦争がしたいからする」という説です〉
「ん?、なんか、急に頭悪いみたいな感じになりましたね」
〈カチンッ、なんなんです〉
「ひっ!なんでもございません!」
〈説明しているんですからお口をチャックして聞いて下さい。この説が出てきたのはちゃんと理由があります、そもそも呼び出された偉人達全員が「戦争」を何かしらの関与をしているのです〉
「!――――確かに。・・・思ってみればそうだ。ナポレオンもムサシも戦争の経験者だしゼウゼンは鍛冶師だ・・・」
〈その他の偉人達も、全員が「戦争」に関与しているのです〉
〈そして、第②の説、それは―――です〉
「はい?、だったらなんで、人を皆殺しにするんです?」
〈―――田中さま、そんな事は今は「なぜ?」は必要ではありません。「止める」のが全てを助けることにつながるのです〉
「!!(そうだ、それもそうだ、まさか、機械に諭されるとは思いもしなかった。そうだ、僕の目的はそもそも゛世直し゛だ。悪い奴を全員殺す)」
僕は再び覚悟を決めた
その時、ホワイトさんが僕に作戦を伝えた
〈―――――です。分かりましたか?〉
「分かりました。絶対に成功させましょう」
僕は手を差しだし握手を求めた。ホワイトさんはその手を強く握り返してくれた
〈作戦決行日は5日後、日曜日です〉
「・・・・はい?」
聞き間違いかな?、5日後?、5か月後の聞き間違いかな?
「はい、5か月後ですね」
〈いえ、5日後です〉
「は、はい?(え~~!!、そんな短時間じゃ魔力ためれないし、この体にも慣れないとだし・・・)」
〈それより、田中さま、いつまで戦闘モードになっているのですか?〉
「え?、これ、戦闘モードなんですか?」
〈はやく日常生活モードになってはいかがです?〉
それ、最初に言えよ~~!、このAIは~~~!!
〈?〉
ホワイトさんは僕の様子をみながら首を傾げた
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この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・




