チートをもって帰ってこれたので世直ししようと思います
僕はいわゆる軟弱男子だ
名前は田中太郎、名前が普通すぎて鼻で笑われる事がよくある
身長も低く、体格もよくない、筋トレもしてるが体質なのか全然筋肉がつかない、むしろ体重が減って50キロ台になったほどだ、学校では影が薄いボッチで陰キャ、けど、周りがいい人だからいじめられてはいない
いじめられてないけど、周りと自分を比べる卑劣な心がある自分を責めてしまい罪悪感で腹が痛い
そんな僕が、なぜか一人だけ異世界転生してしまった!!
それで、熱い戦いと姫との熱い恋の日々・・・・
って、訳ではなく、僕のクラス丸ごと異世界転生したのである
まぁ、別に期待してたわけではないけど、僕だけの長所が異世界なら手に入るとおもったから少しショックだった
話を戻そう
召喚されたのもつかのまそこにいた女神という人物がこういった
「勇者の皆さん、私は女神ビア、早速でわるいですがこの世界は魔王ダークエーーーーーー」
話が長いのでようやくすると魔王がいるから倒して欲しいという話で、召喚された僕らには゛チートスキル゛があるらしい、その鑑定をするために一人一人水晶玉に手を当てて調べるらしい
まずは、クラスの女陽キャ、円頓寺あかねが水晶に手を当てた
「すさまじいです!!貴女のチートスキルは「想像を現実にするスキル」です!!鍛えれば女神の私以上のに強くなる可能性が!!!」
「え~そうなんですか!!嬉しいーー!!」
「(相変わらず、裏表がないように話すなーすごいなー)」
と僕は心の中でそう思った
そして、次々と鑑定をしていく
「おー!!「勇者のスキル」です!!!」
「うわー!!「神の魔法のスキル」です!!!」
「うわー「精霊と友達になられるスキル」羨ましいです!!!」
「うわー!!!」
そして、いよいよ僕の番が回ってきた
「(僕のスキルは何だろう、以外にもダークソウルとかダーク右手とかダーク右目とかだったりしてーフフフフフ)」
思わず口がにやけてしまった、こんな時はおとぼけ顔がセオリーだ
「はい!!ありがとうございました!!皆さんのスキルが分かりました!!」
「(あれ、なんか終わろうとしてない?、僕の番、、、え?忘れられた、、、)」
僕があたふたしてるとクラスの陽キャ剛田武が口を開いた
「女神さんー!!まだ、田中がしてないけど!!!」
「え?あ、そうなんですか!すいません!!私とした事が忘れてしまいました!さぁ、水晶へ」
「(剛田くん!!、名前が某アニメと同じで姿を似ているから性格がジ〇イアンかと思ってたよ!避けててごめん、歌がうまいという噂も信じるよ!!ミセスがうまいって僕も噂を流すよ、ありがとうジ〇イアン)」
僕は剛田君に口ではありがとうと言えないので目と会釈で感謝を告げた
剛田君は軽く手で「いいよ、いいよ」の動きをしていた
僕はこの時、少し胸がざわついた
「剛田君」キュン
ーーーー
「はい!結果が出ました、田中様のスキルは「上級魔法を全魔法使えるスキル」です!!すごいですね!」
「(うん、すごいのはすごいんだけどさ・・・・)」
「すごいですね!!、これで12人目です!!!!」
そう、そうなんだよ!!
凄いスキルだよ!?もちろん分かってるさ、けど、僕含めてクラスの12名が同じスキルだよ!?
量産型にもほどがある!!
「(はぁーこの世界でもぼくはパッとしないキャラなのか、、トホホホ」
僕は心の中で涙した
そして、僕らは戦った
城に攻め来る魔族をクラスの11名と一緒に上級魔法で倒したり
仲間の闇落ちも近くで見たりそれを止める剛田くんとの闘いも近くで見たり
剛田君と姫の禁断の恋を見たりした
そして、魔王決戦の時、僕は、みんなが戦っているのを後ろでクラスの11名の仲間とともに上級魔法で援護をした
そして、とどめは剛田君がさした
「うおおおおおお!!!!」
剛田君が雄たけびを上げた、続けてみんなも男女問わず叫んだ、僕も叫んだ
そうしてる内に、体が透けていくのが分かった
「勇者の皆さん、お別れです」
女神様が泣きそうな顔でそういう
「あなた達はよくやりました、ありがとうございます、ですがこの世界の記憶はなくなります」
「えー嫌だよー!!」
「女神さまの事忘れたくないよー!!」
クラスの女子がそういう
「そういう条件であなた達を召喚できたのです、すいません、今までだましてて」
女神さまが深々と頭を下げる
「顔をあげてくれよ、女神様」
剛田君がそういう
「逆に俺は感謝したいぐらいだ、こんなに楽しい思い出をありがとう、だから、謝らないでくれ」
そう女神は言われると泣き出してしまった
それを見たクラスの人達も泣いていた、剛田くんも顔は見えなかったが泣いていたと思う
僕も泣いた
「勇者のみなさん、あなた達の人生に幸あれ、、、本当にありがとうございました」
女神さまは泣きながら笑っていた
そうして僕らは元の世界へと帰ってきたのだ
時刻を見ると異世界に飛ばされた日の午後六時になっていた
「うーん、あれ」
クラスの人達がドンドンと目を覚ました
そして、全員がなぜか涙を流していた
僕も流していた
クラスの女子が「やっばい、家に帰らないとママに怒られちゃうーー」という発言によりクラスのみんなが次々と教室をで家に帰っていった
僕はその時、まだ、机に座つていた
「・・・・・」
「うーーーん」
僕は教室の窓が開いているのにふと気づき、窓の方に手をかざしこう言った
「火の玉」
すると手から火の玉が窓の外まで飛んでいき消えた
「うーーん」
「・・・・・」
「女神様、僕だけ記憶とチートスキル消すの忘れてない?」
これは、チートが使える僕がこの世界を世直しする話である
「・・・・・」
「女神様って僕の存在忘れてたって事ないよなぁ・・・・」
僕はこの後、家まで歩いて帰りベットの中で女神様と別れる時、泣いてた僕ってなんか哀れだなぁーと思い眠った、眠ったふりをした、涙がこぼれそうだったから
これは、そんな僕がこの世界を世直しする話である
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