ゼウゼン編③
僕はゼウゼンと大塚から一時的に本屋に避難していた
そして、本屋に来て気づいた、今、僕が戦っている中の一人「ゼウゼン」は歴史上の人物、つまり、過去に死んだ筈の死人と戦っている事を・・・・
「でも待てよ、あのゼウゼンという男はアンデットって感じはしなかった」
僕は本を見ながら顎を触りながらゼウゼンの立ち姿を思いだしていた
「身長は180前半、体重は重心から見て75ちょい、少し筋肉がついている感じだった、鍛冶師なら納得だな」
どういう事だ?どんなに思い出してもゼウゼンは生きている・・・・おかしい、死人が生き返るなどという「魔法」は存在しない、名前が同じ違う人物なのか?だがこの本に乗っている大昔のゼウゼン作の兜、あの感じ、質感は似ている・・・・まさか、本当に・・・・
「FGO的な?いや、街中の戦闘だからステ〇ナイトに近いか・・・」
でも、変な鎧着てるゼウゼンがサーヴァントだとしたらおっさん刑事の大石似の大塚がマスターか・・・絵にならなすぎすぎでしょ・・・・ヤバいな、
ガシャンガシャンガシャンッガシャン
鉄がこすれる音が僕の耳に入ってきた、僕はその音を注意して聴くとこの音は鎧を付けた兵士が行進しているような音だった、う~む、この状況で懐かしむのはよくないと思うけど、この音を聞くと異世界を思い出すな~
「そうなんだよな~、あの時もそうだった、アホな左諸国の国々が魔法使いを付けずに兵士だけで竜を討伐しに行って竜のブレスで一瞬で全滅、そのしりぬぐいを僕たち勇者がしたんだよな~、懐かしいなぁ~」
僕はしばらく感傷に浸たった後に気づいた、この状況だと僕が竜側になるという事に・・・
「だったら全部壊してやるよ・・・」
僕は本を閉じ元々あったところに戻した、そして、鎧の音が聞こえる方に歩きながら『聴く聞く』と魔法を唱え周りを反響転移し確認した
「周りは既に囲まれているか、というかこのデパート全体に鎧があちこちに存在している、数は100以上か・・・そして、不思議な事に生命反応を二つしか感じない、こんなに速く全員が避難できるか?いや無理だろ、誰か一人は隠れてるもんだろ、それが人間の心理だ、・・・あ~あ、どっからだ?どっからはめられた」
スタッ
僕は本屋の前で大量の鎧兵の前に止まった
「なぁ、何処だ、何処から僕たちを見ていた?何処からだ?答えろよ」
僕は鎧兵の前まで行き聞いているはずがない鎧兵に聞いた
鎧兵はガタガタガタガタといきなり震えだし鉄がガシャガシャと鉄がこすれる音が大きくなった
スッ!!
鎧兵たちが腰から剣を取り出し僕目掛け振った僕はソレを手で受け止めると後から横から体に無数の剣が僕を貫いた
「伝播しろ――稲妻よ――『雷神』」
ビリッ!!!バリッ!!
僕を貫いた剣を通して雷が発生し鎧兵たちは電気ショックをされたように震えだし鎧の隙間からブクブクと水の様な゛ナニカ゛があふれ出し動きが止まった
だが、それは剣を通した鎧兵だけだ、まだ大量に鎧兵は残っている
僕は杖を強く握りしめた
「『空浮』」
浮遊魔法を唱え僕は宙を浮き鎧兵の上を飛行した
ガシャン!!ガシャン!!
鎧がこすれる音と共に鎧兵が宙に浮いた僕めがけ剣をユラユラと振り当てようとしてくる、それを僕は旋回や防ぎながら飛行しながら爆撃機の様に上から火魔法や爆発魔法を大量に落とした、鎧が砕ける音、爆発ッする音、壊れる音が僕の耳に入ってきた、今の僕にはこの音がベートベンの運命に聞こえとても心地が良かった
「だ、だ、だ、だーん!!!だ、だ、だーん!!!」
僕は飛行しながら指揮者の様に手を動かながら飛行した、より一層、魔法の攻撃速度を上げ鎧兵を壊した、そして、壊しながら気づいた、僕の『聴く聞く』の反響転移の中に一つだけ物凄い速さで僕に近づいてくるものがいる事に
「よ~く見たらこの鎧って変な鎧ばっかだよな~~??、まるでガキが作ったみたいだ」
僕が飛行しながらそういうと後から物凄い殺意を感じた、こんなガキの戯言にキレるのは変なヤツしかいないでしょ
「ガキが!!!もう一遍言ってみろ!!」
案の定、ゼウゼンだった、兜で顔が見えなくても兜の中から荒い息遣いを感じる
ガシンッ
僕の黄金の杖とゼウゼンの剣が当たり火花が散った
「ハハッ!!息遣い荒いんじゃないか!!ゴミ鍛冶師!!」
「クソガキっが!!お前なんかに私の゛カッコイイ゛が分かるか!!私は王にも鎧を作り献上し褒美を貰ったのだぞ!!この時代で見れることを光栄に思え!!」
僕はソレを聞き馬鹿笑いをした
「ガハハハ!!!、王に献上したって!!!王もさぞかし困っただろうよ!!!「え、なにコレ?、我が注文したのってカッコイイ鎧だよね・・えーー、でも、なんかコイツ自信満々の顔してるから言うの可哀想だな(^_^;)褒美はやってやろう・・・」ってな感じで」
「・・・・・ガキが!!!ぶち殺してやる!!」
ゼウゼンは剣を放り投げ僕に対して掴みにかかって来た
「僕と素手でやろうって?」
僕は飛行しながら空中でゼウゼンを巴投げをしゼウゼンは背中から地面に落ち痛がっている
「ア!イッターー!!!」
ゼウゼンは背中の痛みを間際らすために背中を触ろうと必死だったが鎧を着ているので触れなかった。
僕も浮遊魔法を解き地面に足をつけた、そして、痛がっているゼウゼンに質問をした
「この鎧兵たちを壊すと水の様な゛ナニカ゛が飛び出るんだよな~、多分コレ鎧兵たちの原動力なんだよなぁ~でもコレはお前の「スキル」じゃないよな?」
ゼウゼンはさっきまで痛がってジタバタしていたがこの質問をすると急に止まり僕の方をじっと向き止まった
「・・・・答えられないか、じゃあ言ってやるよ、このスキルはジョセフさんのスキルだ!!お前らジョセフさんに何をした!!」
・・・・・・・
「違うが」
違かった
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この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・




