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ゼウゼン編②

大塚は突っ込んでくる僕に機械で作った様な杖を僕に向けた


「潰れろォォ!!田中!!!」


ズゥウウウンンン!!


僕はいきなり地面にめり込んだ、


「(何だこれは!!体が重い!!いや、違う!!僕の周りが重くなってるんだ!!)」


すると、大塚はニヤッと笑った、


「お前ら、魔法使いは機械を下に見る傾向がある、だから、足元を救いやすい、俺はソレが分かっている、だから俺一人だけ異世界から生還したんだ、魔法使い全員殺してな、まぁコレは俺が作ったものではないがな」


じゃあ、他人が作った道具でイキってるだけじゃねーかと言いたかったが地面にめり込んだ際に顎が潰れてしまったため声が出せずにいた


「(空浮(ホーク))」


これは本来は自分用の魔法だが今の僕はソレを相手に向け放った


「お、おお~、大塚さん見てください」


「なんだ!?」


「イリュージョンーーー」


「お前、体が浮いてるじゃねーか!!」


「(テメェーもだよ、大塚!!)」


僕は大塚にゆっくりと黄金の杖を向け同じ魔法を心の中で唱えた


フワッ


「俺もか!!」


大塚が宙に浮きジタバタしているとそれと同時に重さが消えたが重さを受けたせいで僕は背骨が折れてその場から動けずにいたので「(天の治癒(ホリーヒール))」と心の中で唱え傷を癒した


ガラガラ!!


僕はいきよいよく立ち上がり肩に堕ちた瓦礫を手で吹き落とし浮いている大塚と鎧の男ゼウゼンをギロッと視た、そして、そいつらに杖を向け魔法を「(フラッシュ )」と唱えると大塚とゼウゼンの周りを大きな雷が天から根こそぎ燃え消したと僕は思った


ガシン!!!


すると、大塚とゼウゼンを守る様にヨロイ武者と同じデザインの鎧たちが取り囲っていた、鎧たちは溶け砕けた・・・中にいる大塚とゼウゼンが無傷で出てきた


「クソッ、機械がおしゃかになってやがる、ゼウゼンお前の鎧たちにアレを取りに行かせろ」


「おお!!アレを使うのか!゛カッコイイ゛ではないですか!!」


などと言いながら笑いながら平然と出てきやがった


「殺してやるぞ、貴様ら!!」


コイツ等の言動全てに腹が立つそれに連動して体がドンドン熱くなり殺意が湧く、こんなのは人生史上初めてだ


「じゃあ鎧達頼むぞ」


という鎧の男ゼウゼンが鎧達に命令した瞬間、僕は既にゼウゼンの近くに『極武格化(ロック・リー)』と『筋力増強(パワーアップ)』を使い移動していた


スッ!!


僕は速く重い手刀をゼウゼンの鎧の首の隙間めがけ放った


ズゥウウウウンンンン!!!!


「クソがッ!!!」


ガンッ!!


僕はまた謎の重さにやられた、僕は身体強化魔法のおかげで直ぐには潰れることなく地面から睨むように大塚の顔を見ると大塚の顔は憎たらしい程にニヤニヤと薄ら笑いし僕にこういった


「犯人、確保!!!ハハww、おしゃかになったって言ったな!!アレは嘘だアアアァァハハww!!」


「おおつかッッ!!!!!!」


僕は大塚を睨みつけながら叫んだ


「ハハッ、大塚さんも人が悪い、こんなにか弱い子供にそんな汚い嘘をつくとは」


大塚は徐々に潰されている僕を見たながらゼウゼンに指をさした


「ゼウゼン、言っておく、お前もすでに分かってると思うが田中(コイツ)は強い、なめてかかるな、お前の全鎧兵をここに今すぐ連れてこい、田中太郎を死刑にする」


「いや、ちょっと待って下さい、全鎧は困りますね、だって私の鎧は2割は鑑賞用、2割は保存―――」


「分かった分かった!!もうお前の鎧話にはうんざりだ!!」


「え~、まだ二割も話してないですよ」


と重さで潰れそうな僕を無視してウザったらしく凸凹コンビの様にゼウゼンと大塚が喋っているとき、僕は心の中で魔法を唱えた


「(煙幕魔法+爆発魔法+雷魔法+身体強化魔法+~~~+~~~+~~~)」


これは異世界での生活で気づいたことだ、系統が全く違う魔法+魔法の総数を増やして魔法打つと、魔法は「暴発」し「爆発」する

そして、僕は今魔法を唱え終わった


(カツ)ッ!!」


ボンッ!!!


とたちまち僕を中心として僕発し煙に包まれた


シュ~~~~


どんどんと煙が晴れていく


「げほっ、げほっ」


「一体何が起こったんだ!!」


大塚の声がデパートに響いた


「げほっ・・・・プハハハ!!!大塚さん何ですかソレは!!プハハハ!!」


「な、なんだよ」


大塚は煙が空けるとデパートにあるガラスの壁に写った自身の姿を見て頭を触りながら驚いた


「な、なんだ!!コレは!!゛アフロ゛になってるじゃないか!!」


「プハハハハ!!大塚さん!!実に滑稽!!滑稽!!プハハハ!!」


「お前の頭もだけどな!!!」


「・・・あれ~!!本当だ!!アフロが兜を突き抜けてる!!」


ゼウゼンも自身の頭を両手で触りながら甲冑越しにも驚いているのが分かった


「驚いてるぜ、へへ、しばらく驚いてろ、驚くだけだけど」


ー魔法の法則ー

ーその1ー

ーこの世界にある常識・法則が通用しないー


この状況で言えば普通あのレベルの爆発ならば人間は木っ端みじんになるが、魔法での「暴発」であったため皆無傷だった訳だ、簡単に言えばアニメとかで科学者が実験に失敗してアフロになる原理が起こったって事


「一旦、移動しないと」


僕は一階の大広場から二階の本屋へと階段を使い移動した、その後僕は本屋の一番後ろにあるコーナーに休むように座った


ドスンッ


「疲れた・・・・」


トンッ


その時、少しいきよいよく地面に座った為、一冊の本が僕の頭に落ちそのはずみであるページが開き僕の目に入った


「ー世界の鎧図鑑、これは中世ヨーロッパに・・・・王に贈ったグレートヘルム(大兜)である」


そこにはゼウゼンが装備している兜の顔とそっくりとは言わなないがデザインがかなり似た兜が記載されていた、僕は兜の写真の下にある小さく書かれた目次を見た


「製作者は゛コンラート・゛ゼウゼン゛ホーファー゛である」


まさかな、と僕は本が落ちてきたコーナーを見た

「伝記・偉人・歴史コーナー」

と大きく書かれていた


「・・・・・」


その時、僕の頭の中にある仮説が浮かんだ


ゴクッ


「―――まさか、あの連中は全員「歴史上の偉人」・・なのか?」


FGOかよ・・・


ーコンラート・ゼウゼンホーファーー

ー16世紀初期に活躍した甲冑師ー

ーゼウゼンが作った鎧は今でもマニアの間では必ずと言ってもいい程に話に出る偉人であるー

ー角付き兜は有名であるー



。。。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。

感想!!!アドバイスお願いします!!

この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・


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