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敗北=死

「ハァハァハァハァ―――あっ!」


ドシャン


「ツ――・・・痛い」


膝から血が流れた

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


僕はデパートで魔法を使った。なんの魔法を使ったのかは分からない、とにかく・・・・逃げる事だけを考えた、すると、僕は街から離れた山にいた。

そこからは街を見下ろすことが出来た、僕はさっきまでいたデパートを見た、デパートの屋根は屋上は崩落しており煙が大きく上がっていた。デパートを取り囲む様に野次馬も警察も救急車も集まってるのが遠くからでも分かった。


「―――――」


僕は言葉を発さずに街に背を向け走った、その時の僕の顔には変な汗、冷や汗、笑みがこぼれていた。


「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!」


僕はとにかく走った、走った、走った、敵、悪人に背を走った


「逃げないと!!!」


僕は声を震わせながら顔には不安と絶望と焦燥が浮かんでいた


「ハァ、ハァ、はぁ、ハァ、ハァ!・・・・あっ!」


ドシャン


「ツ――・・・痛い」


僕は走っている途中で木の枝に足を取られ転んだ、両腕には泥がつき、顔を打った


膝から血が流れた


「クソッ、『天の治癒(ホリーヒール)』」


僕は魔法を唱えた


「・・・・あれ?」


魔法の効果が発動しなかった


その後も何度も何度も魔法を唱えたが魔法効果が表れなかった


バッ!


僕は後ろを向き家がある街に戻ろうと思ったが、デパートでも出来事を思い出し足が震えた。

僕の足は止まった。


カァーカァーカァー!!!


ポロポロポロロロ!!!


ザァァァアアア!!!ザァ――!!!


無数の鳥の声、種類が分からない変な虫の鳴き声、風でなびく森の音、自然の音、世界には人間が僕一人だけだと錯覚させる。


ツ――


「あ、あああ、ああ!!!!」


突如、僕は恐怖した、さきの戦いでも恐怖、いや、トラウマ、この孤独感、唯一の自信であるの魔法が使えないというイレギュラーな出来事に僕は息を荒くしパニックになった


ガサガサガガサ


「うわ~!!!!!ああああ!!!!」


僕は膝から血を流しながら右足をびっこしながら走った


ガサガサガサガサ


「チュウ?」


「うわぁぁぁ!!!はぁはぁはぁあああ!!!!」


僕は山の中を息を荒くし涙を流しながら必死に走った今となっては何故走っているのかも分からなかった。

恐怖で頭がおかしくなっていた、いや、恐怖だけではない、この世界で負けるという現実に耐えられなかった、異世界(あっち)とは違いここでは〈最高〉や〈最強〉が確定していない、そんなところで魔法を使って負けるという現実に打ちのめされ、心が崩壊した。


「あああああ!!!!あっ!」


僕は足を滑らせた


ガコッ!バコッ!ガコッ!ザザザ!!


木や岩や草に転がりながらぶつかった、指の関節が曲がり、折れ、肩は脱臼した、そして、転がり落ちた時には僕は気を失っていた


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ポタ ポタ ポタ ポタ ザァァァァ!!!


「・・・・ん?冷たい・・・」


僕は顔に冷たい水が落ちてきたことで目を覚まし、目を開け起き上がろうとした


「クッ!!!」


体がめちゃくちゃ痛かった、起きるのもままならなかった。


「(肩が!右の肩が痛い!)」


僕は首を動かし右肩を見た、肩がなかった、いや、かなり外れていた為肩がない様に見えた


「ク!クッッミギッ!!!!!」


僕は雨に打たれながら痛む体を起こし右腕も持った、触るたんびに腕が痺れ、涙が出そうだった

僕は涙を我慢し精一杯の力で右腕を動かし手のひらを地面に置いた


グギッッ!!!


「グワァァ!!!!」


肩をはめた痛みで叫んでしまったがこれで移動できるようになった

僕はとりあえず雨を避ける為、森の中に入った


「ここは・・・どこだ」


気を失っていたためここがどこかが分からなかった

しばらく森を歩いていくと開けた草原が見えた。


「あ~~~」


僕は雨に打たれながら草原の真ん中まで行き横になった


「・・・・死ぬか」


僕はふとそう思った、そして、たまたま近くにあった、小学生の拳サイズの石があった


「・・・・そうだよ、もう生きててもしょうがない、意味がない、なんで僕は負けたんだ・・」


ポタ、ポタ、ポタ、ポタ


雨とは違う水が僕の目から出てきた


「・・・・この世界で初めての仲間も守れなかった、目の前にいた小さな女の子も守れず死んだ・・・子供も守れずに何が世直しだよ!!!!バカバカしいだろ!!!・・・・・そして、殺したはずの奴らに脅かされビビっっておめおめ逃げた!!!僕はもうだめだ・・・・」


僕は石を手にとり口に押し込んだ


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

~????・????~


「おいおい、嘘じゃろ~~、そんな死に方は・・・・プッ!、やはり人間は面白いのぅ~!!」


ー低い声をした赤い目と青い目をした金髪で長い髪をした女が大きな水晶をあぐらをかきながら見ていたー

ー彼女がいる場所は大きな城だった、だが、そこは手入れがまったくされてなく人気もないー

ーだが、その城から見える景色は絶景だった、まるで現実ではありえない様なー


ニヤッ


「では、今回も゛対価゛として貰っておくぞ、―――わらわの為にさっさと動け人間」



。。。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。

感想!!!アドバイスお願いします!!

この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・




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