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サクラ咲く。  作者: 好意 椎
学生編<平和>
22/26

模擬戦前です!

「と言うことですので、御許可をもらいに来ましたわ。」

「はあ....と言うことと言われてもねえ...」

カミーユは学園長室に来たランから、事の経緯を聞いて早速問題が起こったことに対してため息が思わず出てしまった。

「ちなみにそれはもう止められないんだよね?」

「はいですわ。」

まるで人ごとのように言うランに、カミーユは違和感を感じるが、学級委員に選ばれた者としてはあまり良くないので注意することにした。

「あのねランちゃん。学級委員としてクラスメイトが問題を起こそうとしていたのなら、止めないといけないよ?そうじゃないと.....」

「あら?それでしたらしっかり担任の先生に来ていただけてたら、こんな事にはなっていなかったと言いたいですわ。」

「ぐふ!」

カミーユは正論と言う名のボディーブローをくらう。

「それに今日いきなり学級委員になれって言われて、本当なら学園側がフォローするべき事なのにほぼ放置、しかもどう考えても問題が起こるとしか考えられない者たちがいるのに、責任だけ私たちに取らせようとするのは汚いやり方ですわ。」

「がふ!....たったしかにすまなかった。」

カミーユはあまりにも分が悪いので素直に謝ることにした。

「わかってもらえれば結構ですわ。」

「さて、じゃあ僕らも観に行きますか。校庭だよね?」

「はいですわ。」

カミーユは椅子から立ち上がり、校庭に向かう。

後ろにはランが付いてくる。

カミーユは本当は走りたかったが、子供みたいに思われるのも嫌なので我慢した。

だがカミーユとしてもこの戦いは気になるところではあった。


今年はランとジンと言う規格外がいたので学級委員に選ばれなかったが、本当ならアメノ家とクサナギ家が選ばれていてもおかしくはなかった。

試験という形式を取っているため、そう言った事はよくある事ではある。

だがそれはあくまで能力検査の結果だけの判断。

実戦になればまた変わってくる。

その証拠に毎年必ずと言っていいほどこういった模擬戦が起こるのだ。

だいたいこの学園に来る生徒は自らの腕に自信があるものが来る。

その為、試験内容に納得が出来ず、さらに学級委員になったものを認められなければ、その者を学級委員から引きずり下ろすために模擬戦が起こっても仕方ない事なのだ。

カミーユは最初、こういった模擬戦が起こる事を聞いた時は、正直試験の内容を変えればと思ったが、あの試験はオウカの生まれ変わりを探すために必要な事というのを思い出し、心に留めることにしたのだ。

(まあでも、彼女も見つかったから来年は変えなきゃな)

カミーユは頭の中にいつも自信のなさそうな顔をしているサクラを思い出す。

その横にはしかめっ面をしたサクラの従者のジンもいる。

カミーユはジンの強さを知っている。

ジンの修行の手伝いをした事もある。

カミーユの予測では1対1ならジンの圧勝。

だが2対1ならおそらく互角。

普通の貴族二人ならジンの圧勝だが、あの二家は普通とは少し違っていた。

というのもあれだけ仲が悪いのだ。

連携なんてとれないと思われるが、なぜかあの二家は力を合わせた時が真の力を発揮するのだ。

貴族間の中で、「あの二家が関わっているなら傍観に徹しろ」と言う暗黙の了解ができるほどに。

カミーユも話でしか聴いた事ないが、噂が本当ならジンと言えど苦戦は必至。

「ふふ。ジン君はどう戦うかな?無様に負けたら修行内容を変えないとな。」

カミーユがジンに対する拷問もとい修行内容を考えて校庭に向かっている頃、校庭ではすでにジンとアメノ、クサナギペアがにらみ合いをしているところだった。

その少し離れたところではクラスメイトが各自場所を取り、今から始まる模擬戦を観戦するべく座って待っていた。

その顔には、今から始まる戦いを見逃さまいと、そして良いものが見れる事への嬉しさが混ざっていた。

サクラもスクと一緒に座って待っていた。

だがサクラの顔には他のクラスメイトとは違い、泣きそうな顔になっていた。

「やっと来たか、バカエルフ。」

「あのねジン君。僕は一応学園長なんだけどね...。それにしても、もう始まっているかもと思い急いできたが、待っていてくれたんだね。」

「この度はご足労いただき申し訳ありません。模擬戦ですので、勝手に行っては行けないと思い、ランさんをお待ちしていたところなのです。」

「君は確かアメノ君だね。君は誰かと違って礼儀がなっているね。」

カミーユは横目でジンを見る。

ジンはフンと鼻を鳴らし、そっぽを向く。

「とゆーか、許可が無いまま相手を半殺しにしちまって目をつけられたく無いから待ってただけだけどな。」

アメノの隣にいるクサナギは、敵意剥き出しの目つきでジンを睨みつけている。

その視線に反応するようにジンもクサナギを睨み返す。

二人の放つ雰囲気はもはや模擬戦をするという雰囲気ではなかった。

「....さて、今から模擬戦を始めるとしていくつかルールがある。それを守れない場合、もしくは破った場合は、即刻中止とする。いいね?」

だがカミーユは止めようとは思わない。

ここで止めれば、さらに悪化する可能性の方が高いからだ。

カミーユはジン、アメノ、クサナギの順番で顔を見て、三人に異論がないことを確認する。

「まず一つは、卑怯な手を使わないこと。正々堂々と勝負するべし。たまにこう言った何かをかけて模擬戦をする時に、敵対する相手の弱みを握って不正に勝ったり、と言ったことをする者もいると言う。そう言った事が発覚した場合、私はそう言った事が嫌いなので学園長権限として、退学させてしまうかもしれないので使わないように。もう一つは殺す気でやらない事。この学園には結界が張ってあり、普通なら死ぬような攻撃を受けたとしても、人体には影響が無いようになっている。...だがこれから長く付き合うべき学友に殺気を持って攻撃を放つべきでは無い。そしてこの模擬戦で決着がついた問題を、後になって再度言わない事。この三点を守るように。いいね?」

カミーユはもう一度三人を見て、異論がないことを確認し、宣言する。

「ではこれより、模擬戦を開始する。」

体調が良くならない

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