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脱出は大胆に

久々の投稿です。

正直なところほぼ一年近く経ってるので、どんな内容か忘れてました。


がエージェント・エレナのカッコよさは健在してました。


ではどうぞ。


「クリスこちらへ」


エレナはそう言って、地下室から登り切った階段の最後までクリスをエスコートして登った。


さながら、

美しき麗しい男性という感じだった。

声の出し方にもきっとこだわりがあるのだろうとクリスは感じていた。


「本当にあなたが男性だったらよかったんのに」


そうクリスが言うと、エレナは彼女の顎をそっと指で上げて。


「お褒めの言葉と受け取っておきます」


思わずクリスは目をつぶってしまった。

この方ほかっこいい男性に今まで出会ったことがなかったからだ。


心はときめきで溢れかえっていたが...


「では、失礼しますよ。邪魔者が来てしまったようです」


エレナはそう言って、

クリスをお姫様抱っこで抱えて走り始めた。


暗い夜の城をスポットライトに照らされながら、走り去って行く。


銃声も聞こえるが、

まるで拍手のようにも感じられた。


塔の上に上がったエレナは、クリスを下ろした。

彼女の息は上がっていたが、表情一つ崩していないことの気がついたクリスは、感銘を受けた。



「さて、クリス。君は空の散歩は初めてかな?」


エレナはそう言って、

上がってきた階段に向かって煙幕を投げつけた。

そして、クリスの腰に手を回してこう言った。


「しっかり捕まってて」


エレナはそういうと、塔の端に向かって走り出して海に向かって飛び降りた。


それと同時に追ってきた武装した兵士たちが塔の上に上がってきた。


クリスは悲鳴を上げるが、エレナは平然としていた。

すると突然身体が上に上がったのを感じた。


ばっさっと音を立ててエレナの背中から凧のようなものが開いて、風に乗っていることにクリスは気がついた。



「見てごらん。あの街を」


エレナはそう言って前の方に指を刺すと、

壮大な高層ビル群から見える夜景がまるで宝石箱のようにキラキラと光っていた。

海面に反射している下半分はゆらゆらと静かな波に揺れてまるで万華鏡のように夜を照らしていた。


足元に赤い光がポツンと見えて、そこで暗がりに手を振る人物が見えた。


「さて、お迎えの船はあちらです」


エレナはそう言って、その船を指差した。



船に降り立つとそこにはニューアムステル市警の制服を着た警官が数名待ち構えていた。

どうやら、救出したクリス王女の身元の引き受け方のようだ。

横に笑みを浮かべるベスもいた。


「うわーかっこいいわね」


思わず、エレナの麗人の姿を見てベスはそう言った。

そしてクリス王女の姿を確認してこう言った。


「クリス殿下御お迎えにあがりました。ご安心ください我々が国までお送りいたします」


クリスはそれを聞いて、

ベスの方へ近寄って行った。


エレナはそれを見届けて、ホッと胸を撫で下ろした。

そして、クリスは振り返ってこう言った。


「あなたのお名前は?」


エレナはそれを聞いて、変装していた服を脱ぎ捨てて、黒いぴったりと身体にフィットした潜入用スーツ姿になった。


「エージェント・エレナよ。お見知りおきをクリス」


エレナはそう言って、

海に飛び込んで、闇の中へ消えていった。


こうしてエージェントエレナの任務は完了したーーー


The End?



続きはしますが、

題名にあるスノーブリッツを書くのに時間が入りそうです。


とりあえず、乞うご期待。

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