表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートスキルを保有したまま帰ってこれたのでこの世界を世直ししようと思います  作者: ただの山すけ
チートスキルを保有したまま帰ってこれたのでこの世界を世直ししようと思います
20/73

調理実習編③

 この危機を逃れるにはコレしかないッッ!!!と僕は思った


「あ、ごめん、僕、トマトアレルギーなんです」


僕は真顔で嘘をついた


ーーーーーてか、それしかないだろォォォ!!!


もう、無理、無理、無理、『時間停滞(スロータイム)』が使えない時点で詰んでるから!!もう嘘つくしかないもん!!


ドプッ・・・ポコォ・・・ドプッッ・・ジョウジ!!


おかしいって、食べ物からこんな音しないでしょ!!こんなの食ったらマジで死ぬってッッ!!

可哀想だけど嘘つくしかないって・・・・


僕はその時、額から一滴の冷や汗がでた、

その時、上原杏の表情が曇った


「え?あ、あ、そうなんだ、なんかごめんね」


上原杏は下を向き、少し悲しそうな顔で苦笑いをしていた


「・・・・・(あ、あれ?もしかして、トマトアレルギーが嘘ってバレてる?・・・まずい、まずい、ちょっと悪い事してしまったかも・・・・どうしよう・・)」


僕が冷や汗をダラダラと流してあたふたしていると後ろから声が聞こえた


「じゃあ、僕にもらえるかな?」


その声の主は水篠くんだった


「!!!(水篠くん!!)」


「!!!?(マジか、水篠のヤツ、アレを食おうとしてんの!?)」


水篠くんはいつもそうだった。

異世界で魔王の配下「デットデビル」と戦闘していた時に誰もが警戒している時に先手を誰よりも早く当て弱点を見つけて不死と思われていたデットデビルを簡単に倒せた・・・・

・・・水篠くんの行動はいい意味で言えば気が利く優しい行動、悪い意味で言えば自分よりを相手を優先してしまう自分を捨てている行動・・・・


「(水篠くん、君はずっとその行動をとるのかい?)」


僕はそう思い水篠くんを見透かす様に水篠くんの目を見た


「」


言葉が出なかった、水篠くんの目は目の前で困っている相手にだけ向いていた、その他の事は後回しという目をしていた。


「・・・・フッ」


僕は自分の考えの浅はかさと水篠くんの凄みに思わず失笑した


「(僕もこうなりたい、こうでありたいな・・・)」


僕がそんな事を思っていた時


「じゃあ、食べてもいい?」


「う、うん」


上原杏が不安そうな顔で頷いたが自分の手をギュと握りしめ水篠くんの反応に期待しているようだ


ーーーーーカチャ・・・


スプーンで゛得体の知れないナニカ゛をすくう音がなり、僕とあかねは集中して水篠くんが食べる様子を見た

・・・てゆうか、スパゲッティなのにスプーンで食べるって、、


ドプッ・・・ポコォ・・・ドプッッ・・ジョウジ!!


人が食べる物から聞こえてはいけない音がスプーンですくった゛得体の知れないナニカ゛から聞こえる・・・


「」パクッ


「・・・・・ゴクンッ」


水篠くんが口にいれ吞み込んだ


・・・・・・・


沈黙が流れる


「う~ん・・・」


水篠くんがこの沈黙を破り一言言った


「ちょっと、酸っぱいかなぁ~」


「え!あ、そうなの?・・・おいしかった?」


上原杏が水篠くんにモジモジしながら聞いた


「・・・・・ごめん!実はそんなかも!」


「・・・あ、そうなんだ・・・」


上原杏は少し悲しそうだった


「でも、意外と食べれるほどだったから、これから料理を頑張ったらすごく上手くなると思う」


「!!!・・・・あ、ありがとう」


上原杏が水篠くんの言葉に照れながら顔を赤くしていた・・・絶対惚れたな・・・


「(ふーーー良かった~~()()()()()~」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

~今からちょっと前~


ーーーーーカチャ・・・・


「(よし!大丈夫だ!水篠くん!僕が助ける!!)」


水篠くんが口に゛得体の知れないナニカ゛を運び呑みこむーーーー刹那(せつな)!!


「『天の治癒(ホリーヒール)✖3』」


僕は小声で魔法を水篠くんに向け唱えた


「(いや、あれ食べたら食中毒なるでしょ・・・仕方がない、私が助けてやるか)」


ーーー『想像を現実にする(チートスキル)』ーーーー


「『(水篠徹の味覚を今から30分(おと)らせる+胃袋が強靭になる)』」


「」パクッ


「・・・・ゴクン」


「・・・・うーん、ちょっと酸っぱいかな~」


「「((よし、死んでない))」」


ーーーーーーーーーーーーーーー


「(フーーー良かった~~上原杏も料理をこれから頑張るという顔してるし・・・・これ以上、犠牲者はでないだろう・・・多分・・・・これは世の中の為になったよね?~~じゃあ、゛世直し゛成功という事でいいよね!)」


水篠くんが最初で最後の犠牲者なのはまぁ・・・いいか・・・・


「・・・・・(これは、食べても大丈夫だな・・よし!)」


水篠くんが口を開いた


「じゃあ、杏ちゃんの今後の為に゛皆゛でこの料理を改善するために皆で味見しようか!」



・・・・・・・・


「「え?」」



「「(ええ~~~~~!!!!)」」


僕はその後、トイレに行くと言って、調理実習の残り20分をトイレで過ごした


「上原杏・・・やっぱ゛生理的に無理゛だ・・・あんなのと関わったら多分僕、早死にする・・・」


僕はトイレでガタガタ震えた


ーーーーー調理実習編・完ーーーーー







































































































感想、アドバイスお待ちしてます!!!

。。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。

「イカはイカかが?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ