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李 勇翔の過去①

「じゃあお話を聞かせてもらってもいいですか?」


僕はリーさんが服を着替えたのでリーさんにそう問いかけた


「あーそうだなぁ、まず何から話そうか・・・なんで、ゾンビウイルスを作れたのかから話そうか」


「いや、僕が聞きたいのはそこじゃないです。僕が聞きたいのは何故リーさんが()()なってしまったかという事です」


「そうなってしまった?どういうーー」


「簡単な話ですよ、リーさんは根がいい人なのは分かりました。なのに、何故、人に迷惑がかかる事をする人になってしまったかという質問です。()()()あったんですよね?」


僕は異世界でも発揮できなかった「寄り添う」事を初めて出来た・・・いや「寄り添った」その行動をした・僕が助けないとリーさんを救えないと思ったから、リーさんを僕は救いたいと思っていたからだから「寄り添った」んだと思う

この時の僕は変にどもったりしないで変に恥ずかしがらないでただ単純に「助けたい」とそう思った


「フッ・・・やけに具体的な質問だな・・・だがそうだな・・その質問が一番的を得てる質問かもな・・・そうだなぁ・・あれは俺がまだ学生だった時の話だ・・・長くなるぞ?」


「聞かせてください」


「・・・・(真剣だな・・・)・・・・あの時の俺は九歳だった」


ーーーーー


「待ってよー艾青(アイチン)~!!」


「遅いなぁ~!!勇翔(ヨンシャン)~!!」


あの時の俺はまだ髪も剥げてなくて元気に走り回るガキだった。。


「ふー疲れたー勇翔、水持ってきて~」


「もー!!艾青は人使いが荒いよーー!!」


「ヨ・ン・シャ・ン・は・や・く・水!」


「・・・分かったよ」


俺は水を取りにいき艾青に水を渡した、真夏の日差しが眩しい日だった

だが、嫌いじゃなかった、いつもの事だから、いつもこの日々がずっと続くと思っていたから


「勇翔は中学どこに決まったの?」


「あ~確か、〇〇△中学だよ」


「え、そうなの!!私も同じだ!!」


「・・・いや、前々から分かっていたでしょ」


「フフ・・ただの確認よ・・・確認でただの普通の会話よ・・フフ」


艾青がやけにうれしそうだ・・・俺も内心嬉しかった


四年後


「艾青!おはよう!!」


 ビクッッ

「!!あ・・・あ・・ヨン・・シャン・・お・おはよう」


艾青は最近、やけにビクついていたしなにかおどおどとしているように見えた・・・ここで俺が気づいてば良かったんだがな・・・


「どうした?・・大丈夫か?」


「え・・・うん・・べ、別にだい・・じょうぶよ・・・」


「(なんか、最近喋り方がおかしいな~聞いてみるか)」


「なぁーー」


「!!私もう行かないと!!」


「おい、待てよ・・・・行っちゃたよ・・・」


ーーーー

昼食時間


「うーーん気になるなぁ~よし、聞きに行こう」


「(確か艾青は三組・・・あ、ここか)」


俺は教室を覗いた


ガヤギャ ギャハハ ガヤギャ


笑い声で何やらうるさい


「なんだ?」


「!!!」


そこには目を疑う光景が広がっていた


「おいッ!!艾青ちゃんと飯くえよ!!」


「ねーやめなよ~ギャハハ」


艾青の給食だけ牛乳がかけられている


「な、なんだよ、何だこの光景!!」


俺は三組のクラスの奴らを見た


 目をそらすヤツ 下も向いてるヤツ 関係ない様な顔をする奴


「(おい!誰か止めろよ!!止めてくれよ・・・だめだ・・・先生に報告しないと・・・)」


俺は教室を後にしようとした


ガブ、ガブッ。オエぇ ガブ カチャ カチャ


俺の耳にその゛音゛が耳に入った


「!!?」


俺は振り返った


そこには地獄絵図が広がっていた

目の前出された食えるモノじゃないものを吐きながら口に運ぶ艾青、それを笑う周りの奴ら、


ブチッ


体からそんな音が聞こえた時、俺の体は無意識に動いていた


ゴンッ


俺は主犯格を殴った


「なにやってんだ!!!!」


「っ・・・なんだテメェ」


俺を睨んだ、クラスの奴らはその目にビビっているようだ、だがその時の俺は怖くなかった、恐怖より怒りが勝った

体が燃えるように感じた、胸が熱かった、自然と涙が出てきた。


「~~~!!!」


俺はこの時初めて叫んだ、声になっていなかった

俺は主犯格の男にまた殴りかかった


ゴンッ


俺の記憶はここで途絶えた


次に目を開けた時病院だった


「こ、ここは・・・」


「勇翔!!!大丈夫か!!」


俺に声をかけたのは父親だった



ーーーーーー


〇〇△中学


「であるからあして、いきなり勇翔が殴りかかったので、罰として二週間の謹慎を命じます」


「そ、そんな!勇翔は!!そんな悪い子ではありません!!何か間違いがあるんじゃないですか!?」


お父さんがそんなことを言ってくれたが俺は


「いいよ、お父さん・・・それでいいんだ」


俺はそういった


そして学校を後にした


ーーーー


勇翔家


深夜一時


俺は部屋で寝ていた・・眠っているふりをいていた


「そうだな・・・俺が勝てるわかない・・相手はデカい。俺は小さい。相手は格闘技をしている・俺は勉強しかしてない・・勝てるわけがない・・・それでも・・・殺してやる」



笑っていた17名主犯格1人取り巻きの女3名を殺すことを決意した


朝7時

俺は艾青に電話をした


プルプルプル ガチャ


「もし・・・もし・・・」


「艾青?」


「!!・・・ヨンシャン大丈夫だった!?」


「・・・あー大丈夫だよ・・でも後頭部がまだ痛いかなぁ~・・・それで、電話したわけ何だけど、艾青はこれから2週間学校休んで欲しいんだ」



「なんで?・・・そ・そんな事できないよ」


「あの、デカいのになんかされるから?」


「!!!」


「沈黙が答えを言っているな」


「ヨンシーー」


「艾青!!!!!」


「!!!」ビクッ


艾青が電話越しでビクついてるのが分かった


「艾青・・・俺が見捨てたら君はずっと一人だよ・・君の家は母子家庭だろ・・・ここで逃げたらひれ伏したら君は終わるよ・・君はずっと゛底辺゛のままだ・・俺がいう゛底辺゛の意味わかるか?君はずっと一人なるということだ(・・強い言葉使ってごめん・・誘導させてもらうよ)」


「どーなんだ!!言ってみろ!!」


「嫌です!!!そんなの嫌です!!・・・勇翔がどっか行っちゃたら私はどう・・すればいいの・・グスッ」


電話越しで艾青のすすり泣きが聞こえる


「(ごめん・・)それが嫌なら、二週間休め・・お前の親には俺から言っておくから・・・」


「分かったよ・・グスッ・・休むよ・・グスッ」


「・・・・・もう大丈夫だよ・・」


ガチャ


俺は電話を切った


ツー


涙が滴り落ちたのを皮切りにドンドンと涙が出てきた


「う、うわぁぁぁん」


俺はその場で崩れ落ちた、艾青の違和感に気づけなかった事・・艾青の悲しみに気づけなかったこと・・・何もできてなかった事実に


30分程ないていたと思う

自分でも驚いた涙がピタッといきなり止まり胸に近い部分から冷たい殺意が体中をまっとていく感じを確かに感じた


妙に頭がさえていた


「(艾青を悲しませたヤツ全員殺す・・それが俺がこの世に生を受けた意味だ)」


俺はそう確信した





































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