ゼウゼン編⑤
「おい、逃げるなよ!!クソロリコン変態共がぁ!!」
「「・・・・・は?」」
大塚とゼウゼンは白々しい声でそう言った
「白々しいんだよ!!!この変態共が!!お前らは!!その人工衛星なんちゃらってヤツでアリエーテさんを見ていたんだろ!!しかも今朝のあの瞬間も!!気持ち悪!キモチワル!!」
僕は自身の体を抱きしめながらくねくねしながら大塚とゼウゼンに言った
「・・・・いや、コレ、さっき、初めて使ったん―――」
「白々しいぞ!!ロリコン刑事が!!」
僕は大塚に指を指し大声で言った、それを見ていたゼウゼンは大塚を見ながら大塚に喋りかけた
「大塚!そいつと喋るな、目が完全にイッてやがる、会話にならん」
ゼウゼンは僕に指を指しながらそう言った
「はい~!?、そりゃそうだろ!!―――――お前らに仲間が二人も殺されてるんだ・・・:そりゃもう!!!怒りまくりだ!!!」
「・・・そうか、それはすまなかった、じゃあやろうか」
ガチャ・・・ガチャ・・・ガチャ
ゼウゼンがこっちに歩くたびに鎧の音が聞こえる、そして、意外にもゼウゼンは真正面から堂々と向かってきた
スタ・・・スタ・・スタ・・スタ・・
僕もそれに答え真正面からゼウゼンに歩んだ
そして、ゼウゼンの剣の間合いに入った時、ゼウゼンはもの凄い速さで抜刀し僕に振った、僕はそれを髪一枚スレスレで避け拳をゼウゼンの頭にヒットさせた
その時、僕の上からまた光ったものが落ちた
ヒュ!!
僕はソレをバックステップで避けた
「大塚!!!お前から目は離してはいない!!このロリコン野郎!!テメェだけは絶対殺す!!」
「ロリコンじゃねーし!!!」
僕はここである事に気が付いた、あの重すぎる重力を発生させる機械で作った杖とランドセル式衛星兵器操作マシーンは繋げないと使えない、つまり、どっちか一つ壊せば良い
「・・・・、大塚!!気づかれたぞ、備えろ」
クソッッ大塚の方を見過ぎたか!!ゼウゼンに悟られてしまった、だが、ゼウゼンはもうじき壊れる
バリッボトッボトッ
ゼウゼンの兜が腐れたようにヒビが入り壊れていった
「『浸食』」
レベルMAXになった時に突然頭にこの魔法が現れた、そして、どんな風に使うかどんな効果があるのかを頭の中で直ぐに分かった、流石はレベルMAXの付与だ、いきなり魔法が使えるようになるとはこんなのは初めてだ
「なんだ、コレは」
ゼウゼンは兜をまた生成しようとした
バリッバリバリバリッ
稲妻がゼウゼンの顔の周りを囲った、稲妻が消えた時、ゼウゼンの兜は壊れたままだった
「!!なんだ、能力が発動しない!!?」
「あ~兜だけだったか~、能力自体を食いたかったが仕方ないか」
「どいう事だ!!」
ゼウゼンは冷や汗を出し顔色を変えながら僕に聞いてきた、僕は顎を上げながらゼウゼンに指をさした
「文字通り浸食したんだよ、兜が代わりになったのかな?それとも能力がお前を守ったのかな?・・・感覚的に分かる、次、僕がお前を触ったらお前は死ぬ」
ゼウゼンは血相を変えバックステップをし僕からかなり距離をとった
僕はソレを指をしながら笑った、そして自分が出来る最大限の煽り顔した
「ゼウゼン~!!!お前、゛カッコ悪い゛な」
「ッ!!!」
ゼウゼンは絶望した顔を一瞬したのちは歯を食いしばり怒りの表情に変わった
だが、もう遅い、お前は僕から離れた、「盾」の役割のお前が離れたんだ、自業自得だ、大塚への道が出来たのは。
「大塚!!!」
僕はそう叫び自身が出来る最大限の身体強化魔法を施し、そして、大塚に突っ込んだ
ドカッ!!!!
僕は地面を蹴ると地面は砕け土煙がたちまち昇り、大塚が僕に攻撃を仕掛ける時間を与えず一瞬で近づいた
「(どっちかの武器を壊す?そんな回りくどい方法取らずとも直接殺してやるよ!!!)」
僕は大塚の顔を掴み魔法を唱えた
「『浸食』!!!」
ー皆に言っておかねばならない事があるー
ーこの大塚こと、大塚真輔は異世界から生還した生還者であるー
ーそして、大塚がいた異世界は田中太郎がいた異世界より勝るとも劣らないほど過酷であったー
ーそして、大塚はその異世界の「唯一」の生還者、それは何故か?それは大塚の「スキル」が関係しているー
ー大塚真輔ー
ー「チートスキル」ー
ー『|魔法・スキルでの攻撃完全無効化』ー
ーだが大塚は自身のチートスキルに気がついていないー
「は?」
思わず僕は言葉をこぼしてしまった、至近距離での魔法がまったく通用しなかったからだ
僕があっけにとられている時
「早く捕らえろ!!!鎧兵!!!」
ゼウゼンがそう言うと全部壊したはずの鎧兵の数十体が僕に覆いかぶさり僕は地面に突っ伏してしまった
バタンッ!!
「クソッッッ!!油断した!!」
だが、壊れた鎧兵だ、さっきよりも格段に弱くなっていた、僕は力ずくで弾き飛ばそうとした時
ガラガラ!!!ガシャンン!!!!
デパートの屋根がいきなり壊れ崩れ落ちてきた、まるで災害が起こった後のような惨事になってしまった、
だが、運よく僕には瓦礫があたらなったので僕は鎧兵をどかす為、立とうとした時、声が聞こえた
「あらあらあら~この子が私らを攻撃した子~?・・・かわいいわね~~」
2mを超えるであろう体格をもった豊満な胸をもったふわふわの髪をした女性が僕を見ながら手デレていた
「・・・・・・」
髪が長く鼻が高い顔色が悪い男は言葉を発さずじっと僕を見ていた
「こんなクソガキに俺はやられたのか!?」
ビックリした顔をしながらナポレオンの様な服装の子どもが僕に指を指しながらそう言った
「いやいやいや!分かりませんよ!!この人はあのスワンさんを追い詰めた人ですからねぇ~!!」
さっきの子どもに手を広げながら金髪の青年は興奮気味に説明していた
「(・・・・この顔・・・あの時の・・・)」
僕はどんな風に攻撃するかを頭の中で考え実行するとき大きな声が僕の耳に入ってきた
「さぁ~童!!!ワシと死合おうぞ~!!!ガハハハハ!!!」
黒い和装を上下にした男が僕の目をギロッと目を離さず笑いながらそう言った・・・・
・・・・僕はこの一瞬で気づいた、この男が一番ヤバい!!
「いざ!!いざ!!!」
ニヤァァァ!!!
「(ヤバい!!!)」ゾクッ
男は腰に付けた刀に手をかけた
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この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・




