怒りだ。―――
「そこか」
ー田中太郎の首が180度回転しカメラに向かってそう言ったー
ゾクッ!!
ーモニターを見ていた偉人たちは全員鳥肌をたてていたー
ーそこで反応が遅れたー
ダンッ!!!
ー田中太郎は一瞬にして円卓の真ん中にいたー
「「「「『偉業・――――』」」」」」
ーそこにいる全員たちが距離を取り能力を使おうとした刹那ー
「『アリエーテの矢』」
グオォォォォォォンンン!!!!
ー田中太郎はそこにいる全員を自分事『アリエーテの矢』で射貫いたー
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヒュウ~~ヒュウ~~~
上から隙間風の音が大きく聞こえ、月の光が僕の目にキラキラと映る
ビチッ・・・ビチャ・・ビチャ
僕の体は髪の毛は焼け落ち頭蓋の骨が少し見え全身やけどのようになっていた
「『天の治癒』」
僕は体を治した
「―――――これで終わりか、あっけないな・・・・」
さっきの魔法は一体何だったんだ・・・自分でも分からない、なのに使えた・・・、でも無意識にじゃない、僕はあの時、怒りで頭がいっぱいだった、歯が潰れそうな程歯を食いしばっていたにも関わらず、そんな状態にも関わらず自分でも違和感を持つ程に冷静だった
そうだ、なぜ僕はコイツ等の位置が分かったんだ?・・・ジョセフさんの位置も分かった・・・分からない・・・
「分からない・・・」
僕はその場で在るものに気づいた
「!!、アレは!!ジョセフさんのシャツについてた襟止め!!」
四角の黒い光沢に輝く襟止めだ・・・目立っていたから分かる・・あんなものはこの世に二つもない
僕はソレを拾い上げ月を見上げた
「ジョセフさん・・・終わりました・・成仏してください・・・?」
いや、明らかに海外の顔だし、名前だし・・・
「アーメン・・・」
僕は空を飛びその場を去った・・・全裸で
そして、僕は飛びながら気づいた
「!!――――ッッ!!ここは東京ドーム!!!」
なんと、敵の本部は東京ドームの下にあったのだ・・・バキかよ・・・まぁ良いか・・もう全員殺したし
「『透明化』」
僕は透明になりその場を去った
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ガラァガラガラガラ
ー瓦礫の下から手が出てきたー
ガラガラガラァァァ
「ふ~~、死んだかと思ったわい~、あ~それにしても何だ~あの童はまるで―――」
ガラガラガラガラガラ
「がぁ~~クソ!!死んだかと思った~~」
ーナポレオンは顔にほこりをかぶりながら瓦礫から出てきたー
バシッ!!
ーアポレオンが下から胴を掴まれ浮いたー
ガラガラガラァァァ
「あらあら~、顔が汚れちゃてるわね~~」
ー瓦礫の下から起き上がり後ろからナポレオンを持ち膝の上に置きながら顔を手で触り汚れを落としているー
「や、やめろ~~~!!」
むにゅむにゅ
「可愛いわ~~」デレデレ
ガラガラガラガラァ
「まったく、酷な目に遭いました」
ガチャ
ーメガネをかけなおしながら瓦礫の中から出てきたー
「゛ラスプーチン゛がいなかったら全滅でしたよ(一人を除いて)」
「・・・・・・・」
ーラスプーチンは無言で瓦礫から出てきたー
「クックックッ!!!フハハハハハ!!!」
ームサシは突然と高らかに笑った、そして、涙目になった目を拭ったー
「どうしたんだ?アイツ」
ーナポレオンがムサシに嫌な目を向けながらそう言うー
「あらあら、遂にバカからキチ〇イになったのね~」
「・・・・・(言葉つよッ)」
ームサシには二人の会話が聞こえてない様だ、思い出に花を咲かせていたー
「あの童の雰囲気・・・クックックッフハハハ!!!アレはイカれておるわ~~!!,でもそういう奴が壱番ヤバいんじゃ~!!、フハハハハ、早く死合いたいのぉ~~!!!フハハハ」
ーどうやら、ムサシは田中太郎をこの一瞬で敵にみなし標的になったー
「首を洗って待っておれ~!!!、フハハハハ!!!」
ームサシは月を見ながら豪快に高らかに笑ったー
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~翌朝~
チュンチュンチュン
鳥のさえずりが聞こえカーテン隙間から太陽の日差しが差し込みカーテンの先の世界がどんなに眩しいかが分かる
「・・・寝るか」
昨日の夜から目を瞑っているが朝まで寝れなかった・・・今も寝れない
やはり、昨日のことを僕は深く傷ついているようだ・・・昨日は色々な事が起こりすぎた、朝は警察につかまりいきなり刑務所に収監されAIロボットと戦いその後に全裸でジョセフさんと会い仲間になりその40分後位に死んでその後にジョセフさんを殺した奴らを殺した・・・色々とありすぎだろ
ビクッ!!
僕は突然体が震えだし目が痙攣し視界が歪み体が宙に浮くような感覚になった
「あ・・・きた、やっと寝れる・・・」
僕は死ぬように眠った
カー!カー!カー!カー!
「う、う~~ん」
パチパチ
僕は目をパチパチさせ視界を安定させた
「今は何時だ」
僕はベットに横にある目覚まし時計を見た
「・・・5時32分か」
僕はそう言いベットにまた寝転がり天井を見ながらぼーっとしていたその時
グ~~~
腹がなった
「・・・自炊・・は無理・・・行くかぁ~」
僕は重い腰を上げベットから起き上がった
昨日の服装、つまり全裸のまま寝ていたので僕は服を着た
上は白い服、ズボンは青い短パン、靴は通販で買った虹色のクロックス(買ってよかった)
ガチャ
僕は部屋の電気をつけ部屋を出た、不法侵入防止のためである
チートスキルが在るからと言っても目の届かない所で犯罪が起こったら止められないからねぇ~
スタ・・スタ・・スタ・・スタ・・
僕はとぼとぼと下を向きながらコンビニまで歩いていた
「(学校もあーなっちまったから当分は休まないといけないし――――あれ、そういえば大石さんって結局どうなったんだ・・・・まぁ警察だし大丈夫だろうな)」
他にも色々と考えている間にコンビニに到着した
ピロピロピロ~
「いらっしゃいませ~」
僕はコンビニでバイトをしている人を見ながらなつかしさを感じた
「(あ~、僕もここでバイトしてたなぁ~、懐かしいなぁ~、)」
僕は初々しさをバイトの方から感じ心の中でガンバレと言った
「さぁてと、何を食べようかなぁ~」
その時、僕の目に在るものが目についた
「デケーラーメン・・・次郎系ってやつかぁ~・・・」
800円・・・高いが・・コイツから目を離せなかった
「食べたことないし買ってみるか」
僕はどうせならとSNSで見た味卵とかデカい角煮とかを買った
「2500円です~」
「(たっか・・・今後は買わないようにしよう)」
「あ、ポイントカードあります」
僕はお金を払いコンビ二から出た
ピロピロピロピロ~
「ありがとうございまし~た」
その時、僕の耳に気持ちが悪い集団の笑い声が聞こえた
「ギャハハハ!!!www」
「キえっ!キえっ!キえっ!WWW」
「お前WW、それはWW」
あ~気持ちわり~、タバコ吸ってるけど、どう考えても未成年だし、何故かまだ九月なのにニット帽かぶってるし・・・アレが今の子の流行りか・・・・良く分からんな・・しかも服装が~~アレだ~ラップしてるヤツがきてそうなダボダボの英文が書かれてるパーカーに腰パン・・・え~~、絶対日本人には似合わんやろ、しかも英文で゛私のケツはサツマイモが入ります゛って書かれてるし・・・意味わかってんのかなぁ~
・・・ぶっちゃけ、あーいう系も中二病の部類だよなぁ~~
「・・・・でも、今はうるさいだけだしなぁ~」
「は?」
やべっ口に出してしまった、僕はとっさに口を覆いそっぽを向いた
「なんか言ったか?」
僕は苦い笑いをしながらその場を去ろうとした
「プーーWWWW、アイツ逃げたぞWW」
「WWWW」
「wwwww」
「(あ?てめぇらごときに僕が逃げるかよ・・・)」
でも、実際は僕の口が滑ったのが原因だしなぁ~実際僕も悪いか・・・ていうか、今は疲れすぎてご飯しか食べる気力がない
僕は振り返らず罵声と嘲笑を背に受けながらその場を去ろうとした
その時、そいつらの仲間の一人が変な事を言った
「あ!!ていうかさぁWW!今コンビニにいるバイトも雑魚そうじゃねWW動画とってアップしょうぜWWW」
「WWどんな動画にする~~WW」
「WWお前が店員に恐喝するってのはどうWWW」
「それWWやばっWWやばっww」
「・・・・はぁ~~~~~」
僕は深いタメ息を吐いて歩くのを止めた
あんな超常現象みたいな戦いをした翌日にはこんなしょーもない事考えてるゴミがのさばる
日常は回るな~~、どんなに嫌な事があっても日常は絶対に回るなぁ~~、結局、悪人も生きてるわけだからなぁ~~・・・・・
「はぁ~~~めんど~~」
僕はコンビニの方を向き歩みを進めた
・・・めんどいけど楽な仕事だな、僕はチートスキル持ってるし。
「世直ししますか~」
チートスキルを保有したまま帰ってこれたのでこの世界を世直ししようと思います
第一部・完
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この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・
なんか、キリがいいから第一部はここまでしました
全然続きあるので読みたい人はぜひ読んで下さい(^^)




