ゾンビウイルス編③
「・・・・オーガかミノタウロスか、それに近い姿になりたがったッッ・・・・」
スッ
僕は杖を呼び出した・・・杖と言っても魔法の杖ではない、スーパーで買った松葉杖だ、魔法の杖の様にバフ効果はないが、杖があるだけで命中率、正確性が2~3倍上がる(威力も上がってるような気がする)
「だったらなんでいつも使わないの?」と思うかもしれないが、理由は簡単だ、使う程の強敵がこの世界にそもそもいないからである・・・・だけど、今、僕の目の前にいるこの男は明らかに・・・
「(いやいやいや、弱気になるな、僕の直感は大体外れる、、、何より火の玉を打てば大体の人間はそもそも死ぬだろッッ・・・よし)」
「火の玉ーーーグハッッ」
ドンッ
僕は監視ルームの壁を突き破り大広場の壁にぶつかった、いや、地面に落ちていた
「(な、なにが起こったんだ!?僕は魔法を打とうとした時に何かに当たった?・・・まさかあの中国人に攻撃されたのか!?・・・ありえない!!・・僕はチート持ちだぞ!?・・グッ・・その前に、傷を治癒しないとッ)」
「ボギャ・・グィ!!!!(マジかよ、顎が粉々になってやがる!!!口が動かねーー!!)」
ドンッ
あの中国人が大広場に落ちてきた、いや、僕を探しに降りてきたのだ!!
「キュルッッ!!キュルキュル!!」
「(見つかったらヤバい!!)」
ーーーー
俺は最強になりたかった、なぜなら、悪が嫌いだからだ、欺负が嫌いだからだ、
そして、弱き者、良い者がバカを見るのは気分が悪い・・科学者だが胸に近い部分がキュとなるのが自分でも分かる
だから、軍の科学者になった、そして、軍が言う他国の悪人を殺した、気分が良かった・・悪党を倒すという仕事!!誇らしかった!!・・・だが、頭ではこれは俺が本当にしたい事なのかと・・・俺は正しいのかと・・・考えないようにしていたのだ・・・・
身長が小さい、非力の俺では悪から良い者を守れない、だから、研究した、どうしたら強くなれるか、どうすれば悪から良い者を守れるかと。
筋肉増強剤?ステロイド?悪魔降霊?魔法?・・フッ、最後の二個はアホ丸出しだな・・だが、たかだか個の筋肉増強や武器では限界がある
だから、研究した・・・゛虫゛を
゛虫゛は一説によると「宇宙から来た」と言われている、正確に言えば地球に降った隕石に付着した生命体が虫だと言われている。
俺も最初は半身半疑だったが、虫を調べていく内に分かっていった、この生物の力の異常さ、素早さの異常さ、反射の異常さ、適応の異常さ・・・
俺はこう思った。
「俺にこの力があれば・・・守れる・・・」と
だから、俺はこれで皆を守れるのだ。艾青を守れるのだ・・
「キュルッッ!!!キュルキュル!!」
「(どこだ・・・どこに行った・・・あの悪は!!!!」
李勇翔の目がグルグルと回る、まるでトンボの目の様だ
「(見つけた、トイレに逃げたか)」
李勇翔がトイレに向かって歩いた、そして、トイレに入っていった
「キュルキュル」
バキッバキッ
そういってすべてのトイレを壊した、だが、田中太郎の死体は出てこない
ーーーーー
「はぁ。はぁ。はぁ。グッ!!」
僕は家にテレポートした
「(危なかった、たまたまトイレの近くに落ちなかったら死ぬ所だったッッ!!・・・・これからどうすれば・・・・)」
僕は自分の顎を掴み声を出そうとした
「ダイムッッ!!ダイ・・・ダイッ!!グフッッッ・・・」
痛すぎて涙と鼻水が大量に出てきた
痛くても声を出す為に顎を動かさないといけない
「グハッ!!!ダイム!!タイム!!!(時間加速)!!!」
この魔法は周りの時間を早くするわけではない、自分の時間を早くする魔法だ
「グワーーーーーー!!!!」
体がドンドンと治っていくが細胞がくっつく痛み細胞が壊れる痛みが僕の体を襲った
ー30分後ー
ゴクゴクゴク
「プハーーー!!!!水がうまい!!!ん?」
僕は鏡で自分の顔を見た
「なんか、顎が歪んでいるなぁ~・・天の治癒」
顔がドンドンと元通りになっていく・・ヒ〇カの気持ちがなんとなく分かった
「この魔法使ったの何年振りだよ・・・ふーーやり返しに行きますか!!!」
僕は家のドアノブに手を掛けドアを開いた
「うーん、テレポートさきは女子トイレかぁ・・・グフッ」
思わず口がにやけてします
「さーてと女子トイレにあると言われる謎のごみ箱探しは後にして゛敵゛を倒しに行きますか~」
僕は女子トイレの外に出た時
ドンッ
僕を殴ってきた、え?誰がって?あの僕の顎を砕いた゛強敵゛だよ!!
「ふーん、僕の顎を砕いた技は、技ではなくただのパンチという訳か・・・君のことは中国人とはもう思わない、君は敵に昇格した・・よって、本気を出させてもらう」
「キュル!!キュルルル!!!」
僕に向かって連打のパンチをしてくる
風圧で建物が揺れる
「あ~無駄だよ、家出る前に防御魔法張ったから・・・て、その前にこれ言葉通じてるか?さっきから「キュルキュル」って言っているし何より目がイってるし・・・・まぁいっか、本気をだすのには変わりはないしな」
僕は軽くジャンプした
敵が僕の行動に反応し距離を取った
「うおっ!すげー早い・・・今はな・・・・・極武格・・化」
ーーーーー
「・・・・」
「早く来てよ李ー!!」
「待ってよ~艾青~」
森林を駆け走る二人の子どもだ・・楽しそうだ・・・
「(俺はなんでこんな事を今ーー)」
「おい、どこ見てんだ」
ドンッ
「(なんだ!?なにが起こった!?痛い、脇腹が痛い!!、骨が折れたのか!?あの薬を使ったのにか!!?」
ドンッ
「ギュグッッッ!!!(なんだ!?今度は逆の脇腹が!!?どーなっているんだ!!?、俺は何にやられたんだ!!?)」
俺の体が宙に浮いた、空港の天井は窓だからよく青い空が見える
「フンッ」
男が俺の目の前に現れた
「!!?」
「(あの男は監視室にいた男!?・・・あんなガキに俺は今やられているのか!?)」
「裏蓮華ッッッ!!!!」
「グハッッ!!!」
俺は男の蹴りを腹に入れられ、地面に叩きつけられた
「キュル・・キュ・・なぜだッッ」
俺は血を出しすぎた様だ、変身が解けてしまう
男が体が動かない俺の前まで来た
「あの魔法は・・・僕、独自の魔法だ・・・体に流れている魔力を加速させる・・・僕のオリジナルだ!!(ホントは漫画で見たのを現実でしてみたらうまくいったただの副産物だけど)・・・いや、それでもお前はすごいよ、僕にここまで出させるなんて」
「フッ、嫌みか・・・」
ーーーーー
「嫌味じゃない!!!」
僕は思わず声を荒げた
「!!?」
「嫌味なんかじゃない!!、本当にお前の事を尊敬している!!この世界の人でありながらチート持ちの僕を倒す寸前まで追い詰めた!!それはすごい努力をしたんだろう・・・だけど、お前はダメだ、力を悪いことに使った、それはよくない事だしそれは゛いじめっ子゛と同じだ」
「・・・・そうかもな、俺の方が悪だったんだなあ・・・殺してくれ・・」
「!!?」
敵は涙を流していた
「ん?なんだコレ・・俺が涙だとッッ・・・クソッッ・・グフッグフッ」
僕はその涙に心を打たれた、この人の本音を根っこを初めて見た気がして、僕はなぜか泣きそうになった
「・・・天の治癒」
「なんだ、これは!?、体がドンドン治っていく!?」
僕の前にいる敵・・・ハゲが体が治っていく様子にビックリしているようだ
「ゴホンッ・・・今更だけど名前なんていうの?」
僕はハゲに名前を聞いた
ーーーー
俺は日本人に・・・・いや、目の前の子どもに名前を聞かれた、その目には敵意を感じ取れななった、優しい目、優しくしようと゛がんばっている゛目をしていた
「・・・・俺の名前は李 勇翔だ・・・・おま・・・君は?」
「僕の名前は田中太郎だ・・・です・・・リーさんって呼んでいいですか?」
「・・・・・いいよ」
「・あ、ありがとうございます・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「「気まずい」」
「リーさん、服着ましょうか・・・」
「あ、悪い・・・・」」
「その後に、お話を聞かせてください」
「・・・・ありがとう」
俺はなぜか涙が目から溢れた
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この物語はフィクションです・・実在のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・