3話 とある組織、サタニズム現る
追放だけで話を進めるとざまぁ終了後に見られなくなるかもしれないと思い、ここで話の黒幕的? 存在を出してみました。このように試行錯誤してより読者に楽しんでもらえるか考えてますので読んでくれた人は是非とも感想等お願いします!
(何で、こんなところにいるんだ……)
ドラゴンを攻撃する直前に声が聞こえたと思ったら頭を抱えて困っている様子だった。もしかしてこのドラゴンが話しているのか?
(あの……今、喋っているのってドラゴンさん?)
(んっ? もしかして我の言葉がわかるのか?)
質問に答えているってことはこのドラゴンが喋っていることになる。あれ、そう言えばドラゴンって喋るっけ?
(わかりますよ、ドラゴンって喋れましたっけ?)
(喋れるが、思念で話しているから人間とは会話できないないはずだがな……)
本来、人間と会話できないなら何故今できているんだ? 昔から特別なことをしてきたわけではないのに……。
【トランスバードを討伐したため、スキル【翻訳】を入手したのでドラゴンとも会話できるようになりました】
疑問に思っているとまた謎のアナウンス声が聞こえてきて解説してくれた。なるほど、モンスターを倒したときに言っていたかもしれないな。これで会話できるようになったのは有難い!
(今、わかったのですが恐らく僕のスキルで会話出来るようになっていると思います。あっ、ちなみに僕はレイと言います)
(なるほどなぁ。まぁその話は置いといて、それよりレイとやら、我に攻撃しないでくれるか?)
(ドラゴンさんが攻撃しないならしませんよ。逆に何で僕の後ろにいる人々を襲っているんですか?)
(我はただのドラゴンじゃないぞ。古代竜の1体、雷竜インドラ様だぞ!)
インドラか~……えっ! あの伝説に出てくる雷竜インドラなの!? 確かに特徴は一致してたし、奪って? 使ってみたけどかなり強力な雷スキルだったし……嘘ではなさそうだ。まさか本当に存在しているとは思わなかったから正直、目をキラキラさせながら感動していて内心興奮していた。
(正直に言うがわからないのだ……。気づいたらここにいてレイにやられそうになっていたのだ……)
(いやいや、あの伝説とされている雷竜インドラ様が僕の攻撃でやられるはずないですよ)
(何を言う! 目覚めてから酷い脱力感があるし、レイが何故か我の雷を、少し弱めだがかなりの威力がある雷を使用していたからそのせいで死ぬかと思ったわ!)
要するにインドラさんは色々酷く消耗しているわけか、多分そうなったのは絶対僕がサーペントスティール? を発動させたせいだよな……。謝った方がいいのかな、まぁ今はそれよりもインドラさんがここにいる経緯を覚えてないことを優先して考えないといけない。いったいインドラさんの身に何があったんだろう?
「先程から……何をしているんですか……早く……王女様を……」
インドラさんと話すことに夢中になり、フードを被っている人達をそのままにしていた。もう戦いが終わって安心してしまった。それより早く説明しないと……。
「すみません。ですが安心してください。インドラさんと会話して温厚なドラゴンと分かりましたので、大丈夫です!」
「ふざけているのですか……、早く王女……様を……」
安心させようと言ったのだが信じてくれない……。そういえばインドラさん本来は人間と会話出来ないと言ってたし、さっき攻撃しそうになっていたから、それは信じれるわけないか。いや、それよりも早くこの人々を手当てしないと取り返しのつかないことになりそうだ。
「安心してください、あのインドラさんは何もしませんから……。そうだ、治療アイテムとかってありますか?」
「王女様が……」
「わかりました!」
(おい、我のこと忘れてはないだろうな)
申し訳ないがインドラさんの事を無視して、僕は王女様らしき怯えている人に声を掛ける。その時に勝手に申し訳ないが顔が隠れているのでフードを取らせてもらった。顔が露わになり、見てみると王女様は涙を流しながら震えていた。艶のある金髪で肌は白く、耳が長いのが特徴的だった。
「あなたが王女様ですね、僕はレイと言います。あなた方を助けに来たものです!」
「本当ですか……?」
「安心してください、もう襲ってくるモンスターは全て討伐しました。ですが見ての通り、御連れの方々がかなりの重傷です、治療アイテムを持っているとお連れの方々にお聞きしましたので僕に渡してもらってもいいですか?」
「よかった……助かったのですね。レイさん、助けていただきありがとうございます……うわぁぁぁぁぁぁぁん」
ちょっ、いきなり抱き着いてこないでよ! 初対面なのだが……。王女様に治療アイテム、ハイポーションをもらった後、いきなり抱き着かれてしまった。まぁいいや、モンスターに囲まれて余程怖かったのだろう。僕は無意識に頭を撫でると王女様は少し落ち着いたと思いきや顔を赤面させながら慌てて僕から離れた後、王女様と一緒に倒れている人にハイポーションを与えていった。
「ありがとうございます! あなたは命の恩人です!」
「我々は王女様の護衛ですが、あなたがいなければどうなっていたか……」
この緑色のフードを被っている人々は王女様の護衛のようで全員で5人いて、僕に礼を言っている。いや~、一時はどうなるかと思ったけど、皆が助かってよかったよ。
「……なっ! インドラ!?」
護衛の1人がインドラさんに気付き、護衛の人は戦闘態勢に入る。王女様は恐怖で腰が抜けている。まだインドラさんが温厚なドラゴンということを信じていないようだ。
(何故、この者達はそんなに我を警戒するんだ?)
(インドラさんが襲い掛かったからですよ!)
インドラさんが悪いわけじゃないが思わず突っこんでしまった。インドラさんがそんな馬鹿な……と驚いているが、いったいどうしたら信じてもらえるんだ?
「これは……いったいどうなっている!」
考え事をしているとインドラさんの後ろから声が聞こえる。見てみると濃い紫色のフードを被っている男が立っていた。男のフードには悪魔のシンボルマークらしきものがあった。見た限りかなり怪しい。
「だが、まだ最強の古代竜インドラが残っている……インドラ、そこの人間を殺せ! 死体は残せよ……」
その反応から見てモンスターが討伐されていることに驚いているようだ。それにインドラさんの名を出していたからもしかしたらインドラさんが何故、ここにいるのかがわかるかもしれない! 早速聞こうと思ったがインドラさんは男に命令されたせいか憤懣やるたかない。
(インドラさん、ちょっと待って。あの人もしかしたらインドラさんがここにいる理由知っているかもしれないので動かないでもらえますか?)
(あいつはどこか癪に障る奴だがレイが言うなら言う通りにするぞ)
フード男が聞こえないぐらい小さな声でインドラさんにお願いした後、僕は前に出てフード男にいくつか質問する。
「このモンスター達はあなたが?」
「そうだ、あいつらを殺して生贄にするために襲わせたのだ。しかしインドラ以外やられてしまっている……まさか貴様がやったのか?」
「僕が全て倒しました。1つ聞きますがあなたは罪のない人々を平気で殺そうとして何も思わないのですか?」
「悪魔を復活させるためなら何とも思わん!」
「悪魔?」
「いいだろう、どうせインドラに殺されるのだから教えてやろう! 俺はサタニズムの組織に入っているオパール、サタニズムは封印されている悪魔を復活させる為にできた組織だ。悪魔を復活させる為には多くの人間を生贄に捧げないといけない、だからこうして襲わせてもらったのだ」
どうやらサタニズムという組織が存在するらしい。悪魔を詳しく知らないが嫌な感じがするし、人を簡単に殺してしまう極悪非道な組織が存在していいわけがない。存在を知ってしまった以上放っておけないしな。
「ちなみに言っておくがモンスターは全て俺のスキル契約で従わせている、インドラは俺の仲間がとある遺跡でたまたま見つけ、あのお方が洗脳して持ってきてくれた。そのおかげでインドラを仲間にできた。これで俺は最強だ!」
オパールは組織の情報、スキル、インドラさんの事をペラペラと話してくれたので謎が分かった。とにかくそのサタニズムとかいう組織を壊滅させないといけない!
情報を整理しているとインドラさんがもう我慢の限界が来たのかオパールの方を向き始めた。
(貴様ごときがこの我を好き勝手やってくれたようだな……)
「インドラ、何故こっちを見る……まさか、洗脳が解けたのか! くそ、一か八かプルパワーでやるしかない! インドラよ命令だ、こいつらを皆殺しにしろ!」
オパールが全身に力を込めて命令するとインドラさんの額に紋章が現れ、全身に稲妻が走っていた。恐らくスキルによる強制的に従わせるものだろう。しかしインドラさんは微動たりともせず、上に向かって咆哮する。
(調子に乗るな!)
その咆哮は爆音で耳を塞がないと鼓膜が破れそうになるぐらいだ。その間にインドラさんの額に出てきた紋章が砕かれ、消えていった。さすが伝説の雷竜インドラさん、契約させられても自ら破棄させるという規格外を見せてくれる。そのままの勢いでオパールに攻撃すると思いきや、そのまま倒れ込んだ。
(インドラさん、大丈夫ですか!)
(なんか力が入らなくなったぞ、恐らく体力か魔素のどっちかが切れてしまったようだな)
脱力感あると言ってたからな、さっきの咆哮で疲れたのだろう。とにかく無事でよかった。インドラさんはその場で少し休んでもらおう。
(インドラさん、後は僕がやりますので見ていてください)
(おう、ガツンとやってしまえ!)
インドラさんは笑顔で親指を立てて、僕に託してくれた。僕もこのオパールという男は気に食わないからこの手で倒したい。
(1つ言っておくがレイの魔素は残り少ない、注意しろよ)
「ありがとうございます、なら1撃で仕留めます!」
サーペントスティール? や雷をかなり使ったから多く消費したのだろう。インドラさんの忠告を受け入れて、オパールの前に立つ。
「1撃で倒すだと? なめてるのか貴様は! 言っておくが俺はかなり強いぞ、戦うと後悔するぜ」
オパールは腰にぶら下げていた剣を手に取り、剣先を僕に向ける。僕だって元はホープ家の人間だ、勇者パーティーに入るために日々鍛錬していたんだ、ここで負けるわけにはいかない。
「くたばれー!」
オパールは僕に向かって走ってくる。僕は落ち着いて剣を鞘から抜き取り、剣に今出せる全ての雷を纏わせることをイメージする。オパールの剣が僕に当たりそうな間合いに来て、そのまま突き刺そうとしたときに僕は隙を見つけて瞬時にそこをついた。
雷帝!
雷を纏わせながらオパールの剣を折り、そのままの勢いで横腹に一閃する。本来なら動けなくなる程度にするつもりが、雷が強すぎてオパールは感電し、黒焦げになった後、塵となって消えてしまった。
【対象者を討伐したため、スキル【契約】を獲得しました】
~~~ 【能力強奪】で入手したスキル一覧 ~~~
【雷竜】 【翻訳】 【契約】
隠し能力……サーペントスティール
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