迷惑系がしてそうなダボダボファションしてる子供編④
「あ~なるほどねぇ~それは嫌やだな~」
「それと~~~~~」
「うわ~~!!、分かるわ~」
「ははっ!そうですよね!?」
「ハハッ」
厚底靴ガキと僕は30分ほど話した、厚底靴ガキはこれまでの経緯を話してくれて僕も一緒に考えやすかった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
~約30分後~
「まぁ、分かるぜ?、・・・・やっぱりな~、僕はそういう不良関係に行くのは間違ってると思うわ」
厚底靴ガキは少し頭をかきながら苦笑いをしながらこう言った
「・・・そうですね~、でも少なからずなって見たかった感はあったんですよね・・」
不良になってみたい感か・・・分からなくもないな、厚底靴ガキもまだ中3、そういう年頃なんだろう
僕は軽く手でジェスチャーを交えながら厚底靴ガキにこう話した
「コンビニの前でも言ったけど、本当の不良の世界って「暴力の世界」じゃない、「薬の世界」だ、漫画とは訳が違う、あとな、そういう不良漫画を美談として書いてるヤツはそういうのに憧れてるヤツか勉強家か元ヤンとかだ、元ヤンだったら絶対に麻薬関係してると思う、僕はハッキリ言ってそういうのは本当の悪だと思う。」
「はは・・・そうっすか(思想強っ・・)」
「・・・君は僕を思想強いヤツだなぁ~と思っているだろう?」
厚底靴ガキは体をビクッとさせ目を泳がせていた
「あのなぁ~~、考えてみろ、「麻薬」・「覚せい剤」・「薬物」・「大麻」・「合成麻薬」、こんなものが子供が作れると思うか?」
「あ、確かに」
「確実に裏に大人がいるって事、・・・じゃあ?、裏にいる大人ってなんだ?、ただのサラリーマン?、営業マン?コンビニの店員?、当たり前に違う、裏にいるのは「ヤクザ」・「半グレ」・「マフィア」・「悪医者」その他にもいるかもしれないが大体コレだな、本題はここからだ、日本の警察のおかげでこの悪は縮小しつつある、つまり、大きい犯罪事は出来なくなった訳だ、・・・じゃあ、どうする?、簡単だ、自分の息子や頭の悪いガキに流すんだよ、「薬」を。」
「え・・・」
「つまりだ、君はそのカモになってた筈だった」
「はず?」
「あ~、そうか」
僕は異世界の経験で薬物のにおいが分かるけど普通の人は分かるわけないか・・・
「君はアレだろ?、まだ、そういう薬に手出してないだろ?」
厚底靴ガキは顔をフルフルと振り手を顔前で全力で否定するように動かした
「いやいやいいや!!もちろんですよ!!やらないですよ!!゛普通゛!!」
僕はその単語を聞いた時、嬉しさのあまり厚底靴ガキを指さしてしまった
「そう!!、普通はやらない、その単語が出てきてホッとするよ、君はやっぱり、゛変われる゛」
「はは・・・なんかうれしいですね・・」
少し厚底靴ガキの目がキラっと光ったのを僕は見逃さなかった
「でもね、君は悪に加担したのには変わりないよ」
「え!(なんで、いきなり・・・)」
よし、この子には僕の言葉が響く
「君はあのクソガキ二人に金をあげてしまってたんだろう?」
厚底靴ガキは顔を曇らせ俯いた
「ここで問題だ、「ヤクザ」・「半グレ」・「マフィア」を潰す方法は何でしょうか」
「え!?(いきなり・・)」
「3~~2~~~」
厚底靴ガキがあたふたしながら考え答えをだした
「ああ!!えっと!、警察に通報する!!とか!!見つけたら倒す!!」
え?倒す?・・・まぁ、それが一番手っ取り早いが今回は違う
「ブーー、ハズレ~~、答えは近寄らないでした~~」
僕がそう言い厚底靴ガキの方を見ると厚底靴ガキは両腕で顔を覆い顔を横に向け冷や汗をかきながら目を瞑っていた
「・・・・何してんの?」
「~~~~・・・・ハッ!!・・・いや、なんでもないです・・・」
カ―――///
厚底靴ガキは顔を赤らめ下を向いた
「(間違ってから、殴られるかと思ったじゃん!!!はずっ!!!)」
「話を続けるぞ~、「近寄らない」、コレが意外に一番相手側が困る事だ、理由は簡単だ、アイツらは日陰しか歩けない、だからガキに「薬」渡して、君みたいなヤツに漬け込ませようとする、金を出させる、自分らの手を汚したくないんだよ、だから、「近寄らない」が正解、大正解なんだ、じゃあどんな所、人物に近寄らないかだ、まず君らがしてる迷惑系がしてそうなダボダボファッションしてる奴らだ、コイツ等は面倒だから関わるな、あと、変に海外に憧れてるから「薬」をカッケーと思ってる、ヤクザや半グレからしたら良いカモだな、そして、明らかに挙動がおかしい奴だ、人を見た目で判断するなとか学校で教わったと思うが違う、人は見た目通りだ、ちゃんと人間観察をしろって事だ、次は場所だ、まずは夜の公園、街灯がない所だ、そういう所では悪い奴らが集まりやすい、あとは、意外と思うが夜の公民館だ、そこには近づくな、クソガキはもちろんいるがそこにたまにそいつ等を誘う売人や半グレや外国人がる事がある、後はリザード山だ・・・・いや、これは違うか」
「(なんか、異常に詳しいな・・・リザード山?海外にいたって言ってたけどその時の?・・・)」
僕はふと厚底靴少年の顔を見た
・・・・・・・
・・・・・・・そうだな
僕は小声でついこう言ってしまった
「・・・もう大丈夫そうだな」
「え?何か言いました?」
僕は少し背伸びをし両ひざに肘を置き手を組んだ
「そうだなぁ~、最後にこれだけ言いたいかな、今の世の中は「悪」が猛威を振るう寸前だと僕は思ってる、分かりやすく言えばSNSだな、昔はHIPHOP系しか「悪」を擁護してなかったが、今はインフルエンサー、格闘技界、スポーツ界、が「悪」を止める「知識」という壁を口八丁な言葉や印象操作で「壊」そうとしている、それが起きるとどうなると思う?・・・最悪だよ、「薬」や「暴力」や「闇バイト」が横行するようになる、・・・・君は海外に行ったことはあるかい?」
「あッ!いえ、行ったことないです!(なんだ、いきなり空気が重くなった・・・)」
「そうか、僕が行ってた海外はみんな顔立ちが良かったんだ、文字通り美男美女が勢ぞろい、髭を生やしていても顔に大きな傷があっても年を食ってても妙に顔立ちが良い、あれはすごかったなぁ~・・・・でも、そこは戦争やら暴力が多くあったんだ」
「(え!!戦争!?ウクライナやイランなの!?・・・気になる・・・・)」
ゴクッ
厚底靴少年が唾を飲み僕の話を真剣に聞いている・・・ここは正直に全部話すか、この子はソレを受け止められるだろう、そうじゃないといけない・・・
「顔立ちが良い利点って何か?って言ったらかわいい顔で生まれたら可愛がられるとかモテるとか挙げる人多いけど、それも一つの利点なんだけど、最大の利点は「分かりやすい」事なんだよな・・・」
「へぇ~」
厚底靴少年は豆知識を知った程度にそう言った
「でも、最初にも言ったけど僕が行ってた国は戦争や暴力が多かったんだ」
「!!」
「顔が分かりやすいんだよ・・・喜怒哀楽が分かりやすいんだよ、だから、焼かれた時の表情、斬られた時の表情、飢えの表情、苦痛の表情、しかもそれに少し錆びた鉄を10倍にした血のにおいがあちこちからにおう・・・顔が「分かりやすい」って事は「覚えやすい」って事なんだ・・・アレが脳裏に焼きついて離れない、だから、僕は悪が嫌いなんだ」
「・・・・大丈夫ですか?」
「・・・・あぁ」
僕は変に心配を与えてしまったなと思う反面、やはりこの子は人の気持ちが分かる優しい子だという事が分かり少し満足と安心感を感じ何気に上を見上げ星を見た
「おぉ~やっぱ、キレ―――」
その時、僕は「何か」を思い出した
僕は異世界のあの草原で寝ていると誰かが近くに来た、僕とは正反対そうな青年の様なそんな人だ
ー「起きろ~冒険に行くぞ~」ー
知らない・・・誰だ・・・この人は・・・
「誰だ・・・思い出せない・・・」
ツ―――
「!!大丈夫ですか!!」
「え」
僕を心配してくれた厚底靴少年の声で気づいた、僕は無意識に涙を流していた
僕はすぐさま涙をぬぐった
「ハハッ!!、すまんすまん、感情的になってしまった、―――よし!」
僕は立ち少し山奥に入った
「え・・・どこに・・・行っちゃった」
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~5分後~
僕はドアを持ってきた
「え・・なんですか?このドアは」
「あ~~、さっき作ってきた」
「さっき?五分しかたってないですけど・・・」
ちょっと前に中国の科学者と戦って中国に行ってその時ドア作りをマスターした・・・話せば長くなるな、嘘をつこう
「あ~~本当はさっき拾った」
「(こんなに綺麗なドア捨てる人いるかな?)」
なんか怪しんでるな、もういいや、パッパッと終わらせよ
「はい、じゃあ、入ってください!」
「え、え・・」
僕は厚底靴少年の手をにぎり引っ張った
「君の家の住所は?」
「え・・・」
「3~~~2~~」
「○○○○番地〇〇です!!」
「はい、じゃあドアを開いて」
僕は厚底靴少年がドアを開くタイミングに魔法を唱えた
ガチャ
「『何処でもドア』」
厚底靴少年は驚いた顔をした、それはそうだろう、だってドアを開くとミャンマーの山奥から自分家の玄関になっているんだから
「さぁ・・行きな、君はもう大丈夫だ」
「・・・・最後に一つお願いしてもいいですか?」
「・・・なんだ?」
「名前を教えてください」
あ、そうか、お互いに名前知らなかったな・・・まぁ、そうだな
「ダメ」
ドンッ
僕は後ろから厚底靴少年を押しドアを無理やり潜り抜けさせた
「ッーーーいてて」
厚底靴少年は少し蹲った
「厚底靴少年よ、別に僕は君に期待はしてない、ただ君は変われると僕の独断と偏見で判断しただけ・・・君は゛変われる゛。」
「――――」
厚底靴少年は無言だった
「まぁ、体を鍛えろ・・・・じゃあな」
「・・・分かりました!!」
僕は静かに微笑んだ
「ははっ、またどこかで!!」
「じぁあな・・・」
バタンッ
彼ともこれでお別れか・・・なんか、柄にもないことしたなー
スタスタスタスタ
僕は歩いた、
「ー僕がやる事をこれが正義と理解している僕の感性が僕はうれしいーby田中太郎」
僕は立ち止まった
そして指を鳴らした
パチンッ!
「・・・・『透明壁』『音壁』解除」
「ウワァァあああ!!!!!助けてください!!お願いします!!」
「お願いしますぅぅ!!!!!」
泣きじゃくるクソガキ二人が僕に向かって走って来た
「学校で言うと・・・保健体育、道徳、特別授業みたいな事しちゃってたな~・・・うわ~!!、なんかハズかしくなってきた、何を僕は上から目線で喋っていたんだ・・・、僕は゛コレ゛しか出来ないのに」
僕は走ってくるクソガキに向かって指をクンッと軽く動かした
ピッ――――シャァァァアアアア
「へ?」
「へ?」
「『風の爪』」
クソガキ二人の太ももから下が綺麗に切れた
「ああアああ嗚呼あああ!!!!足が!!!!」
「ぐ嗚呼あああああ!!!!!!!」
そうなんだよなぁ、風魔法はゲームでは雑魚魔法として扱われることが多いが、実際は見えない剣が突っ込んでくるようなモノ、魔力探知が常時出来る敵や戦士には通用しなかったけど・・・それでも意外と当たる魔法の一つ
スタスタスタスタ
「まぁ、コイツ等は雑魚だから当たっただけ」
僕がクソガキ二人に近づくとクソガキはかすれた声で何かを言った
「助けて・・・ください・・・」
「う・・・うぅ・・」
・・・・・・・・
「『火の玉』」
クソガキ二人は塵クズになり飛んで行った
僕はそれを見ながらふとこう思った
「本当だったら、こんな感じですぐに終わるんだけどなぁ・・・まぁ良い事したよなぁ~」
僕はクルンッと後ろを向きドアの方に向かって歩いた
スタスタスタスタ
「あ~腹減った」
ーー迷惑系がしてそうなダボダボファションしてる子供編・完ーー
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~刑務所・ジョセフスワンの第三実験室~
ガラガラガラガラ
ー瓦礫の下から腕が出てきたー
「クソッ!!!魔法使いはどこでもウザい!!クソォオオ!!!」
ー大石、間違った、大塚だったー
ーホワイトの戦いの爆風に巻き込まれ瓦礫の下敷きになっていたようだ、だが、不思議と軽いけがしかしていないー
ピッピピピ
ー大塚は悩んだ顔をしながらどこかに電話をかけたー
プルプルプルプルプルガチャ
「・・・やはり、お前らに協力する・・・・」
ー電話の向こうからは陽気な声が聞こえたー
「あっは!やっぱ、そうですよね!貴方だけじゃ無理ですもんね!じゃあ僕たち゛特別異常対策本部゛が筆頭として対応しますね!!!」
「(くそ・・・ウザすぎる)」
ー大塚は歯を食いしながら今にも口から出してしまいそうになっていたが我慢したー
「・・・分かった、よろしく頼む」
ガチャ
ー大塚はそういい電話を切ったー
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~???~
「?、どこに連絡してたんだ?エジソン」
ーエジソンは足を組みながら二ヤッと笑いこう言ったー
「カモッ」
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感想、アドバイスお願いします!!!
この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・。




