自動車教習所編②
数日後
僕は今度は靴を履いて゛宇座杉教習所に行った
「まぁ靴で来なかった僕も悪いかぁ~」
「田中さんー次でーす」
僕は受付に呼ばれた、どうやら僕の乗車の時間が来たようだ、
「えーと、僕が乗る車の番号は、、42番ね」
僕は42号車に足を運ばせ、車の横で指導員を待っていた
スタ、スタ、スタ
僕の前で白髪を紫色に染めてるマスクしてる中年指導員が止まり「はぁ~」という深いタメ息えをし手をでした
「?」
僕は意味が分からなかった
「はぁ~ファイル見せて」
「あ、ファイルですね!。はいどうぞ」
僕のファイルを見る
「はぁ~じゃあ、運転席乗って」
「・・・あ、はい」
僕は運転席に乗った
「じゃあ、pからDにして」
「(分かんないんだけど。。。)」
「あ、これか」
車がバックする
「それーーバッックだよぉ~」
紫髪の中年に気持ち悪い声でそう言われた
「あ、すみません」
「じゃあ、車だして」
ブーン
僕は車を動かしカーブをした
「はぁ~違うハンドルはこう」
「(こう?え?どゆこと?)」
僕は分からなかった、こうと言われても運転中なのだから見えるわけがない
こいつは真横見ながら運転しろ?と言ってんのかと思った
「(もうちょい手を前のめりしてやってくれねーかなー?陰キャだから言えないけど)」
「はぁ~だから~・・・で・・・だから」
「え?・・・あーはい」
紫に髪染めてる中年はマスクしてるからゴニョゴニョして聞こえずらい
僕だけが思ってるのか、分からいけど、老人ってなぜかマスクして外出するよね、マスクを毎回つけて出かけるの見るからそっちの方が健康に悪いんじゃね?といつも思ってしまう
「はぁ~ はぁ~」
僕の運転中に何回タメ息をしたのだろう、このクソ紫髪のマスク中年は
ーーーー
運転の時間が終わった
僕が下を向きながらトボトボと帰ってるとさっきの紫髪中年マスククソ野郎がいた
僕の時とは違ってなんか楽しそうだった
なんでそんなに楽しそうに喋てるのか少し気になって除いた
「君ーも運転頑張ってねー学校で何が流行ってるのーー?」
「はは・・ははは・・・」苦笑い
「うーーわっ・・」
僕は思わず声に出してしまった
中年男性が若い女の子にダル絡みしているの見たら気持ち悪くて仕方がなかった
「(あ、そうか・・・僕が男だから最初からこの指導員は態度が悪かったのか・・・・僕、悪くなくね・・・」
いつも僕はシャワーを浴びてる時に「あの時、僕、文句言われてたなぁ」と気づいてイライラが増幅するタイプの僕がこの時はすぐに切れた
僕は後ろから声をかけた
「おい」
「?・・・はぁ~なに~?」
「お前がマスクしてんのはお前の息がくせーからだろ?まさか、女にモテるためにマスクしてるわけじゃーねよな~?、中年がきついぜ!!!」
「なに言ってんだ、クソガキ!!」
「叫んでんじゃねーよ」
「時間停滞」
周りの時間が遅くなる
「×時間停滞」
時間がさらに遅くなる
僕が今した技は僕と同じチートスキルを異世界で持ってる同士11人で考えた応用技「かけ算」だ
技に技をかけて効力が上がる
デメリットは・・・・ない
「さぁて、どうしようか」
僕はしばらく考えた
そして、答えは出た
「よし、あのちゃちゃ言ってる指導員もヤるか」
「時間停滞解除」
ーーーーー
「あれ?、さっきまでいたキモイ中年がいなくなってる!!」
「良かった~きもかった~」
ーーーーー
「ん?どこだ、ここは、俺はさっきクソガキを殴ろうとーーー」
「お目ざめですかーー紫マスク中年さん?」
「なんだと!?」
キモイのが僕にとびかかった
ガシャン
「鎖でつながってるの見えなかったのかなあ??」
「ハっ・・・・」
キモイのがこの状況に気づきドンドン表情が曇っていく
「な、な、何でこんな事やるんだ?」
「゛やるんだー?゛」
「・・・・やるんですか・・」
「そう、それだよ!!、なんで、お前らは、タメ口なんだよ、僕とお前らは友達か!?・・ちーがう、だろ、違うだろー!!!・・あとなぁ、お前キモイんだよ、中年で若い子に絡むとかきめーんだよ!!?、苦笑いされてんの気づかないのかな!!」
「す、すいません」
「今更、謝っても遅いよ、自動車免許ってさ、この地域ではあんまり使う人いないけど、地方とかだったら必需品なんだよ!!、おまえら指導員がクソだったら行く気なくすだろーが!!
なんで!そんなにイキれるの?言っちゃ悪いけど運転教えるだけの行為に何で私情を挟めるの???、
君らの行動はゲームがうまいと言っている社会では何の役にも立たないのにイキってる奴と同じだからなぁ~!!
あーゆー奴らがいるからオタクが嫌われるんだよ!、クラスでオーバー〇ォッチやってるって言えねーだろーがー!!!はぁはぁはぁ」
柄にもなく大声を出してしまい息切れを起こしてしまった
「あのー俺は助かるんでしょうか?」
キモイ中年が聞いてきた
なので、僕は右のほうを指さした
「ん?、あれは・・・・!!」
キモイのが見たのは黒焦げになった方言を使うキモイ指導員だった
「デブ顔体痩せか?・・・」
「ん?、あれがあのキモイのの名前か?キモイ名だな」
「僕さぁ、いつも思うんだけど、男で太ってるのに茶髪に髪染めてる人って性格おかしいヤツ多いよな、でも、僕分かっちゃたんだよ!!、こういう奴らは自分が見えてないバカだからそもそも性格がわるいんだよ!!プライドが高いただのキモイ男ーー!!、ハハハハハハハ」
「すいません、許してください!!!」
キモイのが僕に土下座した
「ダメだね・・・てめーは僕を怒らせた」
「火の玉」
「ぐわぁあぁっぁ」
キモイ中年指導員がキモイ声で悲鳴を上げた
「僕、みたいな陰キャにあんなひどい態度とってるならだれにでもひどい事してるでしょ・・・剛田くんがひどい目に遭うの想像しちゃたら・・・・ハハ!でも、大丈夫!悪は倒したよ!剛田くん!頑張ってMT免許とってね!!!」
ーーーー
僕は悪を倒し、ルンルンで家に歩いて帰っていた、思わず声を上げた、異世界の名残だ
「あー世直し成功!!!気持ちがいい夜だーーー!!!」
ー宇座杉自動車教習所編・完ー
「・・・・・」
「魔力の波動感じたと思って来てみたら・・・まさか、田中が?」
電柱の上に怪しい人影、あれが誰なのかこの時の僕はまだ知らない
「田中が?・・・・いや、そんな訳ないわ、私の気のせいね」
・・・・・僕は本当にしばらく関わりがなかったので、アレが誰なのか本当にしばらく知らなかった・・・・うーん・・僕ってそんなに期待されない程の陰キャなの?・・・
この物語はフィクションです
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この物語はフィクションです、現実のモノとは関係ありません