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サクラ咲く。  作者: 好意 椎
第1章 幼少期編
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能力検査前編です!

ドアを開けてもらい中に入ると、自分と同年代の子供達が百人ほどいた。

その子供達は、直径30センチ程の大きさの水晶が5個、一メートル間隔で並べられていて、各水晶に列となって並んでいた。

「さてさて、それでは能力検査について説明させてもらう。そして何故、能力検査をするかを。ちなみに.....ジン君はわかるかな?」

「えっ!?俺?......えーと.....単純に國が強いやつを知りたいからじゃないのか??」

「ああ。確かにそうだね!だけどなんで國は強いやつを調べなきゃならないと思う?ランちゃんはわかるかな?」

「それは....やっぱり、國にとって優秀な人が解れば、國に何かあった時、対処が出来やすくなるからでしょうか?」

「そうだね!概ね合っている!だが問題はもっと単純な事なんだ。」

言葉を一度切り、三人の顔を見る。

しっかり話しについていけてるか確認も込めて。

「.....魔族から、その者達を守るためなんだ。」

「...!?そこでなんで魔族が!?」

三人は皆、同じように驚きを隠せなかった。

そもそも彼女達にとって、この能力検査とはイメージとして身体検査に近いものという認識でしかなかった。

それほどこの能力検査は、一般的に行われている事だった。


だがそこに魔族が関係してる事は一般には知られていない事だった。

もちろん、戦うために能力を調べるというのは必要な事なのだが、魔族が原因(・・・・・)という事は初耳だった。

同じ様に後ろで聞いていたトウコも息を飲んだ声が聞こえてくる。

「これは上層部しか知らない事なのだが、魔族は私達との戦いの際、何故だかわからないが、まるで狙ったかの様にある者達を付け狙ったんだ。.....どんな者達かわかるかい?サクラちゃん。」

サクラは少し考えてみるが、魔族の事など考えた事が無い為、答えはでなかった。

「....すいません。わからないです....」

その答えを受け、優しい笑みを浮かべるカミーユ。

彼の中では予想通りの答えの様だ。

「.....人族や僕達エルフ族、それに他の種族も術を行使する際、必要となるのが術力じゅつりょく。それを扱う術師。術師はとても優秀な方なのだが、その術力は人それぞれ量が違う。その中でも多くの術力量を持っている術師がピンポイントで狙われたんだ。....まあその事実に気付いたのも、だいぶ後なのだがね。だから國として術力量が多い者や優秀な人材を守るために、能力検査を行う事が決まったんだ。」

普段三人はトウコから歴史の話しなど、勉強として聞いているがそんな事は聞いた事がなかった。

だからにわかには信じられないが、ここで嘘をカミーユが言う意味もないので、納得するしかなかった。

「あのうカミーユさん。何故、國はそのことを隠しているのでしょうか?それとこの子達に聞かせたのはいったい...」

彼は上層部しか知らないと言った。それはつまりこの話が國にとって、七歳の子供が知る様な内容ではない事は明らかだ。


「.....私はね。この目でオウカ様をみた。彼女の力、姿、性格。全てにおいて素晴らしい方としか言いようがないと思っているんだ。この先そんな方はもう絶対、....現れないと思っていた。」

ゆっくりと三人を見つめ、そしてサクラに視線を持っていく。そして先ほども見た穏やかで慈しむ様な顔になる。

「だが君たちを見たら、何故だかその時のオウカ様を見てる様な気がしたんだ。そしてこの事は伝えておかなければならないと何故か思った。.....私の独断だ。できればこの事は他のものには言わないでほしい。無駄な混乱なんてない方がいいからね。」

そう言ってゆっくりと三人の頭を撫でていく。

「そう言う事で能力検査で調べるのが、術力量とどの術に相性が良いかだ!わかったかな?では君達も他の子供達が並んでいるところにいって能力検査を受けてきてね!さあ並んだ並んだ!」


先ほどの雰囲気とはガラリと代わり、おどけてみせるカミーユを見て、若干その変化についていけなく感じるが、並ぶように急かされるので、とりあえず列に加わった。


サクラは5個あるうちの真ん中にある水晶に並び、その右隣にある水晶の列にラン、左隣にジンが並んだ。


検査は、水晶に手を当てていると、水晶が光り出し、それを近くにいる白衣を着た人が、手に持っているボードに何かを書き、記入が終わると次の人に変えていく。だいたい5分程で終わるみたいで、これなら早く帰れそうだと、サクラは思いながら自分の番を待っていた。


自分の番までもう少しというところで、右にいたランの順番が周ってきていた。


(ランちゃん頑張って!!)


心の中で呟きながら見守っていると、水晶から淡い光が徐々に出てきた。

それは赤い色で、これは火の属性に適している証で、その光の光量はみるみるうちに強くなっていった。


「ランちゃんすごい!他の人より眩しいよ!!」


光は辺りを包みこんでいく

それは明らかに他の者とは違っていた。


(これは...。今年の検査では一番の術力なんじゃないかな?)

(赤い光もとても鮮やかな色だしこれはすごいね!)


周りの白衣を着た大人達がそんなことを言っておる。

自分の親友とも言えるランが、注目されて、良い結果で驚かれているのは、サクラにとってまるで自分のことの様に嬉しいことだ。


もともと引っ込み思案であまり活発ではないサクラを、ランはよく外に連れて行き、泥んこになるまで遊んだ。

その後トウコに怒られたが、それでもランはサクラにとって、自分を未知の世界に連れてってくれる、かけがえのない存在であった。


(やっぱりランちゃんはすごいなー!!私もランちゃんみたいになれたらいいな!)


そんな風に考え、未来の自分(理想形)を思い浮かべていると左の方からも歓声が聞こえてきた。

急いでそちらを見ると、水晶に手をかざしているのはジンで、その色は水色で、光量はランの時と同じくらい光っていた。


(ってジン君もすごい!!水色だから水の属性かな?)


周りのざわめきが大きくなっていく。

後ろではカミーユは嬉しそうに目を細めて、笑顔でいる。

トウコは少し興奮してる様で頬を赤くして笑っていた。


そして能力検査は、最後の一人である、サクラの番となった。


遅れて主人公は来るものです

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